「これからの田園都市」の姿を構想する 〜環境危機とウェルビーイングの時代の都市のあり方を考えるワークショップ〜
Finished イベント終了
- Date
-
2024-03-19 (Tue)
14:00-18:00
- Place
- Zoomミーティング
- Capacity
- 35名
- fee
- 無料
Finished
About
都市と農村の利点を組み合わせる「田園都市」の概念
産業革命が19世紀のイギリスでは人々が自然から隔離された生活で、高い家賃や失業、生活環境の悪化に苦しんでいました。その状況で社会改良家のエベネザー・ハワードが「都市と農村の結婚」をコンセプトとして提唱したのが「田園都市」という都市形態。その後、日本でも阪急や東急などの企業がこのコンセプトに影響を受けた都市開発を進めた歴史があります。
地方と都市が融合した独自な魅力あるまちのあり方をプロトタイプ
環境危機への対応とウェルビーイングな社会の実現が求められる現在、デジタル田園都市国家構想がこのコンセプトを蘇らせ、地方の良さと都市の良さが融合したまちづくりを提唱しています。地方が直面する人口減少や高齢化、産業空洞化といった様々な課題が重なった現状は、ハワードの19世紀イギリスの状況にも酷似しています。すこし異なる点があるとすれば、都市の結婚相手である「農村」が自身の魅力を忘れつつあることでしょうか。現在において「これからの田園都市」を考える場合、その魅力をちゃんと覚えている地域の方々や地域の自然・歴史や文化といったものの力を集結して、「みんなで田園都市の姿を構想する」ことが必要であるということかもしれません。
今回のワークショップは、「みんなで田園都市の姿を構想する」ためには、それぞれ異なる背景をもった多様なステークホルダーがどのような座組で、どのような話し合いをすればよいかを考えるためのプロトタイピング=実験です。自治体、都市部企業、地元企業、大学、NPO、地元市民などが一堂に介して、ある都市のこれからの田園的姿を夢見てみる。そんな実験のイベントを開催します。ぜひ、ご参加ください。
Theme
3つの地域独自の取り組みから新しいまちの在り方を考えるをテーマにワークショップを行います
- テーマ1:暮らしを営む人々を巻き込んで、地域でチャレンジするワクワクを創るには?エリア:兵庫県三木市
- テーマ2:人と自然との絆のあるエコタウン。まちづくりを担う次世代人材が育つ場・しくみとは?エリア:埼玉県所沢市
- テーマ3:100年先まで使える家具を作るには?エリア:岡山県真庭市
こんな人におすすめです
- 地域の特性を活かした、社会課題や環境課題の解決に取り組んでいる/取り組もうとしている自治体、企業の方
- 環境負荷をかけない地方経済の活性化に取り組んでいる/取り組もうとしている自治体、企業の方
- 地域でまちおこしに従事している方、地域で起業している方
- 自然環境保全に取り組みたい自治体、企業の方
テーマ1:
暮らしを営む人々を巻き込んで、地域でチャレンジするワクワクを創るには?
エリア:兵庫県三木市
三木市が進める内閣府にも認定されたSDGs未来都市の中で、市のモデル事業として位置付ける「青山7丁目団地再耕プロジェクト」で、地域内外の「こんなことをやりたい!」という思いを持つ仲間を募集する「チャレンジショップ」を計画しています。 まずは、施設整備までに、棚貸による地域内外、世界から集まったチャレンジャーたちが、自分の『推し』を発信し、新たな繋がりとビジネスモデルの構築を目指します!
新たな地域の魅力創造プロジェクトの仲間になり、複数の「やりたい」が積み重なることによって、人びとが集まり、誰もが楽しくすごせる居場所を作るには?まちに住み、暮らしを営む人々を巻き込んで、まち全体で連帯感を生み出すには?チャレンジャーたちによる色とりどりな離れた場所でのまちづくりをしてみませんか。
【テーマ提供者】
- 清水 暁彦(三木市役所総合政策部縁結び課)
テーマ2:
人と自然との絆のあるエコタウン。まちづくりを担う次世代人材が育つ場・しくみとは?
