常識に挑む、常識に抗する、常識をHackする「Rock it!」な作品を募集

FabCafe Global(東京、飛騨、京都、台北、バルセロナ、バンコク、トゥールーズ、シンガポール、ストラスブール)は、デジタルファブリケーション分野のグローバルアワード「YouFab Global Creative Awards 2017」(以下、YouFab)を開催します。
今年で6回目の開催となるYouFabは、デジタル工作機械を用いてつくられた新時代のものづくりを評価するグローバルアワードです。
今年のYouFabのテーマは「Rock it!」。常識に挑む、常識に抗する、常識をHackする、そんな「やっちまえ」なスピリットに溢れた挑戦をYouFabは評価します。
審査員には、慶應義塾大学環境情報学部教授 田中浩也氏(審査委員長)、アーティストの福原志保氏、京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授のJulia Cassim氏、都市デザイナーのMitchell Joachim氏、プロダクトデザイナーのCléo Huet氏を迎え、学生部門と一般部門の2つの部門で応募を受け付けます。
また今年は特別賞として、VRの普及などで注目されている「触覚(HAPTIC)」に通じる作品を募集する「HAPTIC DESIGN賞」を設置します。

2017年8月1日から2017年10月31日の応募期間中は、東京をはじめ世界各地のFabCafeで関連イベントを開催、2018年2月上旬に受賞作品展示会を行います。「Rock it!」な挑戦に溢れる皆さまの応募をお待ちしています。

YouFab Global Creative Awards 2017
(英語) http://www.youfab.info/2017
(日本語)http://www.youfab.info/2017/index_jp.html

YouFabのミッションについて

「社会を変えるイノベーションは、クリエイターの想像力と共にある」──才能を発揮し、社会を変えるインパクトを生み出そうとする意思は、クリエイター自身のものであり、企業の戦略であり、我々のミッションでもあります。2012年に始まったYouFabは、最先端のクリエイティビティに挑戦する世界各国のクリエイターたちとともに、現在進行形のものづくり文化として成長してきました。

建築家の大野友資氏の『360°BOOK』は、2012年のYouFabで優秀賞を受賞したことをきっかけに、世界中で注目を浴びるようになり、様々な企業との作品コラボレーションが生まれました。現在は青幻社によってアートブックとして出版され、世界中の人々が手に取れるようになりました。
アーティストのAKI INOMATA氏は、やどかりのやどを3Dプリントした作品『やどかりに「やど」をわたしてみる』が2014年にグランプリを受賞したことをきっかけに、国内外の展覧会で作品を展示する機会が増えるなど、アーティスト活動の領域の幅が広がりました。
そして昨年グランプリとヤマハ賞をダブル受賞した、視界に入った文字を読み上げる『OTON GLASS』は、作品の域にとどまらず、法人を設立し現在製品化に向けて開発中です。

YouFabはデジタルものづくり(Fab)分野で唯一のグローバルアワードです。そのため、すでにデジタルファブリケーション技術を使い素晴らしい作品を制作しているものの、評価される機会が少なかった世界のトップクリエイター層、また最先端の研究を行っている大学や研究機関から注目されています。

『360°BOOK』(大野友資)
『やどかりに「やど」をわたしてみる』(AKI INOMATA)
『OTON GLASS』(株式会社 OTON GLASS)

YouFab Global Creative Awards 2017 募集概要

募集対象

プロダクト、アート、建築から、パフォーマンスアートやワークショップなどのプロジェクトまで、「デジタル」と「フィジカルなものづくり」の連携から生まれた実験や活動、作品が対象です。企画書、設計図などの構想段階ではなく、デジタル工作機械などを使い、具体物として完成していること、実施されていること、運用されていることがエントリー条件です。すでに発表済みの作品も応募可能です。

募集部門

学生部門

応募時点で、大学や専門学校など学校に在学している方に限ります。年齢、国籍は問いません

一般部門

年齢、国籍を問わずどなたでもご応募いただけます。法人での応募も可能です

賞について

  • グランプリ(1点):トロフィー / 賞金 1000 USD
  • 準グランプリ(1点):トロフィー / 賞金 500 USD
  • 学生部門賞(1点):賞状 / 賞金 300 USD
  • 一般部門賞(1点):賞状 / 賞金 300 USD
  • 特別賞 HAPTIC DESIGN賞(1点):賞状 / 賞金 1000 USD
  • 入賞(数点):賞状

スケジュール

  • 募集期間:2017年8月1日(火)〜2017年10月31日(火)12:00(日本時間正午)
  • 一次審査結果発表:2017年12月中旬予定
  • 最終審査結果発表:2018年1月上旬予定
  • 授賞式:2018年2月上旬予定
  • 受賞作品展示会:2018年2月上旬予定

審査員

審査委員長
田中浩也
 / 慶應義塾大学環境情報学部教授、SFCソーシャルファブリケーションラボ代表
東アジア初のファブラボを2011年に鎌倉に設立したことを基点に、デジタルファブリケーションの可能性を「技術」と「社会」の両面から研究。近年は、総務省はじめ政府委員を多数歴任し、地方創生等の政策提言にもかかわっている。慶應義塾大学では「ファブキャンパス委員会」の委員長を務める(http://fabcampus.sfc.keio.ac.jp)。専門は、3D-CAD/CAE/CAMおよびデザインエンジニアリング。博士(工学)。Fab Lab Japan Founder、および FabLab Asia Foundationボードメンバー。

