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イベント/コラボ 2008/06/27

Yahoo! インターネットクリエイティブアワード特集 カヤック、バスキュールのクリエイティブがすごいわけ

会場時には、たくさんの参加者が列を成すほどの盛況ぶり。
会場時には、たくさんの参加者が列を成すほどの盛況ぶり。

日本最大のポータルサイトYahoo! JAPANが開催する『Yahoo! Japan インターネットクリエイティブアワード』を、ご存知ですか? 本アワードは、新しいWebクリエイティブの才能を発掘するための、Webコンテンツのアワードです。
今回はアワード募集開始直前特集ということで、去る6月11日(火)にloftwork Groundで開催されたアワードのプレイベント、『Big Idea Night』のトークセッションの模様をレポート。アワードの審査員となる、日本を代表するWebクリエイターたちが熱く語ります!


『Yahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード』について
『Yahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード』は、「一般の部」と「企業の部」の2部門に別れており、それぞれ「バナー部門」「ウェブコンテンツ部門」の2部門で作品を募集します。「一般の部」の最高賞金は100万円。アワードをきっかけに、「自分のクリエイティブをたくさんの人に見てほしい!」「クリエイターとして有名になりたい!」というクリエイターの方は注目のアワードです!

 ◎募集期間:2008年7月1日(火)~8月8日(金)
 ◎公式サイト:http://creative-award.yahoo.co.jp/


バスキュール、カヤック —話題のクリエイティブ企業の仕事

モデレーターの、777interactive 福田敏也氏。軽妙なMCで、スピーカーの本音を引き出します。
モデレーターの、777interactive 福田敏也氏。軽妙なMCで、スピーカーの本音を引き出します。

トークセッションでは、本コンテストの最終審査員、777interactive(トリプルセブン・インタラクティブ)の福田敏也氏がモデレーターを勤め、一次審査員の貝畑政徳氏(面白法人カヤック 代表取締役CTO)と原ノブオ氏(株式会社バスキュール Director)を迎えました。「こういう格好、いいですねえ。いつもと違う自分のようで、何でもしゃべれる気がします」と、「つなぎ+ヘルメット」のコスチュームにノリノリの福田氏。まず始めに貝畑・原 両氏の最近の仕事を紹介します。

ユニリーバの男性向け化粧品、AXE(アックス)のプロモーションサイトを手がけている、バスキュールの原氏。夏季限定商品のプロモーションサイトを紹介しました。内容は、TVCMでもおなじみAXEのメインキャラクターが女性ユーザーをバーで口説くというもの。その「口説き文句」は、男性ユーザーが投稿する仕組みになっています。メインターゲットの男性だけでなく、女性も巻き込みながら、ユーザー同士のインタラクティブなコミュニケーションが楽しめるのが面白いところです。
ブランドのイメージを保ちつつ、いかに「女の子にもてたい」という男性のストレートな欲求を面白いコンテンツに変えていくか、広告サイト作りに必要な配慮についても触れました。

カヤック 貝畑氏は、同社の精鋭11人のスタッフによるWebサービスの研究開発ラボ、「ぶっこみイレブン(BM11)」の仕事を紹介。昨年から始まったBM11は、普段のクライアント向けの制作業務と同時並行で年間77個の新しいサービスを開発するという、驚くような目標を達成。
その中でもいちばん盛り上がったのは、「こえ部」という声優コミュニティ。自分でお題を投稿して、それに関する声を投稿するという、声をベースにつながるSNSです。これらの77サービスは、昨年のうちに全て完売。今年は88個のサービスを作ることを目標としているそうです。

アイデアを生み出していくプロセス

いかにブレストし、アイデアを出すかがキモ

左:カヤック 貝畑氏と、右:バスキュール 原氏。
左:カヤック 貝畑氏と、右:バスキュール 原氏。

注目されるサイトの企画作りには、とにかくたくさんのアイデアを出すことが重要です。セッションでは、それぞれの会社での企画のアイデアづくりの方法について紹介しました。

カヤックでは、プロジェクトが発足すると、職種関係なくスタッフ全員を強制的に巻き込んでブレストを行います。元気玉というアイデア募集の社内メールを配信して、それから社内全員でブレストをするのです。そこでは、出てきた意見は否定せずに、「すごい」、「いいね」とコメントします。誰かのアイデアを否定すると、その人から次のアイデアが出てこなくなるからです。
仕事が忙しく、なかなか全員参加ができない人もいますが、いい意味で「全員参加ができる」という状況を作っています。

一方、バスキュールでは、チームごとにアイデアの出し方が異なり、それぞれのやりかたで一番いい方法を採用しているとのこと。こちらもブレストを行う機会が多いそうですが、カヤックとは違いあまりほめることもしなければ、逆にけなすこともしません。しかし、「これだ!」、というキーワードが出ると、みんなのテンションが上がります。逆に、「ふーん」という反応で、みんなが乗ってこないと場合は、あまり良くないということです。テンションが上がるアイデアほど、「いけるアイデア」と判断されているようです。

