なんとも憂鬱なお天気です。
ふと前に読んだ、「憂鬱=メランコリー」の定義を思い出しました。
古代ギリシア思想に基づく分類で、人間の体には4種の体液があり、どの体液が多いかでその人の気質が決まるという思想。
粘液が優勢人は 「粘液質」
血液が優勢な人は 「多血質」
胆汁が優勢な人は 「胆汁質」
黒胆汁が優勢な人は 「憂鬱質」
ということらしい。
なんか、どれもイヤな感じで選べないでしょ(笑)
もうちょっとわかりやすく言うと
粘液質→もの静か、冷静
多血質→陽気、行動的
胆汁質→短気、怒りやすい
憂鬱質→陰気で怠惰な悪い性格
らしいです。
「メランコリー」ってちょっとアンニュイなフランス映画のイメージでしたが、軽々しく使っちゃいけませんね。「今日のあなたはメランコリーね」=「今日のあなたは陰気でさいてー」ってことになっちゃうから(笑)
ちなみに「憂鬱質」の定義、中世までは上述のとおりかなり嫌われる性格だったみたいですが、ルネサンス以降、知的・内省的な気質として肯定的なイメージに転換されて、創造的な芸術家タイプになったとのこと。
メランコリー気質の人たち、頑張ってイメージアップを図ったようです。
PS
デューラーの『四人の使徒』は四気質と結びつくらしいです。
Salvastyleというサイトで詳しい説明をどうぞ。
Comments 5
初めてカキコします。
面白いですね。私こういうの好きです!
宗教画が大好きで、ヨーロッパ一人珍道中の旅〜美術館をひたすらめぐるの巻〜を思い出しました。
ちょっと自分にあてはめて考えてみました。
どれか1種類というのは難しいので%で考えてみました。
粘液質→もの静か、冷静 40%
多血質→陽気、行動的 30%
胆汁質→短気、怒りやすい 15%
憂鬱質→陰気で怠惰な悪い性格 15%
こんな感じでしょうか??
ああ。でも粘液質と多血質って若干矛盾してますね…。
しかし、中世の人というのは、変わったことを掘り下げていく人達だなぁと思います。
非常に興味深い時代ですよね。
>chamiさん
こんにちは。
「このエントリー、どこが『女性起業家の細うで繁盛記なんだよ〜』と社内でクレーム発生していたので、書き込みしてもらえてうれしいです。まあ、確かにぜんぜん仕事と関係ないんですけど(笑)
美術館をさすらうヨーロッパ一人旅なんて、セレブですね。どこか気に入った美術館は見つけましたか?私は人が少ない美術館が大好きです。
>やまぐつさん
夜遅くに、冷静な分析してますね。
さすが粘液質が40%だけある~。
ちなみにね、この四気質を唱えたのが、ギリシャの医者だったヒポクラテスと言われているんだけど、アマゾンを見たらこの人の著作の本があるわけ。紀元前の人なのに!なんかすごい不思議じゃない?
それが全然セレブじゃないんです。
自分よりバカデカイリュックを背負い、
その日に宿(ユース)を探す⇒泊まるという旅でしたのでw
一番良かったのは、イタリアミラノのブレラ美術館です。
人がいなくて静かでした。
マンテーニャの『死せるキリスト』の本物を見たときは
泣いてしまいました。
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/h-inb1/h-ren1/h-man/IPA-inb460.htm
あとはやはり、ダヴィンチの最後の晩餐の壁画には
鳥肌が立ちました〜
一度に5,6人くらいしか入れないみたいで、(温度・湿度の関係で)予約制なんです。15分間の時間制限付です・・。
ボロボロのイタリア語とよくわからない英語で予約しましたw
大好き