EVENT トーク&ツアー

家〜私の暮らしをつくる〜
「第15回 ソウゾウの森会議」

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自分らしい生き方を想像し、秋田という風土のなかにおける暮らし方と働き方を創造する人々が集う場として2022年、「ソウゾウの森会議」がスタート。第15回となる今回は、「家〜私の暮らしをつくる〜」をテーマに、秋田県大館市の粕田(かすだ)地区と鳥潟(とりがた)会館を舞台に開催します。

Date
2024-09-28 (Sat)
12:30-17:00
Place
秋田 MAP
Capacity
40名
fee
第1部・第2部:無料 懇親会:6,000円 きりたんぽ鍋+秋田の地酒(いなかや)

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自分らしい生き方を想像し、秋田という風土のなかにおける暮らし方と働き方を創造する人々が集う場として2022年、「ソウゾウの森会議」がスタート。第15回となる今回は、「家〜私の暮らしをつくる〜」をテーマに、秋田県大館市の粕田(かすだ)地区と鳥潟(とりがた)会館を舞台に開催します。

About

秋田県北部を流れる米代川。その上流域に位置する大館市は、古くから天然秋田杉の宝庫として知られてきました。人の手をかけずに自然に育った天然秋田杉は樹齢200〜250年と言われ、伝統工芸品「曲げわっぱ」の原料として有名ですが、かつては市内にも製材所が多数存在し、建材として地域内でも活用されていました。

近年、市街地では地域の材を用いた古い家に代わって断熱性能の高い高機能住宅が目立つようになった一方で、周辺部では少子高齢化や市街地・県外への人口流出を背景として、放置・解体される空き家が増えています。

そんな中、機能性や利便性といった「暮らしやすさ」ではなく、それぞれの「暮らしよさ」を求めて、そうした周辺部に移住する人が少しずつ増えている。そして、移住者と地元民の間で支え合いが生まれ始めているのもまた事実です。今回のソウゾウの森会議では、そんな暮らしに触れながら、自身の好きなこと・大切なことについて見つめ直し、

 自分にとっての「良い暮らし」ってなんだろう?
 それはどんな「家」だったら実現できるだろう?

といった問いについて、集まった人とともに考える、気づき合える場を目指します。

第1部は、地域の伝統と文化を守る活動が活発な大館市粕田地区が舞台です。大館市の市街地から北に車で15分のところにあるこの地区には、「ニンギョサマ」と呼ばれる道祖神の文化が残っており、地区を貫く道路の入口には、道祖神が祀られています。

そんな粕田地区で農家民宿「酒こし舞」を営む山内俊隆さんは、訪れる客に農業体験や地元の食文化の体験を提供することで、秋田・大館の魅力を広めています。また、山内さんは地域の古民家の管理にも積極的で、この地域で長年麹屋として使われてきた大きな屋敷が空き家になってからも、地域ぐるみで管理をしてきました。

この元麹屋の屋敷をリノベーションし、カフェの営業に向けて準備を進めているのが、今年5月に大阪から移住し、大館市地域おこし協力隊に着任した村岡幸成さんです。村岡さんが粕田地区に移住を決断した理由には「山内さんの存在がとても大きい」と言います。

 

第1部では、山内さんから粕田地区での暮らしや、地域の文化を守ることを大切にしている理由について、村岡さんには「この地域に住みたい」と考えた背景や現在の暮らしについてお話を伺います。

その後、鳥潟会館に場所を移します。鳥潟会館(旧鳥潟家住宅)の鳥潟家は、慶長年間(1596〜1615年)のころから続く旧家で、旧・花岡村(現・大館市花岡町)の肝煎(※1)を代々務めてきた家柄です。京風の意匠が取り入れられ、延べ1000人以上の京都の大工・庭師が携わり、各地から吟味された良材が髄所にしつらえられています。とくに庭園は、芸術上および鑑賞上の価値、日本の近代庭園史における学術上の価値が高いと判断され、2024年秋、国指定名勝となることが決まりました。

第2部では、長年この地域で守られてきた鳥潟会館を会場に、広島県尾道市から、NPO法人 尾道空き家再生プロジェクトの代表理事である豊田雅子さんをゲストにお迎えして、尾道でのエネルギーに頼りすぎない生活や、車中心ではない尾道らしい暮らし方がどのように営まれているかについてお話を伺います。続くワークショップでは、参加者自身が暮らしに求めるものや、そこにはどんな「家」での暮らしが想像できるか、また、その家が置かれている環境として、どんな地域を創造していくべきか考えてみます。

(※1)肝煎(きもいり):江戸幕府の職制で、同じ職掌中で支配役または世話役にあたる者を指す

鳥潟会館 (写真:@sasabito)

