日記

喜びを感じる瞬間

私が最も楽しんでいるプロジェクトのひとつが
iCommonsへの取り組みです。
iCommonsは、クリエイティブや出版物、教育など幅広い領域で
世界のコモンズ(=オープンソース、フリーカルチャー)を発展させ、
もっと豊かでもっと自由に進化する基盤を作ろうという活動団体です。


彼らとのコラボレーションを通じ、
私は毎回、クリエイターのもつパワーと可能性に
感動させられます。
「ガンジーを描いてほしい」とか「DRMが音楽の著作権に
与えている制約を表現してほしい」とか、
毎月難しいテーマが与えられるのに、
クリエイターたちはいとも簡単に、
しかも私たちの予想をはるかに超えるクオリティで
デザインを仕上げてくれるのです。
そんな中でも今月の作品は素晴らしかった!
今月のクリエイターは本間昌平さん。
ロフトワークの登録クリエイターがまだ800名くらいだった時期から
ずっとロフトワークを利用してきてくれたクリエイターさんです。
※以前、私の自画像もかいてくれたこともあります

今月のテーマは今月15日から開催されるiSummitです。

「 6月15日からクロアチア・ドゥブロブニクにて
  世界20カ国200名以上の著名人があつまって、
  iCommonsの活動に関する世界会議が開催されます。
  異なる文化や人種そして異なるスキルや才能を持つ人たちが
  iSummitに集結し様々な思想や価値あるアイディアを共有する。
  そんなコンセプトを描いてほしいのです。」
こんな抽象的な依頼を、本間さんはキャンバスいっぱいに
表現してくれました。
iCommons for June
早速作品をiCommonsに送ったところ、
今朝先方のマネージャからメールが届きました。

“Daniela has just shown me the latest iCommons newsletter picture with the boats, flags, band and hot air balloon. I think its one of the most delightful illustrations that I have seen in a long time and would love to know if the original is for sale. I would love to buy it.”

残念ながらデジタル作品なので販売することは
できませんでしたが、私も本間さんも大喜び。
一人の人間ができることは限られています。
私のこの感動も、言ってみればたった1つの作品のこと。
でもこのきっかけが、本間さんの大きな原動力となり
世界にはばたくクリエイターに育っていったり、
来月以降頼む他のクリエイターにとっての尊敬と、
そして負けられないというモチベーションにつながり
さらに豊かなクリエイティブが生まれていくきっかけになれば、
それだけで私は、自分の人生という限られた時間の中で、
ロフトワークにかかわることができてよかった、と
心の底から思うのです。



Comments 3

  1. ヒデ

    ドブロブニクの雰囲気がとてもよく出ています!
    夏の音楽祭期間中のドブロブニクもおすすめです。
    町全体が夏祭りのようにとても賑わいますよ。

    返信
  2. 40Hundred

    ×自画像
    ○肖像画
    では?

    返信
  3. chiaki

    ヒデさん
    お久しぶりです。お元気ですか?そっか、ヒデさんはヨーロッパ在住が長かったからDubrovnikも知っているんですね。残念ながら今回は3日間だけの滞在ですけど(しかもその間はプレゼンやらワークショップやらで予定がいっぱい)、またゆっくり訪れる機会をつくりたいなと思っています。
    40Hundredさん
    そうなんですね。なおしておきます。ご指摘ありがとうございます!

    返信

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