日記

3分で着られる着物の可能性

新潟に出張した時「きものブレイン」の山元社長とお話する機会がありました。きものブレインさんは自分がもっている着物を切らずに加工するだけで3分で着られるようにしてくれる画期的なサービス「フィット仕立て」を展開している会社です。
(対談の詳細はロフトワーク・ドットコムの特集にて
仕上がり
▲サンプルで送っていただいた着物を実際に着てみました


3分で着られるようになるポイントはいくつかあります。
 ・手間のかかる長襦袢はやめて独自のインナーを
 ・着崩れしやすい「襟」をかっちり仕上げるための独自加工
 ・切らずにOK! 自分でも締められる帯の加工
嬉しいのは帯も着物も一切、切らずにすむこと。着やすくなるように縫い付けてあるだけなので、気に入らなかったらほどけばいい。だから祖母や両親などからもらった大切な着物も安心して加工に出すことができるのです。
岡元さんの問題意識は「このままでは着物文化が廃れてしまう」。

たしかに着物や帯を着易く加工してしまうことに対し、業界からは「邪道だ」「着物のよさを理解していない」という根強い反対もあると思います。でも「伝統」を時代にあわせて進化させなかったら、過去の遺物となってしまって、日常生活の中から消え去ってしまうのです。
着物という文化はそうあってほしくない!
こんなに美しくて深みのあるファッションは世界にも類がないですから。
この数年浴衣ブームですが、これも「着物」という文化への回帰の兆しなんじゃないでしょうか。岡元さんのチャレンジは、日本人の着物文化に大きな変革をもたらすものだととても楽しみにしています。そしてこんな革新的な企業が新潟から生まれている。今回の越後妻有への取り組みを通じ、地方の魅力を再発見しています。
私も早速、自分の着物をフィット加工に出してみます!
次のセミナーは着物で講演してみたらどうかしら。
masako's wedding
▲懐かしの写真 @雅子の結婚式



Comments 4

  1. 着物は多分25年くらい着ていません。最後に着たのは母の実家で祖父の着物を借りて着たときのことです。
    祖父は数年前に96で亡くなりましたが、家ではいつも着物でした。祖母も。明治大正生まれには和装は普段着として未だに息づいていますね。祖父は大正時代に青春を謳歌し、昭和を商売人として過ごした人らしく洋装もお洒落に着こなしていました。葬儀のときも洋服にステッキというのが祖父の格好でした。
    お祭り好きで、博多山笠やどんたくでもはっぴ姿でしたが、殆どが一人で着付けをしていたのですから、和装の気軽さというのがあったのでしょう。和装が敬遠されるのはもしかしたら「堅苦しさ」の様なものがあるからかもしれません。浴衣は堅苦しさが少し和らぎます。そして、最近はカジュアルなものも。
    振袖などは庶民の和装というより良家の子女の装いなので、浴衣の方がもっと普及してよいのかもしれませんね。
    あと、、、
    着付け教室とか調べてみるとどうしても「女性向け」になるんですね。男性向けってなかなかない。まあ、流行は女性から始まりますから良いのかもしれませんが、、、(--)
    ロフトワークで「和装出社の日」を作ってみるとか・・・(^^)
    面白いかもしれませんね。

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  2. chiaki

    賢太郎さんのおじいさん、おばあさんはオシャレさんだったんですねー。よく大正時代の文化は独自でとても洗練されていたと聞きますが、洋服にステッキなんて、想像すると映画のようです。
    賢太郎さんもぜひ和装を!そして写真アップしてくださいな。

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  3. やまぐち

    凄く懐かしい写真が…。この時はスワさんもチアキさんも割と青白い顔をしていた記憶があります。
    着物は母が大好きです。着物を着たいから日本舞踊を始めたり、ヤフオクで中古の着物を毎日物色していたりしています。普通ではとても買えないような着物が時々信じられないくらい安価で出回るのだそうです。
    3分で着られる着物。
    若い世代にうまくリーチがかかれば、流行りそうですよね。

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  4. chiaki

    懐かしい写真でしょ。青白かったのは私たちじゃなくて、ロンゲくんだった気も。元気かな。
    やまぐちくんの両親も着物ファンなんですね。そういう文化、これからも進化させてながら継続したいですよね。まずはやってみないと。
    それはさておき、赤ちゃんおめでとう!
    ってここで言うな?(笑)

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