展示企画『であう、つたえるをかんがえる』
– 障害のある人のアートを楽しむために

さまざまな人が交差し、コミュニケーションが生まれるカフェやホステルにアートが置かれるとしたら、どんな視点でどんな作品が選ばれ、どう展示されるだろう？

本展示は、一般財団法人たんぽぽの家「障害とアートの相談室」が主催する展示企画。障害のある人の表現を、さまざまな文脈やコミュニティにいる人たちと楽しみ、その伝え方を考える試みです。FabCafe Kyotoと KYOTO ART HOSTEL kumagusukuの2会場にて同時開催され、FabCafeプロデューサーの木下と、kumagusuku代表の矢津吉隆氏が、それぞれの視点でアートを選び、各会場で展示を行います。

展示にあたって事前にワークショップが行われました。それが作品なのどうかさえわからないけれどなぜか惹きつけられる表現も含めて、関西近郊の6施設20名の作品が一堂に集められ、出会い、考え、共有されました。

カフェやホステルといった多様な人たちのハブとなる空間に、日ごろからその場で過ごしているスタッフたちが、自分たちの選んだ作品や表現を、自分たちで考えた方法で展示する。この展覧会は、特定の切り口から多様な表現を楽しむ従来のキュレーションとは異なる、個人的な視点を出発点にアートの多様さ浮かび上がらせる試みです。

アートとの不意な出会いを楽しんでいただくとともに、みなさんならどの作品を選び、どんなふうに飾るか、思いをはせてみてください（主催者）

FabCafe Kyotoだからこそ生まれるアートとの出会いや、そこから生まれるコミュニケーションをお楽しみください。

• 社会福祉法人やまなみ会　やまなみ工房（滋賀）
• NPO法人スウィング（京都）
• 特定非営利活動法人コーナス　アトリエコーナス（大阪）
• 特定非営利活動法人100年福祉会　片山工房（兵庫）
• 社会福祉法人わたぼうしの会　たんぽぽの家アートセンターHANA（奈良）
• 社会福祉法人一麦会　Po-zkk（和歌山）
• 企画共同立案：宮下忠也

主催／お問い合わせ
一般財団法人たんほぽの家「障害とアートの相談室」（担当：大井、岡部）
Tel: 0742-43-7055
Mail: artsoudan@popo.or.jp

一般財団法人たんぽぽの家
アートとケアの視点から、障害のある人の表現活動を中心とした多様なプロジェクトを展開している市民団体。2014年からは「障害とアートの相談室」を開設。お悩み事の相談窓口や、セミナー、ワークショップ、展覧会の実施などを通じて、障害のある人のアートを支え、発信してきた。

「障害者芸術文化活動普及支援事業」について
厚生労働省が実施する、全国各地に障害のある人のアー ト活動を支えるセンターを設置し、文化活動を盛り上げていくことをめざす事業。お困りごとの相談受付や、人材を育成するためのセミナーの実施、作品を発信するための展覧会など、いろいろな支援が行われています。一般財団法人たんぽぽの家は「障害とアー トの相談室」として近畿全域の支援センターを行っているほか、各都道府県にそれぞれの支援センターが設置されています。