Kanna Momose + Kohei Ito
作品紹介
この作品は故人を土に還し、微生物に分解してもらうことで大きな生態系の循環に組み込む、”死と循環”をテーマにした新しい埋葬の在り方への提案である。遺骨が混ざった粘土質の球体は、土壌に混ざり分解されていく。30年ほど時間をかけて遺骨から土中に溶解した成分が植物の生育に寄与し、生態系が拡張していくことで種を超えた生の循環が起こる。自然の時間軸によって生まれる循環は、私たちが生きる時間を問い直している。
artist
Kanna Momose + Kohei Ito
デザイナーと研究者のユニット。二人とも土や目に見えない微生物との関わりに関心があり、人類と土をテーマにした制作活動を行う。
Kanna Momose
デザイナー・東京藝術大学 修士課程。自然×テクノロジー×人類をテーマに、起こりうる未来の社会をデザインする。
Kohei Ito
研究者。株式会社BIOTA代表取締役。環境マイクロバイオーム解析により公衆衛生問題を解決し、微生物と共生する都市の実現を目指す。