日記

オープンカルチャー

キリスト教の「与えよ、さらば与えられん」。
英語の「Give and take」。
昔みて感動した映画「Pay forward」。
バラバラのように聞こえるこれらのフレーズ。でも私には同じことを意味しているフレーズに見えます。そのメッセージは

「まず提供しなさい。そうすると想像もしていなかったものが提供されるますよ」。

順番は必ず「提供」が先。ここがポイント。「鶏が先か卵が先か」なんて言葉で曖昧に議論を終わらせてしまうこともあるけれど、物事を本質まで考えたら、多くは論理的順序が見いだせるのではと思っています。そして、この場合は必ず提供が先なのです。


オープンカルチャーのダイナミズムもここにある気がしてなりません。
例えばブログ。私がブログでさまざまな有益な情報を提供するとする。そうすると自分が提供した以上のフィードバックがあり、知らなかったことを知ったり、新しい視点で物事を考えさせてくれたり、見識を深める機会をもらえます。さらにブロガーとして書籍を出版する機会も生まれたりするかもしれない。そして面白いのは、結果として自分が何を得ることができるかは、やってみないとわからない、というところでもあるのです。与える、という行為は、安直な見返りを期待しての行為ではない。だからその分、想像もしていなかった素晴らしい可能性と出会えるのではないでしょうか?スティーブ・ジョブズのConnecting the dotsと似ていますね。
一昨日、Web広告研究会でクリエイティブ・コモンズについて講演してきました。伝えたかったメッセージはやっぱり同じなのです。
「人類の進化は先人の知恵や功績をベースにしています。自社のためだけに情報やノウハウを囲い込むのではなく、未来の進化のために、地球的課題解決のために、まずは提供できるものをコモンズにおいてください。そうすると必ず何らかのものが与えられると信じています。」と伝えました。
講演後、色々な人から「共感しました」とか「意味がある活動ですね」といった言葉をもらいました。オープンカルチャーがもっともっと日本にも根付きますように。そのために私もガンバリマス。
スライドは下記にアップしてあります



Comments 1

  1. [CC][Network]Creative Commons の Asia Project Coordinator 林千晶さんにお会いして、アジアに対する熱い想いを語り合いました

    、、が、結構オフレコな話ばかりなので、あまり具体的な内容は書き(け)ませんが。汗 先日、株式会社ロフトワークの創業者であり取締役である林千晶さん(以下、…

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