Mitchell Joachim / Terreform ONE 共同創設者、ニューヨーク大学准教授
フランク・ゲーリーおよびI.M.ペイの事務所の建築家として活躍後、フルブライト奨学金やTED、およびMITのMartin Society for Sustainabilityのフェローシップを獲得。「スマートリスト」(WIRED誌)、「アメリカを変革している100人の人々」(Rolling Stone誌)に選ばれた。また、アーキテクトR&D賞、国際建築賞第1位、MITスマートシティカーによるTime Magazineの最優秀発明賞など数多くの賞を受賞。

Cléo Huet / デザイナー、Haute Ecole des Arts du Rhin 教授
フランスのFabLab AV.labの共同創設者、Haute Ecole des Arts du Rhin (HEAR)教授。デザイナーアトリエBAH共同体内で展開される彼女の作品は、職人の技の領域とデジタル工作技術を融合する可能性を探究している。

Julia Cassim / 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab. 特任教授
1984年から1999年まで、ジャパンタイムズ紙のアートコラムニスト。2000年から2014年まで、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート「ヘレン・ハムリン研究センター」において、影響力のある「Challenge Workshops」プログラムを実施するなど、インクルーシブデザインに関する第一人者として、技術・知識の共有を目的としたワークショップを多数企画・運営。2010年には、「デザインウィーク」が実施する「デザインの世界に最も影響を与えた50人」に選ばれた。2014年5月には、京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab-デザインの革新を目指す分野横断のデザインセンター-立上げ担当の特任教授に就任。最近のプロジェクトで科学とデザインを融合させたものが2016年オランダデザイン賞を受賞。

福原志保 / アーティスト、BCL 共同創設者、Poiesis Labs CEO
2001年ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ卒業、2003年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了。2004年ゲオアグ・トレメルとアーティスティック・リサーチ・フレームワーク「bcl」を結成。以後、特にバイオテクノロジーの発展が与える社会へのインパクトや、水環境問題について焦点を当てている。また、それらにクリティカルに介し、閉ざされたテクノロジーを人々に開いていくことをミッションとしている。ポイエーシスラボ代表。Google ATAP Project Jacquard テキスタイル開発兼クリエイティブイノベーションリード。

特別協力

HAPTIC DESIGN プロジェクト

協賛パートナー

ゴールドスポンサー

日本マイクロソフト株式会社

シルバースポンサー

アドビ システムズ 株式会社

ブロンズスポンサー

ブラザー工業株式会社
トロテック・レーザー・ジャパン株式会社

HAPTIC DESIGN賞(YouFab 2017特別賞)について

ヒトの五感のひとつである、からだ全体で感じる感覚「触覚(HAPTIC)」のデザインは、 触覚にフォーカスした「触れるデザイン」であり、身体を通じて自己と世界を繋ぐデザインです。HAPTIC DESIGN賞では、デジタルとフィジカルの境を軽やかに越えてつくられた「触れるデザイン表現の可能性を広げる作品・プロジェクト」のエントリーをお待ちしています。

募集対象

  • 振動や質感に留まらず、モノと人、人と人の体験を新たにする作品
  • 社会との繋がりに新触感を与えるような作品
  • 触覚を軸に新たな世界観を提示するような作品

HAPTIC DESIGN PROJECT ORGANIZER

南澤 孝太 / 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科(KMD) 准教授
2010年 東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻博士課程修了、博士(情報理工学)。 触覚を活用し身体的経験を伝える触覚メディア・身体性メディアの研究を行い、SIGGRAPH Emerging Technologies 等における研究発表、テクタイルの活動を通じた触覚技術の普及展開、産学連携による身体性メディアの社会実装を推進。 日本バーチャルリアリティ学会理事、超人スポーツ協会理事、JST ACCELプログラムマネージャー補佐を兼務。

審査員

太刀川 瑛弼 / NOSIGNER 代表、慶應義塾大学大学院SDM特別招聘准教授
ソーシャルデザインイノベーション(未来に良い変化をもたらすデザイン)を目指し、見えないものをデザインすることを理念に総合的なデザイン戦略を手がける。建築・グラフィック・プロダクト等のデザインへの深い見識を活かした手法は世界的に高く評価されており、グッドデザイン賞金賞、アジアデザイン賞大賞(香港)、PENTAWARDSプラチナ賞(食品パッケージ世界最高位/ベルギー)、SDA 最優秀賞、DSA 空間デザイン優秀賞など国内外の主要なデザイン賞にて50以上の受賞を誇る。

水口 哲也 / Enhance 創業者 & CEO
ビデオゲーム、音楽、映像、音楽ライブなどのエンタテインメントから、アプリケーション設計やVRに至るまで、多くの分野で創作活動を続けてきた。代表作は、『スペースチャンネル 5』(1999)、『Rez』(2001)、『ルミネス』(2004)、『Child of Eden』(2010)など。2014年には、米国にスタジオ「Enhance Games, Inc.(エンハンス・ゲームズ・インク)」を設立。2016年に発表した「Rez Infinite」は、米国The Game AwardのベストVRアワード(2016)など数々のアワードを受賞した。

ほか。決まり次第、随時Webサイトにてお知らせします。

FabCafeについて

「Fab」という言葉には、大量生産やマーケットの論理に制約されない「FABrication(ものづくり)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められています。FabCafeは、その“Fab”スピリットをおいしく、楽しく、わかりやすく伝え、そして広めていく場所です。FabCafeは、デジタル工作機械を備えたクリエイティブなものづくりカフェです。株式会社ロフトワークと、クリエイティブディレクター・福田敏也氏がプロデュースを行い、2012年3月に渋谷に最初のFabCafeがオープンしました。スペシャリティコーヒーとデジタル工作の両方を楽しめ、クリエイターやファンが集まるクリエイティブ・コミュニティとしても世界中から注目されています。

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