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Play-a-thon 未来をデザインするvol.3 – 音楽 演奏をリデザインする 開催レポート2

丁寧なアイディエーションを通して新しい演奏のカタチを模索

Play-a-thonに入る前に、神谷氏が、本日のPlay-a-thonでヤマハが提供する基礎技術について紹介しました。参加者はいずれかを用いて未来の楽器・演奏を考え、プロトタイピングを進めていきます。

e-VY1 Shield
歌って奏でるヤマハの次世代音源「NSX-1」を搭載した、スイッチサイエンス社の基板型の歌う音源ボード。簡単にバーチャルな歌声を合成できる。

TENORI-ON(テノリオン)
直感的に音楽を楽しめる光る楽器。触ったところが光り、光ったところが音になる。

sonote
似た音を検索できる技術。グッとくる音を直感的に扱うことができる。探したい音を検索用データベースと照合させることで、類似した音をランキングで提示してくれる。

複音検索技術
似たフレーズを検索できる技術(開発中)。検索用データベースの中から探したい曲に類似した楽曲やフレーズをランキングで提示してくれる。

※NSX-1,VY1,TENORI-ON,sonoteは、ヤマハ株式会社の登録商標または商標です

使用する技術を紹介した神谷氏、須見氏、河合氏

神谷氏、河合氏、須見氏からの技術紹介を終え、いよいよPlay-a-thonが開始。Day1は14:00-18:00の4時間で、アイデアの発散から収束までを行いました。ワークの流れは次の通りです。

Work01:アイデア発散

5チームに分かれ、先に紹介された技術ありきでアイディエーションを実施。いろいろな言葉を組み合わせることでアイデアを出していく「Magnetic Poetry」という手法を用い、まずは各自で作業を行いました。

「Magnetic Poetry」という手法で言葉の組み合わせで発想します。

Work02:アイデアピッチ

相手に伝えたいことをコンパクトに絞り込んで伝える「エレベーターピッチ」を用い、各自が考えたアイデアをチーム内で発表。発表後はチーム内で一番良かった人を選ぶための投票が行われ、1番になった人だけがその場にステイしてチームを再編成。さらにリベンジフェーズとして各自にアイデアを練り直す時間が与えられ、チーム内の再投票を経て、メンバーイチ押しのアイデアが出揃いました。

発表しあったアイデアの中で誰のアイデアが優れていたかを投票

Work03:プレゼンテーション

チーム内で一番良いとされたアイデアを考えた人が、全参加者の前でプレゼンテーションを実施。「Play-a-thon参加者向けに即興の演奏参加と楽曲生成ができる楽器」「サラリーマンが音楽と共に光りながら歩いたり電車に乗ったりできる楽器」「家事を音楽に変えて主婦のストレスを軽減するアイデア」「プロポーズを一生の想い出にする楽器」「声のコミュニケーションを通してまったく新しい音楽体験ができるぬいぐるみ」など、最終アウトプットへの期待が膨らむ独創的なアイデアが飛び出しました。

チーム内で一番良いとされたアイデアを考えた人が、全参加者の前でプレゼンテーション

Work04:アイデア収束

チーム内でアイデアを再発散させたり、ディスカッションやリサーチを通してアイデアを深めたり、評価シートを使って絞り込んだりといったプロセスを経て、プロトタイピングするアイデアを決定。プロダクトシートを作成した上で、プロトタイプの作成作業に入っていきました。会場には粘土、付箋紙などの文房具をはじめ、廃棄物中間処理業者の株式会社ナカダイより提供されたさまざまな廃材、ヤマハが用意した各種機材などが置かれ、参加者たちはアイデア出しやプロトタイプの作成に自由に活用していました。

株式会社ナカダイより提供されたさまざまな廃材

イベント概要

ロフトワークでは、過去の経験や分析だけでは起せないイノベーションに向けデザイン思考というアプローチでアイディエーション、コンセプト設計、戦略立案などをご支援する機会が増えてきています。

そこで、”未来をデザインする”と題し、さまざまな社会的テーマをとりあげイノベーションを起すプロセスを体感いただけるシリーズイベントを開催して いきます。vol.3となる今回のテーマは「音楽」。未来の演奏は、これまでの楽器という枠をこえて、聴覚的、視覚的、触感的にどのように変わっていくのか?をテーマに考えていきます。

ヤマハ株式会社の最新技術をベースに、Make & Play = Play-a-thonを2日間で実施。ゲストには、ヤマハにゆかりのあるアーティスト数名をお招きし、来場者の皆さんと一緒にチームにわかれワークをしていきます。

限定20名のイベントとなりますのでお早めにお申し込みください。

開催概要

セミナータイトル 未来をデザインするvol.3 – 音楽 [Play-a-thon] 演奏をリデザインする
開催日時 Day1:2014年3月6日(木)10:30〜18:00 (10:15受付開始)
Day2:2014年3月7日(金)10:30〜19:30 (10:15開場)
場所 loftwork Lab(ロフトワーク渋谷) 地図
対象

・音楽、楽器、演奏に興味をお持ちの方
・未来を自身でデザインしたい方
・ビジネスに活用できる新しいアイディア発想法を学びたい方
・参加者同士のディスカッションを通し新たなヒントを得たい方

【歓迎するスキル(必須ではありません)】
*演奏、音楽制作経験者
*いずれかの職種に携わる方
■企画:製品企画、マーケティングなど
■デザイン:プロダクトデザイナー、UIデザイナーなど
■開発:ソフトウェア開発、ハードウェア開発など
(Arduino、Max、openFrameworks、Processing、または電子工作などの経験がある方)

参加費 5,000円
以下の費用を含みます。
・Play-a-thonでの材料、工具、備品
・Day1&Day2ランチ
・Day2懇親会費
定員 20名
主催 株式会社ロフトワーク
協賛 ヤマハ株式会社
お持ち物 必須ではありませんが、パソコンをお持ちいただけるとスムーズに作業いただけます。
ご注意 ・参加者の皆さんの聴講・作業風景などのお写真や、発表いただく内容は後日弊社サイトにて掲載させていただく可能性があります。予めご了承ください。
・プログラムは予告なく変更される場合があります。

プログラム

Day1:2014年3月6日(木)

10:30-10:40
オープニングトーク ロフトワーク 君塚
10:40-11:00
開催主旨 ヤマハ 神谷氏
11:00-11:30
TalkSession「未来の演奏とは?」
11:30-12:00
スペシャルゲスト – 参加アーティスト紹介
12:00-13:15
IceBreak&Lunch
13:15-13:30
Play-a-thonの進め方 ロフトワーク 西本
13:30-14:00
利用するヤマハ技術紹介 ヤマハ 神谷氏
14:00-18:00
Play-a-thon

Day2:2014年3月7日(金)

10:30-11:00
中間発表準備
11:00-11:30
中間発表
11:30-17:15
Play-a-thon
12:00-13:00
Lunch
17:15-18:00
発表 – 演奏形式で発表いただきます
18:00-19:30
懇親会

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