今年ももう残りわずかですね。街じゅうが年末のせわしなさとクリスマスのわくわくした雰囲気に包まれるなか、ロフトワークでは一足先にクリスマスパーティを開催しました!

2013年「The Sound of Prototypyng」、2014年「The Extensions of Man(身体の拡張)」、2015年「PLAYFUL」と続いて、2016年のテーマは「RHIZOME」!

RHIZOME[ráizoum / リゾーム]とは、日本語で「地下茎・根茎」を意味する言葉。
私たちは、それをロフトワークが目指す組織やプロジェクトのかたちと捉えました。

中心もなければヒエラルキーもない。ウチもソトも、はじまりも終わりもない。
多様な個性や才能が全方位へと自由奔放に伸びながら、つながり、絡まり、楽しいできごとを次々と起こしていく。これからも、ロフトワークはそんな存在でありたいし、そんな場をつくっていきたい。

そんな思いで、今年のクリスマスパーティは、メンバーもゲストも一体となって楽しめる「ロフトワーク的リゾーム体験」を用意しました。同時多発・予測不可能で彩り豊かなコラボレーションの様子を、たっぷりの写真とともにお伝えします!

(写真:恩田拓治、動画:野中聡紀)

Loftwork Xmas Party 2016 “RHIZOME” 2016.12.10 from loftwork on Vimeo.

コラボレーター一覧

▼Speakers & Performers

▼Producers and Creators

よく見ると、FabCafeMTRLUSIO Design ProjectOpenCUYouFabのロゴ、渋谷のランドマーク「109」、そしてツリーの星にはロフトワークのロゴが! 「リゾーム」のイメージをこんなにリアルに表現してくださったのは、漫画家の須藤真史さんとクリエイティブチーム301の宮崎悠さん。当日A0ポスターに引き伸ばされたメインビジュアルは、圧巻でした。

301のみなさんには、FabCafeと共同で行っている毎度満席の人気イベント「THE OYATSU」や、FabCafeでのキャンペーンのクリエイティブなどでお世話になっています。

2Fではリアルタイムスケッチ、3Fではライブ、1/2/10Fでは異色のフードとバーカウンターがオープン!?「リゾーム」なプログラム

今回のクリスマスパーティはなんと合計4フロアで実施、コラボレーターは約7組、登壇者は約7名という、おそらくこれまでで最大規模(?)の開催。多い時で6つのコンテンツが同時に走るという、まさに縦横無尽なプログラムでお送りしていました。

まず入り口では、フラワーデコレーター・志村大介さんからコサージュのプレゼント! ロフトワーカーは黄色、ゲストのみなさんはそれ以外の色でつくられています。

プログラムのスタートは、恒例のビジョントーク。今年もMITメディアラボ所長の伊藤穰一(Joi)さん、ソニーCSL代表取締役社長・所長の北野宏明さんに登壇いただき、ロフトワーク代表の諏訪、林と今年を振り返りながら未来についてディスカッション。社会システムや人工知能、カルチャー、オリンピックの話、そして創業当初のロフトワークの話と盛りだくさん!(ちなみに米国版・日本版共に話題を呼んだ、オバマ米大統領とJoiの対談記事はこちらからどうぞ)

2013年に本家TEDカンファレンスにスピーカーとして招聘され、シルク・ドゥ・ソレイユ史上初のヨーヨーアーティストとして出演した、ヨーヨー世界チャンピオンBLACKさんによるヨーヨーパフォーマンス。代表・諏訪の耳に乗せたコインをヨーヨーで打ち落とすパフォーマンスで、会場のボルテージが上がりまくります!

オーバーヘッドプロジェクター(OHP)を使ったライトペイント・パフォーマンスを行うハラタアツシさんは、以前ロフトワークが企画・運営した「シブヤヒミツクラブ」でも幻想的な世界を演出を披露。前回は多目的楽器奏者タップダンサーの方とのコラボレーションでしたが、今回はJiro&Guitarとのセッション! 水中にいるような、宇宙で漂っているような不思議な空間に、会場中が酔いしれます……。思わず口から出た、パフォーマンス後の司会の第一声は、「これ、や、やばいですね…!めちゃすごいんですけど!!」

今秋開催された茨城県北芸術祭でも作品を出展していた、音楽家・アーティストの和田永さん。旧式の家電製品をオリジナルの楽器に行うパフォーマンス「エレクロトニコス・ファンタスティコス!」は、もう、めちゃくちゃかっこいいんです!! その様子は、WIREDでも「きっと誰もがそのファンになってしまうはず」と評されるほど。今回は、「Braun Tube Jazz Band」「ボーダーシャツァイザー」が演奏されました。