「一緒に働く人」に対する考え方

作りたいものがある、は大前提。こだわりや、人としてのキャッチーさを持つこと。

話題は、カヤック、バスキュール両社で働いている「人」へと移ります。ものづくりにかかわる人に共通するポイントとして、「妥協しない・あきらめない」「ターゲットユーザーにとって一番ベストな方法を、最後まで考え続ける」、といったこだわりの強さが挙げられました。
一方で、決められた期間の中で自分にとって100%のものを作ることについて、モデレーターの福井氏は「どこに天井をつけるのかが難しい」と触れつつ、「自分の作ったものを半年後に見たときに、『いけてないな』と思えたら、それだけ成長したということだと思う」とコメント。これには、原・貝畑 両氏も納得の様子でした。

また、それぞれの会社で働きたい人に求められる素養について、貝畑氏は「作りたいものがある人」、そして「忙しい中でも自分の生活スタイルを作っていける柔軟さがある人」を挙げました。一方、原氏は「おぼろげながらでも『将来こうなりたい』というビジョンを持ちながら、今やるべきことを頑張る人」「記憶に残るようなキャッチーなものを何かひとつ持っている人」とのこと。

コンテストの主な参加者層となる、学生や若いクリエイターたちに期待することに話題が移ると、「寝ないで働くこと。頑張って、できる人に追いついてほしい(原)」という、ちょっと厳しい意見も。スピーカーは、自らの経験と照らし合わせ「20代に寝ないで働いたことが、結果的に自分の資産になっている(福田)」「20代でハードルをたくさん超えている人のほうが、30代から楽ができる(貝畑)」と、若いクリエイターたちを激励しました。

アワードの審査員からのメッセージ

左:ザ・ストリッパーズ 遠崎寿義氏、中央:spfdesign Inc. 鎌田貴史氏、右:777interactive 福田氏
左:ザ・ストリッパーズ 遠崎寿義氏、中央:spfdesign Inc. 鎌田貴史氏、右:777interactive 福田氏

トークセッション終了後、今度は福田氏に加えて鎌田貴史氏(spfdesign Inc.) 、遠崎寿義氏(ザ・ストリッパーズ)の3者が登場。会場に集まったアワード挑戦者たちにアワードに期待する作品についてコメントしました。


最終審査員
777interactive 代表取締役/クリエイティブディレクター 福田氏

バナー部門のテーマになっている「ライフエンジン」というのは、すなわちYahoo! JAPANのことで、これは人生の全てとかかわることを意味しています。Yahoo! JAPANには、オークションもあれば ショッピングも、ニュースも、天気予報も・・・なんでもある。最後に「全ての人生にかかわるサービス」になればいいということを考えれば、このアワードでは何をつくってもいいということになる。人の人生にかかわる内容であれば必ずおとしどころがあるはずなので、Yahoo! というブランドにとらわれずに、思い切ったことをやってほしいです。


一次審査員
spfdesign Inc 代表取締役/ウェブデザイナー 鎌田貴史氏

大枠のメッセージがあって、それをどういう形で表現して、伝えるのか。物に対する価値観が変わるような、心が動かされるような作品がいいですね。見たときに、「おおっ」と感動するクリエイティブは、鳥肌が立つ感じがします。かっこいいとか、悲しいとか、面白いとか、感じさせるものは何でもいいので、「そういう考え方もあるんだ」と気づかせてくれるようなものを期待しています。

ザ・ストリッパーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター 遠崎寿義氏
基本的に鎌田さんと同じなんですけれど、「そういう表現方法があったか、なるほど」と感じさせるような作品が見たいです。内容がありきたりだと面白くないので、何を伝えるのかというところから、内容を最大限吟味してほしい。

Yahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード 概要

●募集期間:2008年7月1日(火)~8月8日(金)

●応募条件
『Yahoo! Japan インターネットクリエイティブアワード』は、「一般の部」と「企業の部」との応募に分かれています。
それぞれの応募条件は、下記のとおりです。

▽一般の部
インターネット上で閲覧できるすべてのオリジナル作品および、所定のテーマに沿ったバナー作品を対象とします。プロ・アマチュアの別は問いません。

▽企業の部
2007年9月1日~2008年8月8日に掲載された企業・各種団体によるウェブサイトおよび、Yahoo! JAPANに掲載されたバナー広告を対象とします。

●募集内容
▽バナー部門
 2つのテーマのうち、いずれかに沿ったバナー作品
 ・「Life Engine」としてのYahoo! JAPANをテーマとしたプロモーションバナー
 ・「公共広告」をテーマにしたプロモーションバナー

▽ウェブコンテンツ部門
 インターネット上で閲覧できるすべてのオリジナル作品


その他、アワードについての詳しい情報は公式サイトをご覧下さい。
公式サイト http://creative-award.yahoo.co.jp/

『Yahoo! Japan インターネットクリエイティブアワード』公式ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yjica_staff/10151948.html