長谷川 愛
作品紹介
この香水はコミュニケーションの可能性が未知であるサメを魅惑するためにつくられたアート作品である。バイオテクノロジーが発展した未来では人間も同性間での生殖や単為生殖も可能だと言われている。作者は有性生殖も単為生殖も可能だと言われているサメを「未来のテクノロジーを使いこなす野性的で強い女性」を象徴する憧れの生物としている。人間にとっては想像し得ない生殖相手としてのサメを考えることで、人間の生と性の可能性を広げる作品である。
artist
長谷川 愛
現代美術家。生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表している。IAMAS、RCA、MIT Media Lab卒。現在、慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 総合デザイン工学専攻 マルチディシプリナリ・デザイン科学専修 准教授。MoMA,上海当代艺术馆、森美術館、イスラエルホロンデザインミュージアム、ミラノトリエンナーレ2019等国内外で展示を行う。著書「20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業 」を出版。