EVENT ワークショップ

SFコミュニティimkp Lab.第六話 
「くらしの空想実験室 –グルメのシンギュラリティー
食の未来を思索する」

Finished イベント終了

領域横断型で革新的な未来を語る実験場として、新たなSF思考を作り上げるSFコミュニティ「imkp Lab.(イマケピ ラボ)」のコミュニティイベントを開催します。
「imkp Lab.」では、小説家に留まらずアーティスト・クリエイター・研究者・ビジネスパーソンの垣根を越えたコラボレーションや、未来を考える視点やマインドセットを探求します。

未来ビジョンの創造・共有において現在注目されている「SFプロトタイピング」の手法を学びながら、一緒に作り手になって、ありえるかもしれない、もうひとつのストーリーを描いてみましょう。

第6回のテーマは「SF×食」
食べることは、未来を味わう行為かもしれない

私たちは日々、食べることで生き、文化を紡ぎ、関係を築いています。
しかしその「食」は、気候変動、技術革新、流通や倫理観の変化によって、これから大きく姿を変えるかもしれません。

AIが設計するレシピ、培養肉や昆虫食、分子レベルでカスタマイズされた栄養、さらには食事の体験そのものが仮想化される未来。

今ここから想像できる「食」の未来像を、SFプロトタイピングを通じて描き、共有します。
食の変容は、私たちの暮らしや価値観にどんな影響を与えるのでしょうか。

Date
2025-09-17 (Wed)
19:00 - 21:30 (開場:18:45)
Place
ロフトワーク渋谷オフィス2階 MAP
Capacity
30名 
fee
無料

Finished

領域横断型で革新的な未来を語る実験場として、新たなSF思考を作り上げるSFコミュニティ「imkp Lab.(イマケピ ラボ)」のコミュニティイベントを開催します。
「imkp Lab.」では、小説家に留まらずアーティスト・クリエイター・研究者・ビジネスパーソンの垣根を越えたコラボレーションや、未来を考える視点やマインドセットを探求します。

未来ビジョンの創造・共有において現在注目されている「SFプロトタイピング」の手法を学びながら、一緒に作り手になって、ありえるかもしれない、もうひとつのストーリーを描いてみましょう。

第6回のテーマは「SF×食」
食べることは、未来を味わう行為かもしれない

私たちは日々、食べることで生き、文化を紡ぎ、関係を築いています。
しかしその「食」は、気候変動、技術革新、流通や倫理観の変化によって、これから大きく姿を変えるかもしれません。

AIが設計するレシピ、培養肉や昆虫食、分子レベルでカスタマイズされた栄養、さらには食事の体験そのものが仮想化される未来。

今ここから想像できる「食」の未来像を、SFプロトタイピングを通じて描き、共有します。
食の変容は、私たちの暮らしや価値観にどんな影響を与えるのでしょうか。

About

古びた未来を書き換える、SFプロトタイピングとは

「SFプロトタイピング」とは、SF(サイエンスフィクション)の発想・世界観・ストーリーテリングを活用することで、アイデアを飛躍させ、革新的なビジョンを導き、今後あり得るかもしれない未来の姿を構想・試作することができる手法です。物語の力を活かし、他者と未来像を議論・共有し、未来の価値創造のヒントや先端技術の活かし方を探る手法として注目されています。

新たなSF思考を作る領域横断型のSFコミュニティ「imkp Lab.(イマケピラボ)」

SFを軸に、様々な分野の作り手が集う場として、領域横断型のSFコミュニティ「imkp Lab.(イマケピラボ)」を発足しました。

インスピレーショナルな世界観を妄想し生み出すSFの物語を探究し、 そこから派生する新たな視点や、インスピレーションを加速させるプロトタイピングを通じて、イノベーションの風土を醸成していくことを目的に活動しています。

想像力(imagination)、記憶(memory)、知識(knowledge)、可能性(possibility)を掛け合わせ、過去や現在の延長線上にない新たな未来像を描き、そこから逆算して「今、何をすべきか」を考える——

imkp Lab.は、そんな未来思考を実践するための共創の場です。

コミュニティでは、今注目を集めるSFの考え方を学び、作品制作やビジネスへの応用を探るとともに、また未来を考えるに必要な視点やマインドセットについて語り合います。外部ゲストをお呼びした勉強会やミートアップイベントなどを開催予定です。

食べることは、未来を味わう行為かもしれない

 — まだ見ぬ「食文化」から想像する

私たちは毎日、何気なく「食べる」という行為を繰り返しています。
それは生命を維持するための営みであると同時に、文化を受け継ぎ、人との関係をつなぎ、感情や記憶を呼び起こす体験でもあります。
しかし今、その「食」がこれまでにない変化の渦中にあります。

地球規模で進む気候変動は、農業や漁業の生態系を変え、私たちの食卓に並ぶ食材の種類や量を左右します。
一方で、培養肉や昆虫食、プラントベース食品といった代替タンパク質の普及、AIが自動生成するパーソナルレシピ、栄養素を分子レベルで調整したカスタムフードなど、新たなテクノロジーが「食べること」の定義を更新しつつあります。

さらに、仮想空間でしか味わえないデジタルフード、身体への直接的な神経刺激による“味覚インストール”など、食は物理的な「口に入れる行為」を超え、体験の領域へと広がろうとしています。
この変化は、単なる技術革新ではありません。食の形が変われば、私たちの暮らし方、都市や地域のあり方、さらには文化や倫理の基準までもが変わっていきます。

今回のimkp Lab.では、「食」をめぐる未来の風景をSFプロトタイピングの手法で描きます。
まず、参加者それぞれが「もし〜だったら?」という問いから、2050年の食のシーンや文化を想像します。
例えば、こんな問いを投げかけます。

  • もし「食べること」が健康管理アプリによって完全に最適化されたら?
  • もし地球上の天然食材がすべてデジタル化され、課金制でしか味わえなくなったら?
  • もし食事が「味覚共有SNS」で同時体験するイベントになったら?
  • もし都市ごとに“音”や“香り”を主菜とする新しい料理文化が生まれたら?
  • もし人類が「食べないこと」を選び、その代わりに別の感覚で栄養を摂るようになったら?

