創り続けられる人材をどう育てる?
PBLに学ぶ「変容」のための事業デザイン
Finished イベント終了
- Date
- 2022-03-23 (Wed)
- Time
- 14:00-15:30
- Place
- YouTube配信
- fee
- 無料
Finished
About
自ら手を動かし、社会に働きかけ続けられる人材をどう育てるか
価値観が激動する今、ビジネスの創り方自体が変わってきています。目的が明確な「カイゼン」ではないので、既存の方法や定常業務の中では解決できません。今、あらゆる領域において必要とされている力は、既存の方法に縛られずに一次情報を自ら取りにいける力、そして、常に外に働きかけながら当事者やあらゆる領域の人々を巻き込んで、自ら手を動かし続けられる力です。
この力を高めるために、Project Based Learning(以下、PBL※)の考え方は大きなヒントをくれそうです。そこで、今回のイベントでは、一般社団法人「こたえのない学校」代表の藤原さとさんをお呼びします。藤原さんは、PBLを実践し世界中から注目されたアメリカの公立学校ハイ・テック・ハイの学びを日本に導入し、学校や企業に向けた研修を実践されています。(詳しくは、著書「『探究』する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習」(平凡社)をご覧ください)イベントでは、藤原さんと、今のビジネスパーソンに必要な力とその育て方についてディスカッションします。
※PBL:探求型学習や課題解決型学習などとも言われ、考え方やメソッドは諸説あるが、「自ら問題を発見し解決していく能力を身につけていくことに本質をもとめる」学習のことを指す(Wikipedia)。藤原さとさんの探求型学習についての考え方についてはこちらを参照。
「同質」や「安定」の外に身を置くことをどう設計するか?
藤原さんは著書の中で、ジョン・デューイの著書を引用しながら、探究のプロセスを不安から安心へ移行するサイクルと説明しています。つまり、安定した状態の中にいる限り、本質的な探求には取り組めないとも言い換えられそうです。どうやって不安定な状況に自分を追い込むのか。ひとつの手段として、それまで自分が培ってきた価値観や対処法が通用しない場所に身を置き、全身で情報を吸収しながら手探りで手を動かし続けなければいけない状況に追い込むことです。
そこで、今回は海外のチームと協働するプロセスを取り入れた、ロフトワークの事業創出/人材育成の事例もご紹介します。短絡的に見えるかもしれませんが、これは、お膳立てされた視察ツアーに行くだけでは不十分です。切迫した状況に自らを追い込み、探求のプロセスが機能することが大切です。
ロフトワークは世界13拠点に広がるFabCafeのグローバルネットワークとのコラボレーションにより、新たなシナリオを探すためのコンパクトな実験や検証の場を設計することで、課題発見をサポートし、人材を育成する機会をデザインしてきました。なぜなら、切迫した課題と当事者にアクセスし、経済・文化的背景を超えたリサーチを行うこと、さらに、価値観を共有しない他者とともに協働する力を訓練することによって、自らが変容することの必要性を痛感しているからです。
島国日本。グローバル化が進んだとはいえ、自分たちが思う以上に、日本人だけに共通の「当たり前」の中で生きていることが多いのも事実です。SDGsやVUCAといった言葉が叫ばれているように、どんなに身近なビジネス課題であっても、地球視点で取り組まなければ根本的には向き合えないことばかりです。
私たちはなぜ旅をするのでしょうか。その本質的な答えが真のイノベーションのヒントとなるのではないでしょうか?
