イベント, ロフトワーク

MITメディアラボ 秋のリエゾンミーティング・レポート

紅葉と赤レンガの街並みがひと際映えるボストンを訪れ、2012年秋のMITメディアラボ・リエゾンミーティングに出席してきました。 autumn in Boston △ボストンで一番オシャレなニューベリーストリート MIT Media Lab Liaison meeting 2012 fall △メディアラボも秋の気配 今までスポンサー企業から200〜300人が参加する「メンバーミーティング」は春と秋、年二回開催されていました。ただ年2回もこの規模でイベントを実施すると、スタッフや学生もイベント対応の負荷が高く忙殺されてしまう。そこで大きなイベントは春だけにして、秋のリエゾンミーティング(各社1名だけ参加)や随時実施するワークショップや個別訪問などで、より深い議論をしようという新しい試みです。 MIT Media Lab Liaison meeting 2012 fall △JoiのオープニングはBIとAIから 最新の研究内容報告では、エド・ボイデン准教授が脳障害を改善するための感光性タンパク質について、ヒュー・ハー教授はNASAと共同開発している最新のヒューマン・マシーン・インターフェースの開発、アレックス・ペントランド教授はデジタル人間生態学の視点から集団における多様性の重要性ついて発表しました。 Ed Boyden at MIT Media Lab Liaison meeting 2012 fall 今回、特に注目していたのがエド・ボイデン氏。神経科学界においてその先進的な研究が世界から注目されている人です。経歴をみても、MITで物理学、電気工学、コンピューターサイエンスの学士と修士過程を飛び級で修了、スタンフォードでは神経科学の博士課程を修了したまさに「天才」なのです。 脳の動きをコンピュータで把握し、ナノレベルの極小光学センサーを脳に埋め込み(optogeentics)、神経の伝達を補正することで、脳障害の治療する実験を行っています。詳細はこのTEDトークをご覧ください。 エドを初めて見たとき、学生だと思ったくらい若いです。でも話し始めるとものすごく頭の回転が速くて、そして早口なので、会話についていくのが大変!目がくるくるしていて、気さくで、とても素敵な人です。 来年(2013年)1月18〜19日に開催するMITメディアラボの東京イベントでは、エドに来日してもらい、日本の能科学者である茂木健一郎さんや藤井直敬さん、北野宏明さんたちとディスカッションしてもらう予定です。どんな会話が繰り広げられるのか、今から楽しみです。ちなみにこの4名に共通なのは、みんな驚くほど早口だということ(笑) MITメディアラボの魅力をあまねく伝えるべく、ロフトワークも頑張ってイベント企画を進めています。もちろん伊藤穰一も来日しますよ。皆さん、ぜひスケジュールのキープを! Chiaki Hayashi △時差と戦いながら所長室で仕事してきました



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