エリア:埼玉県所沢市
都心から30kmという交通の利便性の高さと、豊かな自然環境が共存するベッドタウンとして発展してきた所沢市。限りある資源やモノを大切に使っていくという基本的な人の生き方に立ち返り、地域の貴重な自然資源を守り育てる「エコタウン」を築くため、2014年に『マチごとエコタウン所沢構想』を策定しました。
所沢市が掲げる「エコタウン」とは、金銭やモノの豊かさではなく、互いに助け合い、誰かのために汗を流す“人と人との絆”、自然への畏敬の念を忘れず、自ら寄り添う“人と自然との絆”がちゃんとある社会です。未来の子供たちに今ある豊かな地球環境を残すため、限りあるエネルギーや資源に過度に依存してきたライフスタイルを転換し、地域の貴重で豊かなみどりを守り育てていくことが必要です。そうした社会の実現のためには、自ら主体的に取り組み、そして、周りに波及させていくような“人”が育つ仕組みをつくることが大切ではないでしょうか。 所沢市をフィールドに次世代の人材が育つ場・しくみを一緒に考えませんか?
【テーマ提供者】
- 齋藤 伸宏(所沢市環境クリーン部マチごとエコタウン推進課)
テーマ3:
100年先まで使える家具を作るには?
エリア:岡山県真庭市
市の面積の8割が森林である岡山県真庭市。登壇者の平澤さんは、木々の成長に合わせた木材の消費、特に使い道が少ないとされている広葉樹の利活用に関する「SLOW WOOD」の取り組みを始めます。
広葉樹に代表されるナラの木は木材として使えるようになるまでに100年かかると言われています。そういった森林環境に目を向けたとき、今とは異なる時間軸で木材の消費や利活用について考える必要があるのではないでしょうか。近年の古着ブームで見られる、デニムなどの衣服を長く大切に「育てる」ように使っていくという価値観があるように、何十年、何百年と時を経て愛される木材の利用の在り方について共に考えてみませんか?
【テーマ提供者】
- 平澤 洋輔(真庭市役所産業観光部産業政策課)
Speaker
三木市総合政策部縁結び課, 主幹兼地方創生係長
清水 暁彦
2015年から、兵庫県三木市の地方創生に携わり、日本が抱える人口減少社会という答えなき未来の創造に、日本全国や海外プロジェクトでのゼネコンで培ったチームによるPMの手法を活かし、どうすればできるか、仲間とともにチャレンジ中。入庁9年目(2015年4月入庁)
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2015年から、兵庫県三木市の地方創生に携わり、日本が抱える人口減少社会という答えなき未来の創造に、日本全国や海外プロジェクトでのゼネコンで培ったチームによるPMの手法を活かし、どうすればできるか、仲間とともにチャレンジ中。入庁9年目(2015年4月入庁)所沢市環境クリーン部マチごとエコタウン推進課 課長
齋藤 伸宏
1973年生まれ。埼玉県所沢市出身。1997年所沢市役所入庁。税務、医療保険、福祉、公害対策、観光振興と様々な業務に携わり、現在は気候変動対策を中心に、エネルギーに過度に頼らず、貴重で豊かなみどりを守り育て、「“人と人”、“人と自然”との絆」を大切にする「エコタウン」の実現のための様々な施策を行っている。特に、PPAによる大型太陽光発電の導入や、欧州で行われている気候市民会議の開催に取り組んでいる。
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1973年生まれ。埼玉県所沢市出身。1997年所沢市役所入庁。税務、医療保険、福祉、公害対策、観光振興と様々な業務に携わり、現在は気候変動対策を中心に、エネルギーに過度に頼らず、貴重で豊かなみどりを守り育て、「“人と人”、“人と自然”との絆」を大切にする「エコタウン」の実現のための様々な施策を行っている。特に、PPAによる大型太陽光発電の導入や、欧州で行われている気候市民会議の開催に取り組んでいる。真庭市役所産業観光部産業政策課 係長
平澤 洋輔
広告制作プロダクション、大手広告代理店を経て、2017年岡山県へ移住。人口1,500人の村のローカルベンチャーでPR、事業開発をした後、SNSマーケティングなどを行うスタートアップを仲間と立ち上げる。2019年に真庭市へ引っ越し、2020年より現職。行政×クリエイティブで、「進化」を生み出すことをテーマに市民の豊かな暮らしをサポートしていく。
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広告制作プロダクション、大手広告代理店を経て、2017年岡山県へ移住。人口1,500人の村のローカルベンチャーでPR、事業開発をした後、SNSマーケティングなどを行うスタートアップを仲間と立ち上げる。2019年に真庭市へ引っ越し、2020年より現職。行政×クリエイティブで、「進化」を生み出すことをテーマに市民の豊かな暮らしをサポートしていく。三井住友フィナンシャルグループ サステナビリティ企画部 部長代理(三井住友銀行兼職)
