日記, 未分類

国東アートプロジェクト

大分県国東半島にきています。2009年からBEPPU PROJECTを展開している山出さんたちに案内してもらって、別府そして国東半島で展開しているアートプロジェクトの拠点を見せてもらいました。 《清島アパート》 2009年の別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』のプログラムの1つとしてスタートしたアートスタジオ「わくわく混浴アパート」。会期終了後もアーティストたちが滞在を続け、現在も「清島オープンアパート」という名でアーティストレジデンスの機能をはたしています。 冷房もない古いアパートなので、スタジオを見せてもらっている間に私たちも汗だく。台所やトイレも共有です。それでもそんなこと気にもせず、目を輝かせて若いアーティストたちが活動していました。 清島オープンアパート 清島オープンアパート 清島オープンアパート 「お風呂がないんですね」 「別府に住んでてお風呂なんていりません。  街中の温泉を毎日楽しんで月2000円もかかりませんから!」と満面の笑み。 食事も、近くのおばちゃんやおじさんたちが差し入れしてくれたり、みんなで毎月バーベキューをしたり。このアパートには、生命力と喜びが溢れていました。 清島オープンアパート 清島オープンアパート 清島オープンアパート 《カボスの家》 直島の家プロジェクトと同じように、別府でも使われてない日本家屋をアーティストがリノベーションして建物自体をアート作品にしてしまう取り組みが始まっていました。 「カボスの家」もそのひとつ。足を踏み入れると、爽やかなかぼすの香りが立ちこめます。大分名産のかぼすが乾燥された状態で天井にちりばめられています。居間と宿泊する棟が分かれていて、宿泊棟「浜脇の長屋」は未来的な青い光に包まれていて幻想的でした。ここで寝ると一体どんな夢を見るんだろう? かぼすの家 かぼすの家 かぼすの家 かぼすの家 《熊野磨崖仏(まがいぶつ)》 こんなに大きな磨崖仏をみたのは生まれて初めて(日本最大の石仏だそうです)。左が不動明王、右が大日如来。顔つきは全然違うのに両像とも穏やかで心が和むのが不思議です。磨崖仏から神社まで石段が続いています。鬼が一夜で積んでつくったという言い伝えが残っているように、雑然と石が置かれていて急勾配。登るだけでかなりの運動です。だから頂上に着いた時の達成感は何ともいえません。山出さんはここを起点に、運動しながらアートも楽しむトレイルツアーを考えているようです。ナイスアイディア!! 熊野磨崖仏 熊野磨崖仏 熊野磨崖仏 国宝 富貴寺(ふきじ) 天台宗に属していて、九州最古の和様建築物の富貴寺。屋根のプロポーションがなんともいえず美しい。日本は各地にこういう厳かな神社仏閣が点在しているからすごいですよね。神仏習合の表われで、お寺の横に神社があったのも印象的でした。日本は昔から白黒はっきりさせずに、ちゃんぽんするのが上手だったんですね(笑) 富貴寺の横にある旅庵 蕗薹(ふきのとう)もとても素敵でした。温泉付旅館で、一泊1万円程度。住職さんが打ってくれる縁起のいい手打ちそばも楽しめます! 富貴寺 熊野磨崖仏 富貴寺 長崎鼻アート 山出さんたちが恒久設置のアート作品をおいて、国東半島のひとつの拠点として育てているのがこのエリア。オノ・ヨーコのインストラクション(意図書)が刻まれた石碑「見えないベンチ」、段々畑の中に出現する花のピラミッド「色色色」などを楽しむことができます。 長崎鼻エリア一帯にひまわりが咲き乱れていました。春は菜の花、秋はコスモスにかわるとか。手入れや植え替えをやっているのは地元NPOとのこと。明確なヴィジョンと情熱で始まるNPOの活動って偉大だな〜と、一面に広がるひまわり畑を眺めながら感動していました。 長崎鼻 長崎鼻 長崎鼻 長崎鼻 長崎鼻 北高架商店街 すごく面白かったのが、BEPPU PROJECTオフィスの斜め向かいにある「北高架商店街」の展開。きっかけは山出さんが「社食がほしいな〜」とつぶやき、友人が一角にカフェを開いたこと。それが起点になり、シャッターが閉まっていた高架下の商店街におしゃれな和食レストラン、リメイクショップ、音と文化のショップが続々と誕生し、私が遊びにいった時は若い女の子が「一目見てこのエリアが気に入ったんです」と美容室オープンの準備をしていました。 それぞれのお店に素敵な雰囲気があり、緩やかな連帯感がある。何が理由ともなくアーティストやクリエイターが集まり、化学反応が生まれてどんどん面白い活動が連鎖的に発生していました。 北高架商店街 北高架商店街 北高架商店街 北高架商店街 アートやクリエイティブの面白いところは、こういう広がりです。私たちクリエイターは、ピカピカのものにはあまりワクワクしない。逆に、歴史があるのに時代の流れで置き去りにされてしまったもの、役割を終えて佇んでいるもの、そういうものを見つけると心がざわざわしてきます。 生まれ変わらせてみたい! きれいなものをもっとキレイにするのではなく、不要なもの、役割を終えたものに対峙し、新しい視点で対象物の価値を再定義する。そんな視点がクリエイティビティの原点だと感じています。 私たちのクリエイティブの挑戦は続きます。



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