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韓国の美術館レポート

先週末は韓国に出張してきました。土曜日の午前中だけフリータイムがあったので、CC Koreaのスタッフにお願いして、韓国の美術館めぐりをしてきました。行ってきたのは、Leeum Samsung Museum of Art, Seoul Museum of Art, Artsonje Centerの三箇所です。
とにかく圧巻だったのはLeeum Museum。坂道をあがると、上品な現代建築が見えてきます。建築家はレム・コールハース
Leeum Museum
坂をあがりきってエントランスに向かうと、なだらかなスロープには宮島達男の作品が。そして眼前にはジャン・ヌーベルマリオ・ボッタの建築が。そう、この美術館、大御所建築家をなんと三名もつかってつくられているのです。しかもそれぞれの個性がうまく活かされていてケンカしていない。概観を一目見ただけで圧倒される迫力なのです。
Leeum Museum
Louise Bourgeoisのクモ
▲Louiseのクモの向こうにレベックとボッタの建築が見えます


もちろんコレクションも、建築に負けていません。国宝レベルの青磁器から、億単位の現代作家の作品まで「最高級な作品」の勢ぞろい。日本作家も村上隆と奈良美智というある意味、典型的なコレクションでした。Samsungって本当に儲かっている企業なんですね。日本ではこれほど資本が投下されている「企業母体の美術館」は見たことがありません。財閥が解体されなかったら、日本にもこういう美術館ができていたのかな?なんて想像してしまいました。
Leeum Museum
▲マリオ・ボッタの螺旋階段ではみんなが記念撮影していました
Interactive Media Art
▲自分の写真がリアルタイムに作品にかわるメディアアート
Artsonjeも同じく財閥がらみの美術館。こちらは元Daewooグループの社長の娘がキュレーションしています(お父さんはスキャンダルで失脚してしまいましたが)。私が訪問したときは、Martin Creedの企画展を開催していました。
Artsonje Center
▲アートソンジェ・センターのエントランス
CHOI Jeong Hwa(チェ ジョンファ)
▲1階のMuseum Bookcenterではチェジョンファとのコラボレーション
アートソンジェ・センターの魅力のひとつは周辺環境。チョンノといわれるこのエリアは、ソウルの中でも古い街並みを活かしたままリノベーションが進んでいて、素敵なギャラリーやカフェが並んでいます。CC Koreaの子曰く「最もヒップな場所」とのこと(笑) 私たちもこのエリアで朝ごはん。赤レンガに暖炉があるカフェでワッフルを食べました。シアワセ!
cafe
breakfast
ソウル市立美術館は、日本にもよくある伝統的な公立の美術館、という感じ。「City Net Asia」というタイトルで、ソウルーイスタンブールー東京ー北京の4都市の現代アートの企画展をやっていました。時間がなかったので駆け足で見ただけですが、イスタンブールは意味がわからない作品が多くて(笑)、東京とソウルはじっくり見ると面白いけどどこか迫力がない。それに比べると北京のアーティストの作品には勢いがあるように感じました。
Seoul Museum of Art
▲案内してくれたBomiたち
Seoul Museum of Art
▲City_net Asiaの展示の様子
韓国へのフライトはわすが2時間弱。映画を見てもクライマックスでブツっと切れてしまい、結末がわからないほど近い距離です!(実際に私がそうでした 笑)東京からなら羽田からいけるしとても便利。オススメです。
もちろん遊びだけじゃなくてちゃんと講演も頑張ってきましたヨ!
4104869869_106de0d5c8.jpg▲CC Salonでの写真 photo: i.oldtype



Comments 2

  1. Taiichi

    素敵なところですねー。
    ニウエにも美術館がほしくなりました。ちっちゃい家改造してつくろうかな。

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  2. chiaki

    いいですねー。家を改造したミニ美術館。私もつくりたい!

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