山北 絵美
農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。
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農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
川口 和真
兵庫県出身。立命館大学大学院経営学研究科修了。大学院では、意味のイノベーションにおけるデザイン思考を中心にデザインマネジメントを学ぶ。主に組織へのデザイン思考導入のための定量的評価をテーマに研究を行っていた。また、在学中に社会人向けのデザイン思考ワークショップのファシリテーター、デザインリサーチを用いた企業への新規サービス提案、インクルーシブデザインに関するリサーチなども経験。学問だけではなく、実務におけるリアルなデザイン思考やデザイン経営に携わってみたいと思い、ロフトワークに入社。夜の散歩が好き。
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兵庫県出身。立命館大学大学院経営学研究科修了。大学院では、意味のイノベーションにおけるデザイン思考を中心にデザインマネジメントを学ぶ。主に組織へのデザイン思考導入のための定量的評価をテーマに研究を行っていた。また、在学中に社会人向けのデザイン思考ワークショップのファシリテーター、デザインリサーチを用いた企業への新規サービス提案、インクルーシブデザインに関するリサーチなども経験。学問だけではなく、実務におけるリアルなデザイン思考やデザイン経営に携わってみたいと思い、ロフトワークに入社。夜の散歩が好き。Program
14:00-14:20
オープニング
- GREEN×GLOBE Partnersとは
- イベント趣旨説明
- 登壇者紹介
14:20-14:55
Part 1. テーマオーナープレゼン
- テーマ1:暮らしを営む人々を巻き込んで、地域でチャレンジするワクワクを創るには?(エリア:兵庫県三木市)
- 三木市役所総合政策部縁結び課 清水 暁彦
- テーマ2:人と自然との絆のあるエコタウン。まちづくりを担う次世代人材が育つ場・しくみとは?(エリア:埼玉県所沢市)
- 所沢市環境クリーン部マチごとエコタウン推進課 齋藤 伸宏
- テーマ3:100年先まで使える家具を作るには?(エリア:岡山県真庭市)
- 真庭市役所産業観光部産業政策課 平澤 洋輔
14:55-17:30
Part 2. 3つのテーマごとにワークショップ・ディスカッション
- 現状理解(常識と思い込み)
- 発想の転換(逆説の抽出)
- アイデア発想
17:30-18:00
ワークの全体共有とまとめ
Outline
- 開催日時
- 2024年3月19日(火) 14:00-18:00
- 定員
- 35名※人数多数の場合抽選となります。ご了承ください。
- 参加費
- 無料
- 配信
- Zoom ※ワークショップ参加者は、zoomとmiroの利用が必須となります。
- 共催
- 株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社三井住友銀行、株式会社ロフトワーク
ご注意
- オンラインイベントのため、Zoomでのご参加とオンラインワークショップツールのmiroの利用が必須になります。ご参加の際は事前に操作可能かご確認をお願いします。
- 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。抽選結果(落選)のご連絡は3月14日(木)までにご連絡します。
- リマインドメールは、開催前日までに申し込みでご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
- 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日Loftwork.com、GREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに掲載する場合があります。
- 申込の際にいただいた情報については、本ワークショップの共催者であるSMBCにも共有させていただきます。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- 本イベントの取材をご希望の方は、GGP事務局(greenglobepartners_event@loftwork.com)までお問い合わせください。