ロフトワーク、飛騨市、トビムシの3社による官民共同事業体株式会社飛騨の森でクマは踊る(以下、ヒダクマ)は、設立から7年目を迎えた2022年、「森の端(もりのは)オフィス」をオープンしました。

森の端オフィスとは

森の端オフィスは、「森林資源の活用」と「森づくり」の連動を加速するために開設したヒダクマの新たな拠点です。

森の端に位置するこの場所は、飛騨地域の行政・林業関連事業者で推進する「広葉樹のまちづくり」の拠点です。林業の川中と呼ばれる、広葉樹を専門とする「集材所」「製材所」「木材乾燥施設」と隣接し、未利用資源の代表格である曲がり木を扱うヒダクマの新事業「曲がり木センター」も運用しているスポットです。

森の端オフィスでは、主に建築プロジェクトを推進します。可視化されにくい森林資源の流通をリアルタイムに捉えることで、流通量の5%しか建築・家具用材にならないとされる広葉樹の95%部分を価値化することに、地域の林業の専門家・国内外から訪れる建築家やデザイナーとともに挑戦していきます。

トークイベント前の様子。段々になっている床もすべて飛騨の広葉樹製。高低差や床の大きさは、実際の森の植生と対応するストーリーで配置した。
断熱材には、木工の工程で発生するカンナ屑を有効に活用。
木取工程で発生するカンナ屑から製造された、広葉樹でできたストランドボードは表情豊か。
構造材の広葉樹は、建築家やヒダクマが昨年の秋に森で選定したもの。
ここぞという時のために取っておいた、ヒダクマお気に入りの広葉樹をコンセントカバーに。

SDレビュー2022に入選

森の端オフィスは、ツバメアーキテクツ+チドリスタジオ+円酒構造設計+ヒダクマの4社による、広葉樹でつくる建築プロジェクトとして実施されました。

家具の材料として使われる板材を構造材に使用したことや、建物の外観には“相場崩し”を良しとしない、自然と人との調和を図る飛騨地域ならではの考えに基づき、周囲の風景と合うようにと考え設計された森の端オフィス。その活動が評価され、建築の登竜門として知られる「SDレビュー」に入選しました。

SDレビューは、実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというアワードで、1982年の建築家・槇文彦氏の発案のもと、毎年「建築・環境・インテリアのドローイングと模型」の展覧会と誌上発表が行われています。

地域内外の事業者・仲間が参加した、オープニングレセプション

2022年8月30日、森の端オフィスオープン記念イベントを開催しました。

セレモニーや内覧会、そしてオンライン・現地のハイブリットで実施したトークイベントの様子を、ヒダクマWebサイトにてレポートしています。

森の端オフィスが気になる方、ヒダクマやFabCafe Hidaで木工に挑戦してみたい方は、ぜひ飛騨にお越しください。メンバー一同お待ちしております!

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