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アートアワードトーキョー2009

ちょっと意識してみると、東京はアート関係のイベントが本当に多い。いつもどこかでオープニングパーティやイベントが開催されている気がします。
ゴールデンウィーク中、丸ノ内で開催されているのが「アートアワードトーキョー2009」。主催者がいろんな美術大学の卒業制作展にゲリラ的に足を運んで優秀な作品を選出。それを期間限定で丸ノ内の行幸地下通路に展示しています。特別審査員は村上隆氏という豪華なアワードです。
私も参加中


私も5月2日のゲストとして、美術手帖の岩渕さん、この前まで小山登美夫ギャラリーで働いていたアートウォッチャーの千葉さん、そしてコレクターの有沢さんと一緒に、展示している作家の人たちにインタビューしながら作品への理解を深める「ギャラリーツアー」に参加してきました。
作家やアワード関係者、そしてツアー参加者(コレクターの吉野さん粕谷さんも遊びに来てくれて感激!)など20人くらいのチームになって、ひろ~い地下通路をうろうろしながら、約2時間、作品を見てまわりました。
面白かったのは、「光」をテーマにした作品が多かったこと。

光といえば、睡蓮を描いたモネがすぐに頭に浮かぶけど、それ以外にも最近人気のフェルメールの魅力は、人や静物をうつしだす「光」の柔らかさが大きく影響していると思うし、数年前に話題になった「若冲展」でも一日の陽の差し方で刻々と変化する襖絵の魅力を表現するために人工的に太陽光を再現して展示するなど、昔からアーティストにとって「光」は惹きつけられてやまない要素だったのかもしれません。
今回の見てまわった展示でも、6つのうち2つ作品が光をテーマにしていました。
ひとつは藤井くんのLEDを使って作品自体を背面から光らせている作品。絵の具で光を描き出すのではなく、作品自体に光を加えてしまう。モネが見たら「反則だよ!」というかもしれないけれど、でも今の時代だから挑戦できるアプローチなのかなと思いました。
藤井秀全
もうひとつは光の三原色を使った作品。光を細かい穴のあいたアクリルを通過させることで生み出される影で作品を表現しているもの。見る角度によって虹色に変化する感じが、私が大好きな大庭大輔さんの作品に似ているなと思ったら、二人は友だちなんだって!やっぱり、と納得してしまいました。
山本さん
中世の時代にはできなかった光自体を作品に組み込むアプローチ。それによってどんな表現ができるのか。また違った難しさに直面するのだと思うけど、これからどんどん新しい表現が生まれてきそうで楽しみです。
作家と話をしながら作品を楽しめる。
これが現代美術の面白いところ。
ついつい作品を買ってしまいたくなります。

有沢さんなんて所有作品は軽く100点を超えるとのこと。作品を所蔵するための倉庫ももっていて「どうしたらいいかな~って悩んでいるんですよ」だって。いくら稼いだらそうなれるのかしら、ね?



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