代表 林千晶が、「2020年度グッドデザイン賞」の審査委員に就任しました。林は、2013年度からグッドデザイン賞審査委員に就任、2020年度は初めて「ユニット10:産業/医療 機器設備」を担当します。

林千晶からのコメント

「医療という領域に、大きな可能性を感じ、このたび審査委員を引き受けることにしました。

従来、「グッドデザイン賞」と「産業/医療 機器設備」は、あまり近い関係にはなかったように思います。医療は、人の命を預かる公共性の強いサービスです。日本の医療や公衆衛生は、その高い安全性や信頼性が世界からも評価されており、私たちは日常的にいいサービスやいい機器の恩恵を受けています。しかし、その高い専門性(ときには、難解さ)や、安全性を高めることに重きが置かれてきたゆえに、生活者にとっての使いやすさ、心地よさといった点は、必ずしも重要視されてこなかったと感じています。

しかし、医療や産業機器の世界も大きく変わりつつあります。高齢化社会やグローバル化の進展に伴い、アクセスのしやすさや分かりやすさなど、生活者目線を踏まえたコミュニケーション面の強化が求められるようになりました。また、医療ビッグデータの活用や健康状態を簡易に自己検査できる機器など、次世代の医療ツールも次々と現れています。今後、さらに「未病対策」や「予防」に向けた様々な取り組みが、人々の「より良く、生きる」社会を押し上げつつある、そんな大きなエネルギーを感じます。

新型コロナウイルスというという世界共通の危機にあって、改めて「人が、より良く生きるためにできること」を、審査を通じて考えてみたいと思っています。」

2020年度グッドデザイン賞

開催概要 審査委員会

グッドデザイン賞

グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める活動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は48,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、より良いデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。 https://www.g-mark.org/

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

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