iCommons Summit 2008が近づいてきたので
札幌出張してきました。
日本で数少ない「アーティスト・イン・レジデンス(通称AIR)」を提供しているS-AIRさんと、共同で実施するアートワークショップの打ち合わせしたり、札幌でデジタルアートに関する先進的な取り組みをされていて、今年の札幌国際短編映画祭も手がけてらっしゃるIntercross Creatice Center(通称ICC)の方とお会いしたり、magnetという札幌のフリーペーパーを発行なさっているmagnet石川さんの取材を受けたり、そして最後にクリエイティブコモンズとアイサミットについて、ついコンの関根さんと一緒にセミナーで講演するなど、いろいろと活動してきました。
(magnetの取材中 撮影:撮影:佐藤美奈子さん)
今回札幌に行って思ったのですが、
とにかく過ごしやすい!
それと同時に「地方都市としてのひとつの可能性」を感じました。
そこで、いくつか札幌の特徴を挙げてみたいと思います。
・札幌人は東京へのコンプレックスがない
生まれも育ちも札幌という人も多く、発言などからも
東京含む他エリアへのコンプレックスがとても少ないと思います。
その理由をずっと考えていたのですが、ひとつに
「方言がない」ことが影響していると思いませんか?
つまりデフォルトが標準語なので、
他のエリアとも親和性も高く(実際どなたと話しても違和感なし)、
コンプレックスになりづらいのではと思いました。
・量より質を指向
東京より規模は小さいけど、
その分、全体的に質が高い印象。
ICCやS-AIR、mosslinkageなど札幌中心のアート活動や事例を
拝見してきましたが、クリエイティブのレベルは
日本でもトップレベルだと思いました。
・イノベーティブな取り組みが多い
今回アイサミットが開かれることからもわかりますが、
ITやデジタルコンテンツ、クリエイティブに対して
様々な取り組みが展開されています。
武邑先生が図書館長をなさっている札幌市立大学や
札幌発のデザイン情報サイトSHIFTなど、
日本だけでなく世界とリンクした取り組みが
多数開催されているのがすごい。
・食べ物がとにかく美味しい
正直、今まで出張でいったどこよりも食べ物が美味しい!
特にお寿司が美味しい〜。貝類は絶品です。
また六花亭やROYCE、白い恋人など、
有名なお菓子もたくさん。
空港のお土産エリアはいつ行っても大混雑。
「食」だけでもかなりの市場価値がありますね。
アラブ育ちで「故郷」がない私には、
「札幌」を軸足に様々な活動している人たちが
まぶしく映りました。
蛇足:
次に行ってみたいのは秋田県!
村や町で子育てを助けあい、
全国学力テストで小学校高学年で
日本1位の学力水準を持っている県なのです。
何年くらいで実際にどんな風に導入されているのか
興味ありますよね。
Comments 7
マグネットの石川です
講演前のお忙しいところ取材お受けいただきありがとうございました。今度はオフで札幌にお越しください!あと、MacBook Air僕も欲しいです。
こちらこそ楽しい取材をありがとうございました。magnetの刷り上がりが今からとても楽しみです。ストロベリーチョコもおいしかったです!
セカンドライフの札幌SIMにChouchouっていう素晴らしいバンドがいるんです。SLで活動してるだけの2人のグループなんですが、何といっても音楽もイメージも最高で、海外ユーザーからもかなり注目を集めています。 isummitで何かしらライブとかできないものでしょうか。もしできそうならご紹介しますが、どうでしょ。
http://littletiara.slmame.com/
福岡にも是非行ってみてください。
僕の故郷ということもありますが、福岡という地はとても面白いと思います。
一つには歴史的に多様な文化が前提の町だということです。福岡は良港に恵まれ、アジアに口を開いています。そのため、アジアから、そしてアジアへ多くの人とモノと文化が行き来した歴史を持ちます。古代には日本防衛の最前線基地として日本各地から多くの人が集まりました。アジアとの交流が盛んになると外来者は最初に福岡の地を踏みました。暗い歴史もあります。古くは元寇の襲来、第二次大戦後にアジアの各地から引き上げてきた人の多くは福岡に上陸しました。その様な悲喜こもごもを含めて多くの人と文化が行き来している町が福岡です。
次に福岡がコンパクトな町並みであるということです。多くの大都市が複数の中心街を持っているなかで、福岡は天神を中心とした比較的狭い範囲にビジネス・歓楽・若者文化などあらゆるものが集まっています。その町を挟むように大学が隣接していて、ビジネスと学問の境で面白いことが起きる構造になっているのだと思います。福岡出身の芸能人が多いようにポップカルチャーも盛んです。多様性が狭い地域にギュッと詰まっていることによって、思いがけないイノベーションが創造される可能性が高い町が福岡だといえます。
勿論、食べ物も美味しいですよ。海産物はもとより、トマトやイチゴなどの地のものも美味しいです。
是非是非、福岡に!
taiichiさん、早速サイトみてみました。素敵な音楽ですね〜。札幌が基盤のようですし、iSummitのメンバーに伝えてみますね。今年もSLでのライブ放送も予定しているようですし、何か一緒にできたら面白いですね。
賢太郎さん、こんにちは。元気ですか?
福岡も確かにマーケティングする上で注目される都市のひとつですよね。適度なサイズでセンスの高い人が多いので、テストマーケティングでよく選ばれていました。でも残念ながらまだ一回も行ったことありません。ふら〜と行っても楽しめるところですか?
本気で考え始めているので、いくことに決めたらもっと情報くださいねw
遅レスです(^^;
福岡のご紹介は承りました。
福岡・博多を楽しむのなら、山笠の時期が一番ですね。
もう既にやっていると思いますが、山笠は博多の町が一番盛り上がるお祭りです。全国的には有名なのは「どんたく」ですが、これはどちらかというと観光を目的とした対外的なお祭り。なので、一番博多らしいのは山笠でしょうね。
「山笠のあるけん博多たい!」
というキャッチコピーの地方CMが福岡では流れていますが、それくらい慣れ親しんだものです。
町の中心は天神地区ですが、天神から西よりの大名などの地区には若い人の新しい文化コミュニティが形成されつつあるとも聞いています。時折帰省する際に行ってみたりするのですが、町が広がっているということを感じます。
東京と違って町がコンパクトなのでより濃密なクリエイティブな交流があるのではないでしょうか。
それと室見川という川の上流では夏には蛍が見られます。以前は生活排水などで汚れてしまったのですが、地域住民の努力で綺麗になって蛍が戻ってきたそうです。
またご紹介しますね(^^)
山笠まつり、7月開催ですね。
今年はアイサミットとラジオ出演があるので7月は超多忙なのですが、来年、山笠まつり、行こうと思います。福岡、魅力的だなーーー。