街なかに佇み、街ゆく人や景色をスケッチするコミュニティ「PauseDraw」。イラストレーターのLuis MendoAdrian Hoganが、フロアを移動しながら会場の人をスケッチしたり、されたり。あっという間に描いていく2人と、つられて一緒にスケッチの輪に入るゲストのまわりに笑顔が咲きます。(以前ロフトワークではPauseDrawとのコラボレーションでこんな企画を開催しました)

今年のパーティフードは、クリエイションの視点から食との新しい出会いを考えるためのプロジェクト「THE OYATSU」のスペシャル版! テーマは、「SPACE FOOD WARS」。物語とフードが同時進行する新しい“複合食体験”を味わっていただくべく、異星人と戦うためにつくられた(!?)“地球でもっとも美味しい料理”が提供されました。全5つのメニューとともに展示された漫画は、メインビジュアルと同じく須藤真史さんによるもの。THE OYATSUをもっと知りたい!という方はこちらのもどうぞ!(企画・ディレクション:大谷省悟/301、料理監修:後藤裕一/PATH、森枝幹/Salmon&Trout

ヒトの五感のひとつである、身体を通じて感じる感覚「触覚(HAPTIC)」のデザイン領域「HAPTIC Design」。この新しいデザイン領域を体験できる、ちょっと仕掛けのあるドリンクやフードを提供する「Haptic Bar」を、KMD Embodied Media Projectのみなさんと開店!(個人的には、「触感」の感覚をわかりやすく分類するためにつくられた、「かさかさ」「ざらざら」「とろとろ」といったオノマトペを色相環のように分布させた「オノマトペ分布図」がとても面白かったです…!)

今春オープンし、夏には国内外6大学の学生がデザインキャンプに訪れ、秋には渋谷をジャックしたFabCafe Hidaによる「Hida Bar」では、ちょっと不思議なカクテルが振る舞われました。その名も「黒文字ハイボール」「朴葉モスコミュール」「飛騨ナラの燻製カクテル」! ヒダクマ女将・あっこを訪ね、美味しいお酒と飛騨の郷土おつまみに舌鼓をうつ人でカウンターには人だかりが。ターンテーブルが回りつづけ、深夜までHida Barが営業していたのは、クリスマスの魔法なのでしょうか(笑)。

さて、今回のクリスマスパーティではちょっと不思議なプレゼント交換がありました。
それは、受付でプレゼントと交換に渡された“指示書”カードをもとに、会場内にいる“あるユニークな人”を訪ね、合言葉を唱えるというもの。
たとえば、スウェーデンのHyper Islandに留学していたメンバーはスウェーデンの国旗をかかげ、合言葉は「寒いですね」、社員ブログAtomsのロゴを作ったメンバーはからだじゅうにロゴを貼り、合言葉は「イケイケのロゴください!」、日本全国の酒蔵をたずね地域と人をむすぶコミュニティを運営するメンバーは小脇に一升瓶をかかえ、合言葉は「一杯ください!」。ロフトワークには、愉快でストイックなメンバーが実にたくさんいます(笑)。

パフォーマー、スピーカーは総勢11名、クリエイターやプロデューサーは6組というボリューム満点で「リゾーム」なクリスマスパーティは、今年も集合写真で終演です。

プレゼント交換イベントは、総勢10名のキャストでお届けしました

“多様な個性や才能が全方位へと自由奔放に伸びながら、つながり、絡まり、楽しいできごとを次々と起こしていく”。そんなチームを目指すロフトワークを、これからもどうぞよろしくお願いします。
残りわずかな2016年も、これから迎える2017年も、みなさんにとって素敵な日々となりますように。また来年、楽しい時間を一緒に過ごせることを、心待ちにしています!

参加者のみなさん、スピーカー、パフォーマー、クリエイター、プロデューサーのみなさん、本当にありがとうございました!!

原口 さとみ

Author原口 さとみ(パブリックリレーションズ)

慶應義塾大学SFC卒。学生時代にソーシャルビジネスや開発経済を学びながら、フォトジャーナリズムやチャリティプロジェクトの可能性を模索する。卒業後は英治出版株式会社に入社し、出版プロデューサーとして書籍企画、編集、DTPデザイン、プロモーション等を担当する。その後NPOにて新興国のスタートアップや社会起業家を支援するプログラムのPR等を経て、2015年ロフトワーク入社。

Next Contents

昨年度滞在制作作品が多数の映画祭で入賞。
延岡発、縦型ショートムービーに特化した映像祭の第2回を開催!