ゲスト・ホスト

豊田 雅子

NPO法人, 「尾道空き家再生プロジェクト」代表理事

豊田 雅子

尾道市生まれ。関西外語大学卒業後、大阪の旅行代理店で海外旅行の添乗員として勤務。尾道にUターンし、2008年に尾道空き家再生プロジェクトを設立。これまでに約20軒の空き家を再生し、大家と借り手を仲介する「尾道市空き家バンク」事業では約150軒のマッチングを実現。

詳細を見る 尾道市生まれ。関西外語大学卒業後、大阪の旅行代理店で海外旅行の添乗員として勤務。尾道にUターンし、2008年に尾道空き家再生プロジェクトを設立。これまでに約20軒の空き家を再生し、大家と借り手を仲介する「尾道市空き家バンク」事業では約150軒のマッチングを実現。

三澤 雄太

NPO法人あき活Lab , 理事長

三澤 雄太

元大館市地域おこし協力隊。大館市に定住し、空き家にまつわる各分野の専門家が在籍する「空き家のよろず相談窓口」として、NPO法人あき活Labを設立。行政と連携した空き家相談会やセミナーの開催に加え、家財整理の課題も解決した「そのまま賃貸」の取り組みなどユニークな手法で空き家の利活用に取り組む。

詳細を見る 元大館市地域おこし協力隊。大館市に定住し、空き家にまつわる各分野の専門家が在籍する「空き家のよろず相談窓口」として、NPO法人あき活Labを設立。行政と連携した空き家相談会やセミナーの開催に加え、家財整理の課題も解決した「そのまま賃貸」の取り組みなどユニークな手法で空き家の利活用に取り組む。

イベント概要

開催日
2024年9月28日(土)12:30-17:00
12:30  大館駅集合
13:00-14:00  第1部 「暮らしよさ」を考えるツアー
14:30-16:30  第2部 会議
17:00  大館駅解散
参加費
第1部・第2部:無料
懇親会:6,000円 きりたんぽ鍋+秋田の地酒(いなかや)
定員
40名
プログラム
  • 第1部 ツアー(12:20 受付開始)
    12:30 大館駅ロータリー集合、その後バスで移動
    13:00-14:00 粕田地区の文化や家・暮らしから、「暮らしよさ」を考えるツアー
    ※軽食として農家民宿「酒こし舞」の味噌つけたんぽを頂きます。
  • 第2部 会議(14:00 受付開始)
    14:30-14:40 ソウゾウの森会議について
    14:40-15:30 トーク「尾道らしい暮らし方から考える”家”と”地域”」 豊田雅子
    15:30-16:20 ワークショップ「”私らしい暮らし方”をソウゾウしてみよう」
    16:20-16:30 クロージング
  • 懇親会
    18:00-21:00 懇親会(いなかや)
    本場大館きりたんぽ鍋つきのコース料理とともに、秋田の地酒をいただきます。
集合場所
大館駅ロータリー
〒017-0044 秋田県大館市御成町1丁目3
アクセス:
[飛行機] 羽田空港 8:55発 – 大館能代空港 10:05着 → 大館能代空港リムジンバス 10:20発 – 大館駅 11:13着
[新幹線] 東京駅 → 秋田駅(東北新幹線)→ 秋田駅 → 大館駅(JR奥羽本線)
会場
<第1部>
大館市粕田地区の古民家
〒017-0004 秋田県大館市粕田村西2
アクセス:https://maps.app.goo.gl/UTxcho2hX1Jv1oRs7
備考:
第1部から参加される方は原則12:30大館駅集合からのバス移動をお願いします。
大館駅周辺の駐車スペースは秋田犬の里をご利用ください。
集合時間に間に合わない場合は上記住所まで各自でお越しください。

<第2部>
鳥潟会館
〒017-0005 秋田県大館市花岡町根井下156
アクセス:https://maps.app.goo.gl/ZjMhtPk6K2j7XC1V8
備考:
第2部から参加される方は各自で会場までお越しください(駐車スペースあり)。

推奨宿泊先
ロイヤルホテル大館
〒017-0045 秋田県大館市中道1丁目2-26
https://royal-hotel.jp/

ぽかぽか温泉ホテル
〒017-0046 秋田県大館市清水4丁目4-34
https://primenet2010.biz/poka2/

ふるさわおんせん
〒017-0032 秋田県大館市新綱27
https://furusawaonsen.com/

お問い合わせ先
国際教養大学
応用国際教養教育推進課
MAIL:research@aiu.ac.jp
TEL:018-886-5905
主催
秋田 COI-NEXT拠点 ソウゾウの森会議
主催:公立大学法人国際教養大学
共催:株式会社Q0
運営:NPO法人あき活Lab
連携:公立大学法人秋田県立大学、公立大学法人秋田公立美術大学

集合場所

大館駅

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