こんな人におすすめ
- プロジェクトの課題発見/プロセスのデザインを模索する事業担当者の方
- 次の世代を育てたいマネジメントの方
- 社員研修プログラムを企画する方、人事担当の方
- 横断的な学びをデザインしたい教育機関の方
Program
- 14:00-14:05
-
イントロダクション
浦野 奈美(株式会社ロフトワーク マーケティング)- プログラム/登壇者の紹介
- 14:05-14:30
-
ゲストトーク「これからの産業を作る人材に必要な教育とは?」
藤原 さと(一般社団法人「こたえのない学校」代表理事)- 未知に取り組むために必要な探求のプロセスとは
- 現在の大人に足りていない力とは
- 14:30-14:45
-
ケーススタディ「新規事業などのプロジェクトにおける人材育成について」
堤 大樹(株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター)- 紹介事例:YAOYA PROJECT 台湾リサーチキャンプ、 名古屋テレビ放送事業創出プロジェクト
- 企業のマネジメント層は探求をどう捉え、設計すべきか
- 場所を変えることで、当たり前の壁を壊す
- 事業創出において必要な「探求」とは
- 紹介事例:YAOYA PROJECT 台湾リサーチキャンプ、 名古屋テレビ放送事業創出プロジェクト
- 14:45-15:15
-
ディスカッション
藤原 さと、堤 大樹、藤原 里美(株式会社ロフトワーク プロデューサー、モデレーター)- プロジェクトをつくり、人を巻き込みながら継続できる力をどう育むか
- どんな課題を持つチームや人物に「探求」が意味を持つか
- 15:15-15:30
-
クロージングトーク「新たなシナリオを探すための地域に根ざしたオープンラボの可能性」
ケルシー・スチュワート(FabCafe Tokyo CCO)- 固定概念をアンロックし、変容を促すFabCafeグローバルチームの紹介と事例のご紹介
- サステナビリティとFabCafe Bangkok
- 森林とFabCafe Hida
- 世界を繋いでSDGsに取り組むプラットフォーム「Global Goals Jam」
- 本セッションは英語で行われます
- 固定概念をアンロックし、変容を促すFabCafeグローバルチームの紹介と事例のご紹介
Outline
- 開催日
- 2022年3月23日(水)14:00-15:30
※ 動画はアーカイブ配信されます。当日参加いただけない方は後日ご覧いただけますので、お気軽にお申し込みください。
- 参加費
- 無料
- 配信
- YouTube配信
- 対象
- ・プロジェクトの課題発見/プロセスのデザインを模索する事業担当者の方
・次の世代を育てたいマネジメントの方
・社員研修プログラムを企画する方、人事担当の方
・横断的な学びをデザインしたい教育機関の方 - 主催
- 株式会社ロフトワーク、FabCafe
ご注意
- 動画はアーカイブ配信されます。当日参加いただけない方も、お申し込みいただければアーカイブでご覧いただけるURLを発行いたしますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
- 参加者の皆さんからいただいたコメントは匿名で後日loftwork.comのレポートに掲載される場合があります
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
Speaker
一般社団法人「こたえのない学校」, 代表理事
藤原 さと
日本政策金融公庫にて中小企業・新規事業融資に従事後、米国留学中に国際労働機関(ILO)のマイクロファイナンス部門で少額融資のスキームを調査。帰国後、ソニー(株)本社経営企画管理・戦略部門で、海外企業との共同開発、技術・資本提携等のプロジェクトに携わる。
長女出産後ヘルスケアコンサルタントとして医療機関再生、地域包括ケアシステムの構築サポート、ミャンマー保健省と協働した現地乳がん検診事業立ち上げのリード等を行う。2012年度都内区立保育園父母会長。2014年に「こたえのない学校」を設立。2014年から2017年までアメリカ在住。2018年経産省 「未来の教室」事業で世界屈指のプロジェクト型学習を行う米ハイ・テック・ハイの教育プログラムを日本に導入。慶應義塾大学法学部政治学科卒・米国コーネル大学大学院公共政策学修士(M.P.A.)著書に『探究する学びをつくる-社会とつながるプロジェクト型学習』(平凡社)、『ラクガキのススメ(共同執筆)』(あいり出版)
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日本政策金融公庫にて中小企業・新規事業融資に従事後、米国留学中に国際労働機関(ILO)のマイクロファイナンス部門で少額融資のスキームを調査。帰国後、ソニー(株)本社経営企画管理・戦略部門で、海外企業との共同開発、技術・資本提携等のプロジェクトに携わる。 長女出産後ヘルスケアコンサルタントとして医療機関再生、地域包括ケアシステムの構築サポート、ミャンマー保健省と協働した現地乳がん検診事業立ち上げのリード等を行う。2012年度都内区立保育園父母会長。2014年に「こたえのない学校」を設立。2014年から2017年までアメリカ在住。2018年経産省 「未来の教室」事業で世界屈指のプロジェクト型学習を行う米ハイ・テック・ハイの教育プログラムを日本に導入。慶應義塾大学法学部政治学科卒・米国コーネル大学大学院公共政策学修士(M.P.A.)著書に『探究する学びをつくる-社会とつながるプロジェクト型学習』(平凡社)、『ラクガキのススメ(共同執筆)』(あいり出版)株式会社ロフトワーク, シニアディレクター
