日記

国立科学博物館のはく製がすごい

連休最終日は国立科学博物館へ行ってみました。
足を踏み入れた瞬間、視界に飛び込んできた動物たち(の剝製)。
剝製なんてまじまじと見たことないからその迫力にびっくり!
みんな同じような顔つきでこちらを見ています。
国立科学博物館
国立科学博物館


次に感じたのが、動物のニオイ。
剝製にされていても、何年経っても、やっぱり消し去れない動物のニオイってある。それが何十体も集まっているのだもの。当然においます。動物園とはちょっと違う、でも動物特有のにおいに囲まれて、ちょっとクラクラ。
でもその後、むくむく興味が湧いてきたのが、
「この剝製、どこから借りてきたんだろう?」

という疑問。
だって、妙に統一感があるんですよ。
すべての剝製に。
なんか、誰かの強い意志のもと、集められてきた感じがするのです。博物館にあった「ヨシモト」という文字を記憶して、早速帰宅してネットリサーチ。
なるほど〜。
やっぱりコレクターがいたんだ。
その名も「ヨシモトコレクション」。先週、日比谷で「高橋コレクション」(こちらは現代アートのコレクター笑)を見てきたばかりなので、なんだかデジャビュ感(笑)

科学博物館のサイト
から抜粋すると
「寄贈者:ワトソン・トシノリ・ヨシモト(1909〜2004)
ハワイ出身の日系2世。10代のころ両親を失くし貧しい生活を送ったが建設業で成功をおさめた。趣味として狩猟を続けるうちに、野生動物の姿をはく製として記録し、残すことの意義に気付く。はく製や詳細な記録資料は1997年に国立科学博物館に寄贈された。」とのこと。
1950年代から60年代にかけてのたった10年強で43カ国を訪問し、400体もの剝製を集めるなんて、凄い!しかもその多くが大型哺乳類ですよ。さらに、世界で数体しかないというニホンオオカミといったレアアイテムまでコレクションしている。
相当な収集パワーだったのでしょうね。
現代アートでいうならば、フランソワ・ピノー級?
そういえばピノー氏がベネツィアにつくった美術館「プンタ・デラ・ドガーナ」の最初の部屋にも、マウリツィオ・カテランの馬の剝製を使った作品があったな〜。(美術館の詳細
14.jpg▲カテランの空飛ぶ馬
動物の剝製をコレクションする人の萌えポイントが知りたいヨ



Comments 2

  1. Taiichi

    万博よりいいかも。最近、上海万博の太平洋館のニウエブースの運営してます。ぜひいらしてください!

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  2. o

    ときどき、とおりすがっているoです :-)
    いえね、国立科学博物館って久しぶりだなあと思って立ち止まった
    だけでございますが、最後の写真。お馬が壁に張り付いている様子
    をみて、子どものころの記憶がよみがえってきました。
    昔、MGMのトムとジェリーなどを見ていると、別荘の壁かなんか
    にムース(へらじか?)の剥製なんかが飾ってあって、突然それが
    しゃべり出したりするシーンがよくあったと思いますが、
    うちのひいお爺さんもライフルを持っていて、私が小さいころは、
    時期になると、よく狩りをしにどこかへ出かけていきました。
    今でこそ、野蛮だといわれて非難されそうですが、戦争にも行った
    ような人たちなので、そんな、命を粗末にするような風情は微塵も
    感じませんでしたねえ。
    でも、子どもとして嫌だったのは、定期的にジビエが、元の姿が分
    かるようなかたちのまま送られてくること(笑)。今なら高級と思
    ったかもしれませんが、ウサギとかシカとか、カモとか、そんなの
    食べたくなかったです(笑)
    それで、ひい爺ちゃんの家に遊びにいくと、客間の天井付近に、
    たぶん自分が仕留めてきたシカの頭(日本の)の剥製が飾ってあっ
    て、夜寝る時に、それが恐くて恐くて仕方なかったです。
    久しぶりに、剥製が壁からぶら下がっているお写真を拝見して、
    子どものころの非常に懐かしい気持ち(原体験?)がよみがえって
    きましたので、ちょっとご報告してしまいました。
    「剥製=懐かしさ」の連想って、なんか変ですかねえ?
    楽しいお話を有難うございました。

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