全日本棍棒協会、東 樫
作品紹介
これは「棍棒飛ばし」という競技を行うために用いられる棍棒とその活動である。里山でも活動している作者は、棍棒から始まった人類の歴史を顧みながらそれらを用いた競技とその大会を開催している。また、棍棒のもととなる木材は豊かな山林環境を背景としなければ成り立たないため、棍棒飛ばしをプレーするチームは里山ないし山林の整備を行うべきだという参加要件を掲げている。遊びを見出しながら活動する姿勢は、持続可能性こそ楽しんで取り組むことが大切であると教えてくれる。
artist
全日本棍棒協会、東 樫
里山制作団体つち式代表、全日本棍棒協会会長。1991年大阪府生まれ。2015年より奈良県宇陀市に移り住み里山生活をおくる。2020年、杉山を雑木山に育む二百年計画「里山二二二〇」を開始。2021年、里山制作と並行して棍棒の製造を始めるとともに「棍棒飛ばし」という競技を考案。著書に『人類堆肥化計画』(創元社)、『つち式 二〇二〇』(私家版)、『棍棒入門』(私家版)など。