Loftwork ちきゅうのみちくさ展

かつて風景の一部だったものに、風景をプリントする。

岩崎 広大

作品紹介

この作品では土地の記憶をモチーフに、昆虫の身体に昆虫のいた土地の風景写真をプリントしている。プリントの対象である昆虫はその土地で長い間繁殖を繰り返し、土地特有の気候によって形成された独自の生態や形態を獲得してきた。作者は風景も同様に気候により形成された木々や山並みによって成立していると考え、昆虫の身体に土地の記憶を強く想起させる風景写真をプリントした。自分も風景を形作る土地の一部であり、土地も自分の営みによってできているということを改めて考えさせる作品である。

artist

岩崎 広大

1994年東京生まれ。2021年東京藝術大学美術研究科油画専攻、博士前期課程修了。 昆虫に秘められた映像を現像するというコンセプトの元に、作品制作を行う。主な シリーズとして、昆虫が採集された場所の景色を作家が撮影し、そのイメージを虫体にプリントする「かつて風景の一部だったものに、風景をプリントする。」がある。 最近の展覧会に「雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンスプログラム 展示会 Diffusion of Nature 土と夢」(WATOWA Gallery、2023)、「焦点帯」(GalleryBlue3143、2022)、「ものののこしかた」(東京都美術館、2022)、「擬風景展」(東京藝術大学大学美術館 陳列館、2022)、「OVER THE FENCE」(コートヤードHIROO、2021)。

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