日記

アジアのハブ 大阪

先週は大阪で講演でした。
近畿経済産業局が主体となって関西のクリエイティブ分野を活性化させようとしており、その一環で開催されたイベント「Creative Junction」にて、ロフトワークが実践している新しいクリエイティブの制作スタイルを紹介すると同時に、大阪のクリエイターの皆さんと交流を深めてきました。


講演では、冒頭でこんな質問を投げかけてTwitter経由でリアルタイムに回答を寄せてもらいました。
「大阪のいいところは? 悪いところは?」
「日本の良くなったところは?悪くなったところは?」
「世の中で変わったと思うことをひとつ」
この質問、私も先日問いかけられた質問で、案外こう聞かれると即答するのが難しく、日本や世界っていうレベルで俯瞰して物事みれてないなと実感した経験があったからです。
今回も冒頭でこの質問を投げかけることで、ものを考える視点を自分や大阪というレベルから、日本、アジア、世界、社会へ発想を広げてほしいなと思ったのです。

講演会のあとは大阪のクリエイティブ企業50社の大プレゼン大会。ARの最新事例を発表するスナイパーズ社や、iPhone/iPadを連携させるシステムを開発しているフィードテイラー社、通天閣ロボのキャラクター企画を持ち込んで実際にロボットを作ってしまったグラフィックパワー社、ねじをしめる工業道具にキャラクターをつけて「ネジザウルス」という商品名にし売上急増中のメーカーなど、面白い発表をたくさん拝見しました。
講演後は大阪ツアー。大阪の魅力を体感してきました。
まず食べるものが何でも美味しい。道頓堀でたこ焼きやお好み焼き、ラーメンなどちょこちょこ食べ歩きました!
道頓堀
それから京橋花月で吉本の新喜劇と漫才の生舞台も拝見しました!テレビと違い、会場の「うけ具合」で芸人の力量がこわいほどあらわになるものなんですね。舞台拝見後、吉本の中井秀範さんにその感想を伝えたところ「芸人は舞台で成長するんです。テレビのように生の反応がわからないようなメディアだけだと育たない。これが吉本の本当の魅力です」と話してくれました。中井さん自体は芸能界ではとても珍しく(!)ソーシャルに前向きに取り組んでいる方。CCにも以前から関心をもってくださっていて有り難く思いました。
それから憧れのgrafにも訪問。岡田さん、代表の服部さんにもご挨拶し、大好きな家具作りの工場も見学させてもらいました。来年のロフトワーク合宿はgrafを訪問し、みんなで家具作りに挑戦したい!と密かに計画中です。
grafのオフィス
grafの家具工場
最後に大阪城も初めて見学してきました。さすが豊臣秀吉がつくった大阪城。豪華で存在感のあるお城でした。天守閣の頂上から金のしゃちほこをみながら大阪を見下ろしたら「天下統一」を夢見て繰り広げられた戦いが頭に浮かび、そして全ては夏の夜の夢の如し。諸行無常の響きあり、そんなフレーズが頭に浮かびました。
大阪城
大阪城から見えたしゃちほこ
無常だからこそ、柔軟に、情熱的に、ですかね。



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