ユーザー中心のスマートシティ
[SMBCグループ・ロフトワーク共催]
Finished イベント終了
- Date
- 2022-02-08 (Tue)
- Time
- 16:00-17:30 (ミニワークショップ17:40-18:30)
- Place
- Zoomウェビナー
- Capacity
- 100名
- fee
- 無料
Finished
About
デンマークと日本国内の事例から市民参加型のスマートシティのつくり方を考える
どうやら私たちはスマートシティの概念をアップデートする必要がありそうです。
技術中心で考えるスマートシティからユーザー中心のスマートシティへと。
エネルギー利用の効率化やさまざまな公共サービスのDX化は、気候変動への対応や人口減少にともなう税収減少から財政面に課題を抱える地方自治体にとって必要な方策です。しかし、そうした側面のみに着目し、技術主導でスマートエネルギー化やデジタル化を進めるだけで、そこで暮らし働く人たちが幸せを感じられる街になるかというと疑問が残ります。環境への意識や社会的倫理だけでなく、街の人口密度や年齢別の人口構成も変化していく中、医療、教育、介護や子育て、通勤や通学、日常の買い物行動などを含めた市民の生活がより良いものになるために、これからの街をどうデザインするか?という観点から考えなくては、スマートエネルギーの導入も、DX化も、市民が感じる暮らしの充実にはつながらないものになってしまいます。
技術的な観点から考えるのではなく、市民の暮らしの充実のためには街をどんな風に変えていけばいいのだろうか、と考えてみること。市民が喜んで利用できるスマートシティのデザインには、そうしたUXの視点が欠かせません。
市民の経験という視点からデザインされた例としては、たとえばデンマークのコペンハーゲンでは、市民が快適に自転車移動できるよう自転車スーパーハイウェイを整備した例があります。これはエネルギー政策「コペンハーゲン2025気候プラン」に定められた「市民の移動の75%を徒歩、自転車、公共機関にする」という目標に基づいた、市民の自転車による移動の比率を増やす政策を実現するためのデザインです。ただ自転車専用道をつくっただけでなく、センサーシステムを利用して、サイクリストが時速20kmを維持している限り、交差点はずっと青信号なのでストレスを感じることなく走ることができる、グリーンウェーブという仕組みが導入されているそうです。
市民が快適に自転車移動できるようにするデザインを考えることが先にあり、そこに必要なテクノロジーが採用されています。利用者の体験を良くするには?が先、その実現に必要なテクノロジーは?があと。この順番で考えることで、実際に自転車移動の割合が増えるという社会的なインパクトにもつながっています。
こうした形で市民の視点を入れたユーザー中心のスマートシティを実現していくためには、自治体、企業、そして市民の互いの協力が必要になってきます。自治体や企業が主導するプロジェクトでも、市民が参加できる場やプラットフォームを用意することで、産官民の共創が可能になります。
今回はデンマークのロスキレ大学でスマートシティの研究を行っている安岡美佳さん、兵庫県加古川市や静岡県浜松市で、多様な人がまちづくりに参加できるデジタルプラットフォームを用いて人々のウェルビーイングを実現するプロジェクト「Make Our City」をリードするコード・フォー・ジャパンの関治之さんをゲストに迎え、なぜユーザー中心のスマートシティが必要なのか、市民が参加して街をデザインするためにはどうすればよいか?を、国内外の事例も交えながらディスカッションします。
なお、本イベントは三井住友フィナンシャルグループが運営するGREEN×GLOBE Partnersとの共催です。
GREEN×GLOBE Partnersとは
GREEN×GLOBE Partnersは、環境・社会課題解決のためにSMBCグループが2020年7月に設立した事業者コミュニティです。
『環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させる』ことを目的に、事業者に向けた情報発信や、仲間を見つけるための機会の創出など、事業者に向けた支援を行っています。
コミュニティ内外の志をともにするパートナーをつなぎ、プロジェクトの組成と推進を支援することを通して、環境・社会課題解決に必要な活動や関係者が増えていくことを目指しています。
GREEN×GLOBE Partners:https://ggpartners.jp
Program
- 16:00-16:10
- Opening
GREEN×GLOBE Partnersとは
イベント趣旨説明
登壇者紹介 - 16:10-16:25
- Session 1
「デンマークの市民参加型のスマートシティづくり」
北欧研究所代表 安岡 美佳 - 16:25-16:40
- Session 2
「日本の市民参加型スマートシティプロジェクト『Make Our City』」
一般社団法人コード・フォー・ジャパン代表理事 関 治之 - 16:40-17:25
- パネルディスカッション
北欧研究所代表 安岡 美佳
一般社団法人コード・フォー・ジャパン代表理事 関 治之
三井住友フィナンシャルグループ 企画部 サステナビリティ推進室室長代理 木村 智行
株式会社ロフトワーク 執行役員 兼 イノベーションメーカー 棚橋 弘季 - 17:25-17:30
- Closing
- 17:30-17:40
- 休憩
- 17:40-18:30
- ミニワークショップ
本イベントに参加いただいた方限定のミニワークショップ
・あなたが考えるしあわせなまちとは?
・どんな「市民参加」ができそうか?