次に、その未来で人々がどんな暮らしをしているのか、どんな体験を日常としているのかをビジュアルや文章で可視化します。
最後に、そこで見えてきた食の未来像を参加者全員で共有し、今からできるアクションやヒントを探ります。

未来の食卓には、あなたがまだ想像したことのない風景が広がっているかもしれません。
培養肉を使った家庭料理が当たり前になる世界かもしれないし、地域ごとに守られてきた発酵文化がデジタルアーカイブとして蘇る世界かもしれません。
あるいは、人類が「食べること」そのものをやめ、他の形で生きるエネルギーを得る未来もありえます。

あなたが思い描く「食」の未来は、どんな姿でしょうか。
今回のimkp Lab.では、専門知識や創作経験の有無にかかわらず、誰もが自由に未来の風景を描くことができます。集まった多様な視点やアイデアは、やがて新しい価値観や実践を生み出す種になるでしょう。

さあ、一緒にまだ見ぬ食卓をつくりにいきましょう。

ソウゾウするのは、未来人! 学び・教育の未来観察を通して、未来の生活がどのように変化するのか、SF思考と掛け合わせてプロトタイピングしよう。

イベントでは、マンガや小説、映画などのSF作品に描かれた未来の学び・教育のディテールを手がかりに、フィクションが映し出す“生活の未来像”を観察・考察していきます。 そこに描かれるのは、最新テクノロジーによる便利な生活だけではありません。むしろ、文化や価値観の変化、社会構造の揺らぎといった文脈の中で再構築された「当たり前」のくらしです。
これらを読み解くことで、私たちが無自覚に受け入れている生活の前提に揺さぶりをかけ、日常をもう一度「設計可能なもの」として捉え直します。

さらに後半のミニワークショップでは、生成AIを活用して“未来人”のプロファイルを創出します。この未来人は、遠い未来の誰かでありながら、私たち自身の価値観や暮らしへの問いを映し出す鏡でもあります。 未来人の暮らしぶりやライフスタイルを想像し、どんな場所に住み、どんな服を着て、どんな一日を過ごしているのかを描き出すことで、現代の延長線上にないオルタナティブな生活像を可視化していきます。

フィクションとAIをツールとして活用しながら、自分自身の内側にある未来感覚を引き出し、まだ名前のついていない「これからの学び」のかたちを探る時間となるでしょう。

こんな方におすすめ

  • SFの考え方を学び、作品制作に活かしたいと考えているアーティストやクリエイター、漫画家など
  • 様々な領域のアーティストやクリエイターと共に、クリエイティブなアイデアを生み出したいと考えている方
  • ビジネスでSFプロトタイピングの活用を検討している方

Program

19:00-19:10
10min

イントロダクション

  • MVMNTの紹介
  • この会の紹介
  • テーマと興味深い未来洞察の紹介
19:10-19:20
10min

自己紹介

  • アイスブレイク
19:20-20:00
30min

未来世界検討ワーク

  • そのもの・文化を未来に残すなら
  • AIを活用しつつアイデアを生成
20:00-20:30
30min

アイデア生成ワーク

  • 生まれたアイデアを生成
20:30-21:00
30min

社会風景生成

  • AIを使ってビジュアライズ
21:00-21:30
30min

交流

  • 任意参加で交流

Speaker

室 諭志

株式会社ロフトワーク, バイスMVMNTマネージャー

室 諭志

京都造形芸術大学卒。元美術教師。2017年ロフトワーク入社。2022年より現職。
STYLY、株式会社パルコ、Loftworkが3社合同で立ち上げたXRの実験的プロジェクト「NEWVIEW」での企画・運営(2019〜)のほか、北海道釧路市の阿寒湖アイヌコタンを舞台としたアイヌ文化と現代美術を扱う祭典的プログラム「AKAN AINU ART WEEK」(2024)の企画・運営など
フィジカル/アナログとテクノロジー/バーチャルを横断しながらアートプロジェクトを実践。
生活者視点のサービスデザインから、新しい観光文化の創出への挑戦まで、ビジネスとアートを組み合わせた新しい価値創出を実践している。

詳細を見る 京都造形芸術大学卒。元美術教師。2017年ロフトワーク入社。2022年より現職。
STYLY、株式会社パルコ、Loftworkが3社合同で立ち上げたXRの実験的プロジェクト「NEWVIEW」での企画・運営(2019〜)のほか、北海道釧路市の阿寒湖アイヌコタンを舞台としたアイヌ文化と現代美術を扱う祭典的プログラム「AKAN AINU ART WEEK」(2024)の企画・運営など
フィジカル/アナログとテクノロジー/バーチャルを横断しながらアートプロジェクトを実践。
生活者視点のサービスデザインから、新しい観光文化の創出への挑戦まで、ビジネスとアートを組み合わせた新しい価値創出を実践している。

Outline

開催日
9月17日(水) 19:00 – 21:30 (開場:18:45)
開催場所
ロフトワーク渋谷オフィス2階
住所
東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7
定 員
30名
参加費
無料
主 催
ロフトワーク / MVMNTユニット

ACCESS

ロフトワーク渋谷オフィス2階

Finished