自主性を伸ばす人材育成とは？
〜ゲームの体験デザインから探る「学ぶ意欲」の引き出し方〜

近年、組織の「人」への向き合い方が大きく変化しています。人的資本経営やリカレント教育（学び直し）が推進され、経産省から発表された「創造性人材の育成」では「答えが明確でない問題や変化し続ける状況に対処できる人材育成」の必要性が提言されています。つまり、従来の画一的な学習設計から、社員の主体性や創造性を引き出すプロセスが求められているのです。

一方で、「主体性を引き出す」ような人事戦略を作る難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。社員の育成に関する情報は、世の中に溢れていますが、他社の成功事例を模倣するだけでは効果的な施策にはなりません。また、学習内容を丁寧に設計、指定しすぎたゆえに、現場に当てはまらなかったり、かえって主体性が削ぎ落とされてしまうケースもあります。

だからこそ、育成担当者は、マニュアル通りに教えようとする姿勢ではなく、「どうすれば人は自ら進んで学び、挑戦したくなるのか」という体験設計の視点を持って、プログラムや仕組みをデザインすることが必要なのです。

そんな工夫を実装するヒントを、人々を熱中させる「ゲーム」から探ってみます。

ゲームと人事は少し遠いテーマに感じるかもしれませんが、「世界（仕事）に没入させ、気がついたらレベルアップ」させる仕掛けには、人材育成でも転用できるものが多々あるのではないでしょうか？

プレイヤーの能動性が必要なゲームにおいて、ルールを伝え、レベルアップさせ、時には失敗しても挑戦させつづけ、時間を忘れるほど熱中させる裏側には、どのような体験デザインがあるのか。

『キングダムハーツ』『Fate/Grand Order』などの制作に関わってきたゲームデザイナー・塩川洋介さんをお迎えし、「主体性ある人材育成」に必要な「没入させる学習体験デザイン」を紐解きます。

また、実際に人事担当者として「創造性を引き出す人材育成」を推進された株式会社パルコの柏木彩奈さんもお迎え。現場の視点や課題感もふまえつつ、参加者の方とともに「これからの人材育成」について多角的にヒントを得る会を目指します。

• 人事、育成担当者、経営者、チームリーダーなどの方
• 社員の主体的や学習意欲をを引き出したい方
• 画一的な研修や育成プランに課題を感じている方
• 自社にあった人事戦略や施策を設計するためのヒントを得たい方