昨夜はアドビとマクロメディアの買収ニュースでひとしきり盛り上がりました。
いやはや、米国の買収劇はいつみてもダイナミックです。日本の買収は、たいてい落ち目だったり、鳴かず飛ばずの会社が売られた買われたという話ですが、米国企業は違いますね!
強いもの同士が、より一層強くなるために手を結ぶ。
2年前までは、互いに特許侵害を主張して裁判ばかりしていたのが嘘のよう。(急に「すべての裁判において和解します」と発表しましたが、もしかしてあの頃から仕組まれていたなんてことはあるのかな?)この転換の早さ・大きさがスゴイです。共通の大きな敵はやっぱりMS?
今回の買収に関して、皆さんどんな反応なのかなといろいろとブログを探ってみました。
・紙に強いAdobeとWebに強いMacromediaが一緒になることで、ツールの互換性が進むのは朗報!
・AdobeとMacromediaの競争関係がなくなるのでクリエイティブツールはAdobeの独壇場。ソフトの金額が高くなったらいやだなぁ〜(Adobeソフト高いですからね)
・一番注目すべきはプラットフォームに依存しないユーザーインタフェースの支配
などなど。
個人的にはPDFとの関係が楽しみです。すでにAcrobatでWebページを簡単にPDF化することができますが、FlashもそのままPDF化できたら、過去のWebのアーカイブも作りやすいし、クライアントへのプレゼンにも便利だなとか。あとグラフィックツールで作った印刷物などのデザインが、ワンクリックでWeb化されたりしたら素晴らしいですよね。
いずれにせよ、クリエイティブ業界にとってとても大きなニュースでした。これからの続報が楽しみです。
PS
日本のソフト業界も、頑張ってほしいです。「一太郎」「花子」、そのネーミングで21世紀を戦いぬけるのか(笑)10代の子に言ったら「まじっすか?そんなソフトあるんスカ?」って感じですよね。もっと早く、攻めの合併ができたらよかったかもしれませんね。
Comments 14
アドビ、マクロメディアを34億ドルで買収!!!!
ビックニュース!!
DTPソフトの雄たるアドビシステムズが、
WEBソフトの雄たるマクロメディアを買収したっす!!
どちらもソフトメーカーの中では大きな影…
久しぶりにビックなニュースですね!
どんなソフトが生み出されるのか凄く楽しみですよね。
イラレとフラッシュがどう、融合していくのか?
PhotoShop&ImageReadyとFireworks MX
GoLiveとDreamweaver・・・・・・
これで、ソフトが安くなればいうことないのですが・・・
それはないかな(;^_^A
AdobeがMacromediaを買収!!
衝撃的なニュースが飛び込んできました。
AdobeがMacromediaを34億ドルで買収です。
スクウェアとエニックスが合併した時以来の衝撃です。
…
この合併話を聞いて、MSがXAMLを推進しようとしてる
から、それに対抗するためかなーと感じました。
この二社でタッグくめば、XAMLが普及する前に、タグ
マークアップな、アプリケーションインターフェイスの
デファクトを作れると思うんだけどなぁ。
いいかげん、HTMLでウェブアプリ作ったりする、ムリ
ムリな環境を変えてほしいと期待してます(´д`)。
Adobe SystemsがMacromediaを買収
CNET Japanの記事「アドビ、マクロメディアを34億ドルで買収」にはかなり驚かされました。Adobe ReaderやPhotoshopを有するAdobe …
クマさん、一生懸命調べたけど、わかりませぬ。
XAML:MSの次世代OS「Longhorn」で導入されるXMLベースの宣言型マークアップ言語。(Extensible Application Markup Language、ザメル)
という定義までは見つけられたんですが、マークアップってなんですか?それができるとどんな風になるんですか??教えてください〜
Avalonと呼ばれているLonghornの機能の一部で、XMLのタグの記述でユーザーインターフェイスや、グラフィックを表現するものです。GUIだけでなく、Flashぽいアニメーションや、PDFっぽいドキュメントサービスといった機能も含まれます。amazon.comがXAMLでのサービスをテストしてるという話もあるようです。
簡単に言うと「MozillaのXUL+JavaのAWT/Swing+AdobeのPDF+MacromediaのFlashアニメーション+.NET Framework」みたいな感じかな・・・。
デファクトとされているテクノロジーは単体でそれぞれ存在するわけですが、それをOS上で統合して.NET Frameworkから簡単に操作できるようになると・・・という感じです。
また、いろいろと、もめそうですけどね(´д`)。
何やら凄い会話が展開されていますね。
簡単にいうとが、全然分かりませんが…(涙)
まぁ、MSに対抗する動きなのではということが分かっただけで最高です!
「Avalonってアワビだよね?」
「え、そうなの?」
「あ、それはabaloneだった。アバロン違い」
っていうくらい、レベルが低い会話してます(涙)
でも要は、いろんなシステムのいいとこ取りを企んだ、まっちょな仕組みということですよね(頭の中ではすでに巨人兵!)。そのlonghornとやら、いつ出動するんでしょう??
2006年らしいです。MSのことなので、また延期しそうですが・・。OS発売前に一部の機能を前倒しでリリースしてくるかもしれませんが。
今回の買収の目的は、スコープを広げたリッチコンテンツ製作向けプラットフォームの提供による顧客囲い込みと、両社間の訴訟費用の削減が考えられます。その背景には、MSが次期OSに搭載するAvalonや中小企業のエッジある製品乱立の脅威があります。とすると、ツール互換性確保は進みますが、独占によるアドビソフトの高騰、プラットフォームに依存しないユーザーインタフェースの支配はアドビの戦略に反するのでインセンティブは働かないのでは?
日本ではまだマイナーな存在ですが、最近米国ではSWISHという、FLASH互換のソフトが結構人気のようです。
なにしろFLASH、あの価格になっちゃいましたから、おいそれと学生の方や「ちょっとやってみようかな〜」と思う人は手が出ませんよね。
最近どんどんJavaScriptまわりも進化してますし、一昔前は「全部FLASHになっちゃう?」と思われたウェブアプリケーションも、結局生産性とコストの問題か、ちっともFLASHアプリは出て来ませんよね。
PhotoshopもIllustratorなんかもう新しい機能も少ないし、
絶対に否定するとは思いますが、意外と「追い詰められて」の合併なのかもしれませんよ!
>水野さん
こんにちは。グルメ日記、いつも楽しく読んでます(笑)
MSや他のエッジな製品の脅威に対して、ということは、Mitsuさんも指摘のとおり、そんな余裕の買収ではなかったのかもしれませんね。でも、今の状態において「危機感がもてる」ってこと自体が、強さの証拠なのかもしれません。
ダメになってしまう会社やブランドは、危機的状況にあるのにその認識が薄く、対策が後手後手になってしまうイメージがあります。
今回のように、ビジネスの「危機」を「機会」にしていけたら素敵ですね。
chiakiさん
その通りですね。「勝って兜の緒を締めよ」ができるのは強い企業ですよね。己に厳しくないとできない。今回の場合、Macromediaは社名もなくなってしまうほどの決断であり、勝っているときにやってしまうのがホントにスゴイ(もしかしたら経営者のexit戦略かもしれませんが)。
アメリカでは、仮に従業員がぬるま湯現状維持に浸かって保守的になっていても、経営者がsense of urgencyを感じればトップダウンで変えてしまうんでしょうね。業績回復でも従業員数を削減する企業も報じられています。一方日本を見ると、ベンチャーではこれを実行できるところがあるかもしれませんが、大企業では難しいかな。