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イベント/コラボ 2008/11/07

「チャロー!インディア:インド美術の新時代」 クリエイター内覧会参加者募集

森美術館 プレス内覧会にご招待 「チャロー!インディア」|インドアートの謎と魅力

東京都近代美術館の「東山魁夷展」や、目黒区美術館の「丸山直文展」など、これまで大変好評だった美術館のクリエイタープレビュー企画。その第3回は、いつも話題性の高い展覧会を開催する、森美術館。今回、開館5周年記念展として開催される「チャロー!インディア:インド美術の新時代」のプレス内覧会に、ロフトワークの登録クリエイター限定で10名をご招待します!


世界で話題沸騰中! のインドアート

みなさんはインドというと、どんなものを思い浮かべるでしょうか? 「カレー」「ヨガ」「タージマハール」?
実は今、インドは現代アートのメッカとして、世界中から熱い注目を浴びているんです! インドアートの時価は、2001年から2007年までのあいだに、約20倍になった(NIKKEI NET BIZ PLUS)とも言われています。また、欧米の主要なギャラリー・美術館では、続々とインド作家の展覧会が行われているのです。

そんな中、六本木ヒルズから最新のアートを発信している森美術館が、日本で最大のインドの現代アート展覧会「チャロー!インディア:インド美術の新時代」を開催することになりました。
出展作家 27名、出展数にして100以上の作品が集合する本展覧会は、これまで日本で開催されたインドアート展の中では最大規模となります。未知の世界、インドのアート・カルチャーの「今」に触れる事ができるこの機会は、見逃せません!

そして今回、来る2008年11月21日(金)、「チャロー!インディア:インド美術の新時代」のプレス向け特別内覧会に、ロフトワークの登録クリエイター10名をご招待します! 参加費はもちろん無料。通常は報道機関限定のイベントですので、展覧会の写真撮影も可能です。国内で話題の展覧会となることは間違いありませんので、みなさま奮ってご応募下さい。

また、本特集では本展覧会のみどころを紹介するインタビューも掲載しておりますので、こちらも是非ご覧下さい。

 ≫インタビュー 「アート界に敵無し!?のインド現代アートの謎と魅力」

森美術館 「チャロー!インディア:インド美術の新時代」 プレス内覧会

応募条件

ロフトワークドットコム 登録クリエイターの方

プレビュー開催時に森美術館にお越しいただける方

2008年11月25日(水)までに展覧会のレビューをロフトワークのブログに掲載できる方

美術鑑賞にあたり、下記写真撮影に関する許諾事項を守っていただける方


 ≪許諾事項≫
  - 作品のみを写した撮影、ならびに作品の近距離
   撮影はご遠慮ください。
  - フラッシュの使用はご遠慮ください。
  - 来賓の近距離撮影、ならびに個人を特定できる
   写真の公開はご遠慮ください。
  - 動画、音声の記録はご遠慮ください


開催概要・応募方法

 ●開催日:2008年11月21日(金) 12:30-15:30

 ●会場:森美術館(六本木ヒルズ内)

 ●定員:10名まで

 ●募集期間:2008年11月13日(木) 17:00 まで

 ●応募方法:
  下記の内容をメールにてpr●loftwork.com(●の部分に@を入れてください) まで、お送り下さい。
  担当者より、11月14日(金)までに返信を差し上げます。

  ・メールタイトル
   「loftwork × 森美術館 内覧会参加希望」とご入力下さい。
  ・登録クリエイター名
  ・クリエイターID または ロフトワークにご登録いただいているポートフォリオのURLのいずれか
  ・連絡先メールアドレス
  ・参加希望の旨

 *クリエイターIDとは
 ご自分の作品やブログが表示されているページのURL
 (http://loftwork.com/user/*****/)の、*****にあたる3~5桁の数字です。

 * 参加人数に限りがありますので、応募者が多数の場合、抽選をさせていただく場合があります。


アート界に敵無し!?のインド現代アートの謎と魅力

森美術館 広報の渡邉氏に訊いてみました

「インドの現代アートって、一体どんなもの?」そんなみなさんの疑問にお応えすべく、ロフトワークは森美術館の広報 渡辺 茂一さんにインタビューを敢行。今回開催される「チャロー!インディア」のみどころや、インドアートの「今」をうかがってきました!

なぜ、今インド現代アート?

森美術館 広報 オフィサー 渡邉 茂一 氏
森美術館 広報 オフィサー 渡邉 茂一 氏

ロフトワーク(以下、LW):今回、なぜインド現代アートをテーマにした展覧会を開催することになったのですか?

森美術館 渡邉 茂一氏(以下、渡邉氏):まず近年、インドのアートシーンは非常に活性化しており、世界でインドの現代アートへの注目が高まっています。2005年には、パリのエコール・デ・ボザールがインド現代美術をテーマにした大規模な企画展を行っており、今後もサーペインタイン・ギャラリーやポンピドゥーセンターなど、主要な美術館やギャラリーで展覧会の開催が予定されています。また、アート・マーケットでは数年前から中国の次に注目するべき地域として、インドが挙げられるなど、インドの現代アートが世界的に盛り上がりを見せています。

森美術館はオープン以来、今注目すべき新しいアートを取り扱ってきましたが、今回はまだ国内ではあまり知られていないインドの現代アートをご紹介したいと考えました。コアな美術ファンだけではなく、たくさんの人に作品を見てもらえるタイミングが、世界でインドの現代アートが台頭しつつある今だったのです。

LW:インドの現代アートの特徴は、どのようなものですか?

