イベント, 日記

英語の壁はありつつも

Joiが世界中から友だちを呼んだカンファレンスがシンガポールで開催されています。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど本当にいろんな国籍の人が参加しています。でもテーマは起業やオープンソース、ハッカー、アジャイル開発など、かなり偏りはありますね。Joiの友だちだから(笑)
参加者の国籍が多岐にわたっているから、私の未熟な英語力だと彼らの英語を理解するのは大変。話すのが早かったり、それぞれの国のなまりがあったり。文化の共有がないと、言葉は聞き取れても意味がわからないなんてこともよくあるのです。
会場全体が笑いに包まれているのに、なぜわらっているのか意味が分からない。さみしい瞬間です(苦笑)
でもこういう会議に参加し続けて、少しずつ慣れていくしかないのですよね。実際にこの数年、英語のカンファレンスやスピーチの機会が増えていて、ちょっとずつだけど英語でのコミュニケーション力は高まっている手応えがあります。コミュニケーションが目的だから、伝わればいい。理解できればいい。頑張ります!


今回のカンファレンスで強く感じたのは、アジャイル開発の重要性。
新規プロジェクトが多いWebプロジェクトにはアジャイル開発のメソッドが必須ですね。この領域、日本はまだ遅れている気がします。特に受託開発の割合が高くて、パートナーというよりもクライアントと下請けといった関係が定着している日本では、クライアントとの信頼関係&デーリーベースでの情報共有がベースになるアジャイルは定着しづらいメソッドのように見えます。
でも、答えのわからない新しいWebサービスをつくるのに、例えば開発期間1年、そのうち5ヶ月はテスト期間で仕様凍結、なんていう進め方をしていたら、世界に通用するサービス/ソフトウエアが開発できるとは思えないのです。私も直面している大きな課題。
アジャイルは、単にドキュメントを作らない/仕様をしっかり考えないというルーズな開発手法ではないのです。今回のカンファレンスでも、アジャイル開発手法の企業への導入をすすめているコンサルタントが
“Agile development is not Fragile development.”
と言ったら、会場が沸いていました(笑)
 アジャイルのコンセプト(Agile Manifestoより)
Individuals and interactions over processes and tools.
 Working software over comprehensive documentation.
 Customer collaboration over contract negotiation.
 Responding to change over following a plan.」
簡単に意訳してしまうと、
 プロセスやツールよりも、人や人と人とのやりとりに重きを
 素晴らしいドキュメントや仕様書よりも、動いているもの(ソフトウエア)に重きを
 契約書ベースの交渉より、クライアントとのコラボレーションを重きを
 計画通りに進めるより、変化を受け入れることに重きをおこう。
素晴らしい思想ですよね。
2010年は、PMBOKとアジャイルの融合に取り組もうと思います。PMI日本の人たちもワーキンググループを作ろうとしているようなので、アジャイル開発のメソッドをしっかりと日本に導入するためのスキームを作れればと思っています。
4178429503_b4aa519302.jpg▲マーライオンを見ながら決意(うそ) photo: Kazuya Minami (CC BY-NC-SA)



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