※Zoom Meetingに切り換えて開催
※参加希望者各限定20名。人数が多い場合は抽選をさせていただく場合がございます。
Outline
- 開催日時
- 2月8日(火)16:00-17:30 (ミニワークショップ17:40-18:30)
- 参加費
- 無料
- 配信
- Zoomウェビナー
- 定員
- 100名
(ミニワークショップは希望者のみ、最大20名) - 共催
- 株式会社三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、株式会社ロフトワーク
ご注意
- Zoomでのウェビナー参加またはYoutubeの視聴が必要となります。ご参加の際は事前に参加または視聴可能かご確認をお願いします。
- イベント申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
- 参加、視聴URLはイベント日前日にご連絡いたします。
- 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comおよびGREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに掲載する場合があります。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- 本イベントの取材をご希望の方は、GGP事務局までお問い合わせください。
Speaker
ロスキレ大学准教授/北欧研究所代表/国際大学 GLOCOM 客員研究員/JETRO コンサルタント
安岡 美佳(Mika Yasuoka Jensen)
専門は社会におけるIT。北欧のデザイン手法(参加型デザインやデザインゲーム・リビングラボといった共創手法)を用い、ITやIoTなどの先端技術をベースに社会イノベーションを支援するプロジェクトを多数実施。著書に『リビングラボの手引き – 実践家の経験から紡ぎ出した「リビングラボを成功に導くコツ」』、『37.5歳のいま思う、生き方、働き方』など。
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専門は社会におけるIT。北欧のデザイン手法(参加型デザインやデザインゲーム・リビングラボといった共創手法)を用い、ITやIoTなどの先端技術をベースに社会イノベーションを支援するプロジェクトを多数実施。著書に『リビングラボの手引き – 実践家の経験から紡ぎ出した「リビングラボを成功に導くコツ」』、『37.5歳のいま思う、生き方、働き方』など。一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事
関 治之
「テクノロジーで、地域をより住みやすく」をモットーに、会社の枠を超えて様々なコミュニティで積極的に活動する。
住民や行政、企業が共創しながらより良い社会を作るための技術「シビックテック」を日本で推進している他、オープンソースGISを使ったシステム開発企業、合同会社 Georepublic Japan CEO及び、企業のオープンイノベーションを支援する株式会社HackCampの代表取締役社長も勤める。
また、デジタル庁のプロジェクトマネージャーや神戸市のチーフ・イノベーション・オフィサー、東京都のチーフデジタルサービスフェローなど、行政のオープンガバナンス化やデータ活用、デジタル活用を支援している。
総務省 地域情報化アドバイザー、内閣官房 オープンデータ伝道師
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「テクノロジーで、地域をより住みやすく」をモットーに、会社の枠を超えて様々なコミュニティで積極的に活動する。住民や行政、企業が共創しながらより良い社会を作るための技術「シビックテック」を日本で推進している他、オープンソースGISを使ったシステム開発企業、合同会社 Georepublic Japan CEO及び、企業のオープンイノベーションを支援する株式会社HackCampの代表取締役社長も勤める。
また、デジタル庁のプロジェクトマネージャーや神戸市のチーフ・イノベーション・オフィサー、東京都のチーフデジタルサービスフェローなど、行政のオープンガバナンス化やデータ活用、デジタル活用を支援している。
総務省 地域情報化アドバイザー、内閣官房 オープンデータ伝道師
三井住友フィナンシャルグループ, 企画部 サステナビリティ推進室 室長代理
木村 智行
(株)NTTデータへの新卒入社を経て、2015年より(株)三井住友フィナンシャルグループにて、SMBCグループのイノベーション推進に従事。2016年より英国の金融グループBarclaysのGroup Innovation Officeに出向。帰国後は、組織を超えた協働のためのワークショップの企画・運営を推進。異業種連携の共創プログラム「SMBC BREWERY」を立ち上げ。本質的な課題解決のためのビジョン策定などを行うデザインプロセスを構築し、グループ内展開中。2020年10月より現職にて、サステナビリティ推進の事業者コミュニティGREEN×GLOBE Partnersの企画・運営をリード。
GREEN×GLOBE Partners:https://ggpartners.jp/
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(株)NTTデータへの新卒入社を経て、2015年より(株)三井住友フィナンシャルグループにて、SMBCグループのイノベーション推進に従事。2016年より英国の金融グループBarclaysのGroup Innovation Officeに出向。帰国後は、組織を超えた協働のためのワークショップの企画・運営を推進。異業種連携の共創プログラム「SMBC BREWERY」を立ち上げ。本質的な課題解決のためのビジョン策定などを行うデザインプロセスを構築し、グループ内展開中。2020年10月より現職にて、サステナビリティ推進の事業者コミュニティGREEN×GLOBE Partnersの企画・運営をリード。GREEN×GLOBE Partners:https://ggpartners.jp/
株式会社ロフトワーク, 執行役員 兼 イノベーションメーカー
棚橋 弘季
芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。
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芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。Zoomでのウェビナー参加またはYoutubeの視聴が必要となります。ご参加の際は事前に参加または視聴可能かご確認をお願いします。