渡邉氏:日本の多くの方がインドと聞いてイメージするのは、哲学的・数学的思考や宗教、ヨガ、アーユルヴェーダ等の歴史的・伝統的なものだと思います。またもう1つのイメージが、経済成長が著しいIT大国であるインド。これら、2つの両極端な姿が思い浮かぶのではないでしょうか。

でも実は、インドを現代アートという観点から見ると、これらのイメージだけでは捉えきれない、さまざまな側面が見えてきます。最新のテクノロジーを使ったインタラクティブ・アートや、作家自身を被写体にした写真作品、研究の成果をアート作品にするなど、そのスタイルは実にさまざまです。

また、インド美術史自体が欧米とはやや異なる枠組みをもち、独自の流れをたどってきました。金箔や鮮やかな色を使った配色や、象などのインド的な動物をモチーフとして使った、インドらしさを示すわかりやすい作品もあります。

それと、1990年代以降アジア全体にいえる傾向なのですが、インドの現代作家も日常の生活の中から作品の主題をとる傾向があります。今回の展覧会では、すべてインド国内を拠点に活躍している作家が出展しますが、見る人は彼らの作品を通じて、等身大のインド、今のインドの姿を知ることができるのではないかと考えています。

展覧会のみどころは?

LW:インドのアートのなかにはポリティカルな問題やジェンダーの問題を含むものなど、日本人にとってなじみのない主題も多いのではないかと思いますが、予備知識などは必要でしょうか?

渡邉 氏:現代美術の楽しみ方は人それぞれですが、予備知識無しで見ていただいても十分楽しめる展示になっています。
タイトルにある「チャロー」という言葉は、日本語に訳すると「行こうよ」という意味があります。今回の展覧会が、見た人にとってインドに対する関心の「入り口」になればという狙いもあるのです。そのため、展覧会自体も旅に例えています。作品のテーマで関心を持ったところから調べてみると、インドへの理解が深まるのではないでしょうか。

LW:展覧会のみどころを教えてください。

渡邉 氏:では、各セクションごとにご説明します。

「プロローグ:さまざまな旅へ」
会場に入ってすぐに、約4.5メートルの実寸大の象が横臥(おうが)している作品があります。像はインドの国自体のメタファーともいえる象が、インドの旅へのいざないを表しています。

「創造と破壊:都市の風景」
会場には、インドの都市ムンバイの360°のパノラマ写真が配置してあります。このセクションには、スラムでごみを売っている人から買ったごみを使ってインドの都市を構成した写真作品など、都市化を扱った作品が展示されています。訪れた人は、都市化が著しいムンバイの街並みを表現した作品と、美術館のビルの窓から眺める東京の街並みを比較することができます。


「反射:両極の間で」

IT大国ならではの映像作品、メディアアートを中心に展示します。中には、臓器売買、テロリズムなどの社会問題に言及した作品などもあります。

「豊穣なカオス」
ボリウッド映画へのオマージュやグラフィック作品など、インドの「今」のカルチャーを体現した作品が中心となって展示されています。

「エピローグ:個と集団/記憶と未来」
ラクスメディア・インタラクティブによるインタラクティブ作品が展示されます。社会で起きている事象を研究し、その成果を元にアートで表現するというものです。どのような作品になるかは、見てのお楽しみ。従来のアートの枠組みではカテゴライズできない、未来のインドを示唆する展示です。

インドのアーティストって、どんな人?

LW:日本とインドでは、アーティストを取り巻く環境はどのように違いますか?

渡邉 氏:インドでは、裕福層などではもとから絵画作品を飾る習慣があったため、伝統的にしっかりとしたアートの購買層がありました。現在ではギャラリーの数も多く、現代アート界の担い手といえますが、反面、美術館が少ないようです。
ただ、絵画作品の売買は活発に行われているため、アーティストにとっては、ある部分でいい環境といえるのかもしれません。


LW: 実際にインドのみなさんと接してみて、印象はいかがでしょうか?

渡邉 氏:あくまで私見ですが、数学的・定量的な思考がある一方で、インド独特の哲学、世界観というものを強く持っている。常に右脳と左脳の両方がフルで回転しているような印象です。

また、日本人の多くは欧米と同様、分類型の文化を持っていますが、インドの方々はカオティックに物事を捉えることができる。たとえば、「白い携帯電話」を「携帯電話」として分類したとする。すると、その時点で「白い」という情報が失われてしまいます。インドの方々はこういう情報をカテゴライズしなくても、すべてロジカルに把握し、コントロールする能力があるようです。日本人からしてみると、ちょっと不思議ですよね(笑)。


LW:今回の展覧会の中で、特に注目の作家の方を教えてください。

渡邉 氏:まず、スボード・グプタという作家ですね。鍋などの日用品を彫刻として再構成したことで、高い評価を得た作家です。69年生まれの作家ですが、英国の技術供与で生まれたバイクをモチーフにするなど、インドの植民地時代を髣髴とさせる作品も出展します。
また、N.S. ハルシャは今回、監視員の椅子を制作しました。普段お客様を見ている監視員が、お客様から監視されるという、面白い作品です。
そして、トゥクラール&タグラ。彼の作品からは、現代のインドの一般的な若者が持っている、ステレオタイプとしての幸福感を見ることができます。欧米文化の影響が色濃い作品は、多くの日本人が持つインドのイメージからは想像がつかないような作品だと思います。
インタラクティブ・アートの分野では、既出のラクス・メディア・コレクティヴや、キラン・スッバイアといった、新しいタイプの映像作家がお薦めです。


LW:なるほど。未知の世界、インドの現代アートに出会えることが本当に楽しみです。本日はありがとうございました!