10月3日〜13日で開催されるシブヤのアートプロジェクトに協力することになり、運営メンバーの方とミーティングしました。
いただいた企画概要を拝見して驚いたのは
プロジェクトの組織構成。
運営メンバーに「東京大学工学部」「東京工業大学大学院」
「日本大学理工学部」など、アートとは縁遠そうな
理系大学の教授などが並んでいるのです。
実際その日にお会いした方も名刺を見ると
「東京大学大学院工学系研究科 助教」と書いてある。
そこで単刀直入に聞いてみました。
「なぜ東大の先生が運営メンバーなのですか?
このアートプロジェクトの目的はどこにあるのですか?」
というのは、非営利な活動は、「営利ではない」目的や動機が
ゆるいままスタートしてしまうと、
実行段階に入ってから関係者間で動機が全然違ってて、
調整が難しくなることも少なくないからです。
それに対してもらった返事はこんな内容でした。
「私たちは国と一緒に土木や建築という視点で
インフラ整備やエリア開発を行っています。
でも本当の意味でのエリア開発は
インフラだけで実現できるものじゃない。
例えばこれから20年、渋谷でずっと工事が続き
仮囲いだらけになっていたら、果たして20年後
渋谷という「街」は生きているでしょうか?
インフラと文化の両面で街を捉えなくてはいけない、
そういう問題意識があったからです。」
(色がついている部分が渋谷で進行している地区計画)
なるほど、それは納得です!
ということで即決。
「協力します!」
と言っていました(笑)
ロフトワークのクリエイターも活躍でき、
毎年継続していくことも前提にしている
面白いアートプロジェクトになりそうです。
エリア開発、私も諏訪も大好きなんです。実は。
どんな内容になるかは、
もう少ししてからまたご報告しますね。
Comments 2
なるほど〜。
インフラと文化の両面で街をとらえるということですね。
僕が思うには両者はまんざら別物ではなくて、インフラは文化にすごい影響を及ぼしてるし、文化はインフラの一部でもあるなぁって思ってます。
江戸では人工河川(インフラ)に栄養価の高い汚水を流したので東京湾でアナゴやアサリが採れて、寿司の文化が発達したって聞きました。
近代でも携帯のインフラが素晴らしいので、高校生の携帯文化が進化したり。
悪い面で考えると、ナイスでスムーズな高速道路があるから、無鉄砲な走り屋のお兄さん達の文化が生まれます。(笑)
お兄さん達ごめんなさい。
へえー、栄養価が高い汚水が穴子とかアサリを育てたのですか!でもなんだかそれを聞くと、穴子食べたくなくなっちゃうかも(苦笑)
前にシャコが何を食べて成長するかを聞いてから、怖くてみることもできなくなってしまったんですよね・・・。
ああ、想像しただけで怖いよう!!!
でもたしかに文化はインフラによって規定されたり方向付けられたりするものだというのは賛成です。それだけインフラや都市計画は重要な仕事なんですよね。よし、今度また先生たちにお会いしたら「東京の文化繁栄のために頑張ってください!」とお願いしておこう。