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「明日の神話」とパブリックアート

クライアント先から戻ってきたら渋谷駅が大混雑。
何が起こっているんだ?と思ったら、ちょうど岡本太郎氏の『明日の神話』の公開式典をやっているところでした。
明日の神話 開幕式


『明日の神話』は、岡本太郎が1960年末にメキシコで描いた巨大壁画です。大きさはなんと縦5.5メートル、横30メートル。当初はホテルのロビーを飾るために描いた作品だったようですが、経営不振で作品も行方不明になり、30年以上経った2003年に見つかった運命的な作品なのです。ちなみに私は岡本太郎の大ファンで、この作品も汐留まで見に行きましたし、出張帰りに太陽の塔に会いにいったり、エッセイを読んだり。太郎さんの作品が渋谷に来てくれてとっても嬉しいです。
 ※作品に関する詳細は「明日の神話 再生プロジェクト」サイト
その後、ほぼ毎日渋谷駅を通っていますが、そこにはいつも多くの人たちが立ち止まり、写真を撮っている姿が。
これがパブリックアートのすごさだな、と実感しました。
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美術館で展示される作品を「アート」に対し、美術館以外の公共スペースに展示されている作品を「パブリックアート」と呼びます。
例えば私の記憶に残っているパブリックアートは、世界最大のアートフェアーが開催されるバーゼルにあった噴水のパブリックアート。アートが日常生活の中にとけ込み、子供たちがアートと戯れて楽しんでいる風景が、とても素敵でした。私も一緒になって遊びました(二枚目の写真)。
Public Art
yuka + me @public art
日本でもたとえば越後妻有アートトリエンナーレでつくられたたくさんの作品が、パブリックアートとして残されて、地元の人たちの生活と融合して、エリア活性化につながっています。
不思議なことに、日本のパブリックアートを牽引している北川フラムさん、南條史生さんのお二人と今年はつながりができました。ちなみに南條さんの南と、北川フラムさんの北をとり、「アート界の南北戦争」とも言うらしいです(笑)
ロフトワークのもつ1万人のクリエイターネットワークを活かし、インターネットのパワーも融合させた形でアートを軸に地方活性化に取り組めないかと話を進めています。
南條さんとの対談
▲南條さんとの打ち合わせの様子
1万人クリエイターがそれぞれ住んでいる街にパブリックアートをつくってまわったらどうなるんだろう?! ワクワクしますね!
「コモンズ」「パブリックアート」そして「ロフトワーク」というマスコラボレーションのインフラ。
いろんなものが別々のようでいながら複雑に絡み合い、でも自分のやっていることは、たった一つの方向に向かっているような気がしています。



Comments 1

  1. パブリックアートについて考えた

    林千晶さんのブログより「明日の神話」とパブリックアート〜(前略)〜美術館以外の公共スペースに展示されている作品を「パブリックアート」と呼びます。例えば私の…

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