堤 大樹
「関西にこんなメディアがあればいいのに」という想いで2013年にWebマガジンANTENNAをスタート。2016年に4年半勤めた呉服問屋の営業を退職し、ロフトワークに入社。個人での仕事の依頼が増えたことを受け、2020年に文化にまつわる制作会社Eat, Play, Sleep inc.を設立とほぼ同時に、ANTENNAの編集長を後進に託し、「旅と文化」をテーマとしたメディアPORTLAを立ち上げ編集長に就任した。持ち味はエゴの強さで、好きなことは企画・編集業務。関係者各位に助けられ、発見と失敗の多い毎日を謳歌中。現在は台湾に異動。
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「関西にこんなメディアがあればいいのに」という想いで2013年にWebマガジンANTENNAをスタート。2016年に4年半勤めた呉服問屋の営業を退職し、ロフトワークに入社。個人での仕事の依頼が増えたことを受け、2020年に文化にまつわる制作会社Eat, Play, Sleep inc.を設立とほぼ同時に、ANTENNAの編集長を後進に託し、「旅と文化」をテーマとしたメディアPORTLAを立ち上げ編集長に就任した。持ち味はエゴの強さで、好きなことは企画・編集業務。関係者各位に助けられ、発見と失敗の多い毎日を謳歌中。現在は台湾に異動。株式会社ロフトワーク, Sustainability Executive/FabCafe チーフコミュニティオフィサー(CCO)
ケルシー・スチュワート
アメリカ合衆国出身。2017年にLoftworkとFabCafeに入社。入社以来、バリスタ、カフェアドバイザー、FabCafeグローバルネットワークのコミュニケーションコーディネーター、FabCafe ウェブサイトライター、デザイン思考ワークショップのファシリテーターと幅広く、業務を務める。また、FabCafe CCOとして、FabCafe Global Networkのまとめ役を務め、世界各地のFabCafeのローカルクリエイティブコミュニティの育成と、それらのコミュニティとグローバルネットワークを繋ぐことを行っている。 加えて、持続可能な開発目標の短期的な解決策を作成することを目的とした2日間のデザインソンであるGlobal Goals Jam(GGJ)の東京開催の主催者でもあり、本イベントを過去に東京、バンコク、香港の複数都市で企画・実施した。また、刺激的でインパクトのある循環型経済に関するプロジェクトを、世界中から集める「crQlr(サーキュラー)Awards」のチェアマンも務めています。
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アメリカ合衆国出身。2017年にLoftworkとFabCafeに入社。入社以来、バリスタ、カフェアドバイザー、FabCafeグローバルネットワークのコミュニケーションコーディネーター、FabCafe ウェブサイトライター、デザイン思考ワークショップのファシリテーターと幅広く、業務を務める。また、FabCafe CCOとして、FabCafe Global Networkのまとめ役を務め、世界各地のFabCafeのローカルクリエイティブコミュニティの育成と、それらのコミュニティとグローバルネットワークを繋ぐことを行っている。 加えて、持続可能な開発目標の短期的な解決策を作成することを目的とした2日間のデザインソンであるGlobal Goals Jam(GGJ)の東京開催の主催者でもあり、本イベントを過去に東京、バンコク、香港の複数都市で企画・実施した。また、刺激的でインパクトのある循環型経済に関するプロジェクトを、世界中から集める「crQlr(サーキュラー)Awards」のチェアマンも務めています。株式会社ロフトワーク, シニアプロデューサー
藤原 里美
2008年にプロデューサーとして入社、産休、育休を機にマーケティング部門に転属。イベントの企画運営、CRMの設計、既存クライアントへのサポートサービス構築などに携わる。2018年から京都オフィスにて再びプロデューサーとして、大学、病院、BtoB企業などの組織のブランディング、専門領域の情報発信のデザイン、Webサイトを活用したセールス設計やコミュニケーション設計に重きを置いて提案活動中。教育機関とのプロジェクトが多かったことと、娘二人の育児の中でPBL(Project Based Learning)に興味を持ち、「新たな学びの形」を模索中。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
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2008年にプロデューサーとして入社、産休、育休を機にマーケティング部門に転属。イベントの企画運営、CRMの設計、既存クライアントへのサポートサービス構築などに携わる。2018年から京都オフィスにて再びプロデューサーとして、大学、病院、BtoB企業などの組織のブランディング、専門領域の情報発信のデザイン、Webサイトを活用したセールス設計やコミュニケーション設計に重きを置いて提案活動中。教育機関とのプロジェクトが多かったことと、娘二人の育児の中でPBL(Project Based Learning)に興味を持ち、「新たな学びの形」を模索中。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。※ 動画はアーカイブ配信されます。後日ご覧いただけるURLを発行しますので、当日参加いただけない方もお気軽にお申し込みください。