日記

ミャンマー体験記 1日目

それなりに世界をみているつもりでいた私にとって、今回のミャンマー訪問は特別な体験だった。何がすごかったのか。それを言葉に残したくて、久しぶりにブログを書くことにする。 異次元に舞い降りた感覚 アジアと聞くと、少しごみごみしていて、自転車やスクーターが多くて、雑多な街並みが思い浮かぶ。ベトナムも、韓国も、台湾も、シンガポールも、そして東京も、多少の差はあれ、ごちゃごちゃ感と活気はどこか似ている。だから初めて降り立った場所でも、どこかつながっている感覚がある。 ところがミャンマーには、それが当てはまらない。 空港に降り立った瞬間から、異次元に迷い込んだみたいな違和感で一杯になる。民族衣装を来ている人がいっぱいいて、女性の顔には不思議な白い粉(タナカというらしい)が塗られている。目をあわせていいのか、怒られるのか。 飛行機の中で「スチュワーデスの間で一番食あたりが多いのはミャンマーなんですよ。でもインドの食あたりはひどいけど、こちらはちょっとお腹を下すくらいだから大丈夫です(笑顔)」という言葉も気になってくる。 伏し目がちに友人の迎えを待ち、マラリアを防ぐ薬を飲んでから、ミャンマーの旅が始まった。 2014-08-02 10.46.47.jpg 2014-08-01 19.59.29.jpg 社会インフラが整っていない環境での生活 今回のミャンマー訪問は、社会課題解決に取り組んでいる現地NPOのプロキシミティ・デザイン(http://www.proximitydesigns.org/)と、フィールドリサーチの専門家ヤン・チップチェイスの現地調査に参加させてもらう形で実現した。 (所得水準の低い農家は、新しい農具を購入したり有効な農業アドバイスを得ることで、どう生活水準を改善できるか。その下支えするためのファイナンスサービスのあり方を研究するもの。ヤンが執筆した一次フェーズのレポート) そのため、空港についたらすぐに車で移動。首都ヤンゴンから3〜4時間離れている陸路の終点Bogale(ボガレ)という村を目指した。翌日、ボートで水路をたどってデルタ地帯(川洲)の農家を訪問する予定になっている。 Bogaleへの道のりが遠いので「途中で(唯一であり)一番いいカフェに寄ろう」と言われた。つい美味しいラテとスイーツを連想していた。ところが「ついたよ」と言われて車が止まったのは、全く舗装されていない道の横にこつ然と現れた掘っ建て小屋。横には水牛が放し飼いされている。 これがカフェなんだ。 いきなりカルチャーショックを受けながら、ネスレのレモンティーの小袋をお湯に溶かして、雨が降り注ぐ水田をみながら、ぐいっと飲みこんだ。ちなみに世界で一番多く飲まれている紅茶/コーヒーは、こういう小袋のものだそうだ。 FabCafeも斬新なカフェだと人からよく言われるけど、こういう場所にもちゃんとカフェがあって、人が集う場所になっている。カフェが果たす役割の広さに驚いた。 2014-08-01 21.00.07.jpg 2014-08-01 21.03.13.jpg 2014-08-01 21.01.07.jpg 外国人の滞在が許可されているホテル ミャンマーは軍事政権が民主化してから間もない。急激な経済成長や海外からの情報流入を防ぐためか、政府によって外国人の滞在がまだコントロールされている。 私たちが泊まったBogaleという村にも、外国人の滞在が許可されているホテルは2軒しかない。管理する目的もあるのだろうけど、電気と水が確保できている数少ない建物であることも確かだ。 シャワーはお水。お湯はでない。 でも水が出るだけいいよね。 ベッドの端にはほこりがうっすら積もっている。 でもベッドがあるだけいいよね。 電気は夜中に何回も停電。 その度に自家発電機が大きな音を立てて作動する。 真っ暗闇じゃないだけいいよね。 トイレにはぐしゃぐしゃになったトイレットペーパー。 ミャンマーではまだトイレットペーパー文化が浸透していない。 でも左手じゃないだけいいよね。 自分が持っていったタオルを敷き、洋服を包んでいた風呂敷に身を丸めて最初の夜を過ごした。 2014-08-02 00.26.03.jpg 2014-08-02 00.26.24.jpg



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