日記

人生を変えた一冊

wisdomに『人生を変えた一冊』というコーナーがあります。
ロフトワークが担当しているので
毎月いろいろな方にインタビューしているのですが、
来月はなんと私がインタビューされることになりました。


「あなたの人生を変えた一冊を教えてください」
簡単だけど、答えようとすると難しい質問ですね。
北野さんは「全天恒星図」だし、関さんは「三国志」、
それぞれ「らしい」チョイスになっている。
うーん、私らしい本って何だ?
って考えたらよくわからなくなってしまいました。
ということで金曜日が期日だったのに未提出。
今朝、担当の子から「進捗いかがでしょう?」という
メールをみて大いに反省。
先ほど無事提出しました。
結局選んだのは、本当に一番好きな作家、
坂口安吾です。

「やっぱり!」と笑う声が聞こえてきそうですが(笑)
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私らしいかどうかなんて考えたってわからないけれど、
大好きなんだからそれでいいもん!
と思ったら、気が楽になりました。
実際、私はかなり坂口安吾の影響を受けているし。
例えば、私がブログを気軽にかけない理由は、
安吾が文学というものは
「汝の書こうとしたことが、真に必要なことであるか。
 汝の生命と引き換えにしても、それを表現せずには
 やみがたいところの汝みずからの宝石であるか、どうか、
 ということだ。」
と言っているから。
生命と引き換えにしても表現せずにはいられない内容なんて
そう頻繁にないですからね。だから遅筆なんです。ナンテ。
詳細はインタビューが公開されたらみてみてください。
せっかくのゴールデンウィークだし、
数日後のインタビューに向けて、
これからお風呂の中で坂口安吾を読み直そう〜。
極楽、極楽。



Comments 5

  1. 安吾ですか。「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」などを読んだことがあります。(そう!野田秀樹の影響です)
    「汝の書こうとしたことが、真に必要なことであるか。
     汝の生命と引き換えにしても、それを表現せずには
     やみがたいところの汝みずからの宝石であるか、どうか、
     ということだ。」
    僕は気軽に駄文を書くので、安吾の様にはいきませんが。。。
    昔、フリーペーパーの編集をしていたときに書評のコーナーを受け持ったことがありました。考えてみれば、それが不特定多数に文章で語りかける最初の経験でした。最初の号を脱稿するときは緊張しました。ブログや電子掲示板と違い、個人の特定が出来る文章というのは正に「生命と引き換え」という緊張感があります。短い文章でしたが何度も書き直して意図が伝わっているか考えたものです。
    とは言え、取材もDTPも広告営業もデザインも全てやっていたので最後は「えいやっ」と出してしまいましたが。
    「徹夜したな〜」とか「編集長と喧嘩したな〜」とか懐かしい思い出が蘇ってきました(^^)。

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  2. suwa

    「やっぱりそれを出すか」と笑ってしまった(長い付き合いなので)。
    でも自分にとっての「一冊」って難しいですよね。「一番好きな映画」「好きなタレント」とかより、もっと奥深いところでどんな人間なのか評価されてしまいそうで。
    余談ですが私はその昔,林千晶氏に堕落論を借りて読んだ(読まされた)けど「無理です」と思ったのを思い出しました(笑)。

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  3. >suwaさん
    僕も「堕落論」に挑戦しましたが、その当時の僕には「無理」でした。(^^;
    でも、今の自分になら「大丈夫」かもしれません。
    まだ、家の本棚にはあると思うので読んでみようかな(^^)

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  4. 賢太郎さん、こんにちは。このところ冷たい雨が続いていますね。早く春になってほしいです。
    私も2年、ジャーナリストもどきをやったので、その頃はよく徹夜しました〜。そして最後は私も「えいや」でした。懐かしい。
    「桜の森の満開の下」も大好きです。ぜひ改めて安吾に挑戦してみてください。そして読んだら感想を共有させてください。
    suwaくん、やっぱりこれになりました。人生をかえた一冊ですから!(笑) 諏訪くんなら何なんだろうね。

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  5. 今週からサイトに公開されました。
    http://www.blwisdom.com/pr/books/07/

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