グローバルクリエイティブアワード 8年目がスタート!

FabCafe Globalとロフトワークは、グローバルクリエイティブアワード「YouFab Global Creative Awards 2019(通称 YouFab)」を今年も開催します。YouFabは、「ものづくり(FAB)」のその先にある新たな問いを世に発信するクリエイターを発掘し、クリエイターと社会が出会うネットワークを育くむことを目的とするグローバルアワードです。常識に挑む。常識に抗する。常識をHackする。このアワードを通して、そんなスピリットを、世の中に流通させていきます。

今年のテーマは「コンヴィヴィアリティ - Conviviality 」

今年8回目となるYouFabの審査員には、元『WIRED』日本版編集長の若林恵氏が去年に引き続き審査委員長を務め、インドネシアのアートコレクティブ、ルアンルパのメンバーであり、現在山口情報芸術センターでキュレーターを務めるLeonhard Bartolomeus氏、文化人類学者の松村圭一郎氏、ロフトワーク代表取締役の林千晶を迎えます。

審査委員長のメッセージは、「コンヴィヴィアリティ – Conviviality – 古いOSと新しいOSのはざまから生まれ出てくるもの -」。デジタル技術によるものづくりが社会に浸透した今、テクノロジーと社会がどのような関係性を結ぶべきなのか。本アワードを通して、時代の先をみつめるクリエイターの視点を発掘していくことを期待しています。

Next STEAM賞「新たな発見と創造性を育む、学びのためのテクノロジーのデザイン」

今年のYouFab特別賞は、スポンサーにパナソニック株式会社を迎え、STEAM教育を軸に「新たな発見と創造性を育む、学びのためのテクノロジーのデザイン」をテーマに作品を募集します。テーマに沿った作品を応募される方は、YouFab 2019通常応募と同時に、「Next STEAM賞」への応募を行うことができます。

2019年8月1日から2019年10月31日の応募期間中は、東京をはじめ世界各地のFabCafeで関連イベントを開催、2020年3月上旬に、授賞式を開催する予定です。みなさまからのご応募をお待ちしております。

YouFab Global Creative Awards 2019

YouFab Global Creative Awards 2019 募集概要

募集対象

プロダクト、アート、建築から、パフォーマンスアートやワークショップなどのプロジェクトまで、 デジタルとフィジカルなものづくりの連携から生まれた実験や活動、作品が対象です。 企画書、設計図などの構想段階ではなく、デジタル工作機械などを使い、 具体物として完成していること、実施されていること、運用されていることがエントリー条件です。 すでに発表済みの作品も応募可能です。

募集部門

  • 学生部門:応募時点で、大学や専門学校など学校に在学している方に限ります。年齢、国籍は問いません
  • 一般部門:年齢、国籍を問わずどなたでもご応募いただけます。法人での応募も可能です

賞について

  • グランプリ(1点):トロフィー / 賞金 1,000 USD
  • 準グランプリ(1点):トロフィー / 賞金 500 USD
  • 学生部門賞(1点):賞状 / 賞金 300 USD
  • 一般部門賞(1点):賞状 / 賞金 300 USD
  • Next STEAM賞(数点):賞状/賞金 1,000USD – 3,000 USD
  • 入賞(数点):賞状

スケジュール

募集期間:2019年8月1日(水)〜2019年10月31日(木)12:00(日本時間正午)
一次審査結果発表:2019年12月中旬予定
最終審査結果発表:2020年1月上旬予定
授賞式:2020年3月予定 会場:SHIBUYA QWS(渋谷スクランブルスクエア東棟15F(2019年11月オープン))

審査員

審査委員長 若林恵/編集者

1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後,雑誌,書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。著書『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)。

Leonhard Bartolomeus/ Artist collective ruangrupa & Gudskul Ekosistem

1987年インドネシアのJawa Barat / Depok生まれ。オープンエデュケーションプラットフォームを展開するジャカルタを拠点とするアートコレクティブ、「Ruangrupa dan Gudskul Ekosistem」のメンバー。Jakarta Institute of Artで陶芸を学び、インデペンデントキュレーターとしてインドネシアの歴史上の問題に取り組み、近年ではオープンエデュケーションや共同プロジェクトを多数手がける。2013年には最初の本、「Publik dan Reklame di Ruang Kota Jakarta」をKarbonjournal.orgとの共著で発表。ジャカルタ、スマラン、スラバヤのキュレーター達とともにキュレーター集団・KKK(Kolektif Kurator Kampung)を結成。2019年7月に山口情報芸術センター(YCAM)のキュレーターチームに参加・着任。

林千晶 / 株式会社ロフトワーク 共同創業者 代表取締役

2000年にロフトワークを起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは多岐に渡る。グローバルに展開するデジタルものづくりコミュニティ「FabCafe」、素材の可能性を探索する「MTRL」、オンライン公募・審査でクリエイターとの共創を促進する「AWRD」などを運営。MITメディアラボ 所長補佐、森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「飛騨の森でクマは踊る」取締役会長も務める。

松村圭一郎 / 岡山大学文学部准教授 / 文化人類学者

エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを行い、富の所有と分配、貧困や開発援助などについて研究。エチオピアから中東への海外出稼ぎ女性の映像を撮り続ける。『所有と分配の人類学』(世界思想社)で発展途上国研究奨励賞(2009)・澁澤賞(2010)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)で毎日出版文化賞特別賞(2018)を受賞。その他の著書・編著に『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。

YouFab アワードチェアマンからのメッセージ

福田敏也/株式会社トリプルセブン・インタラクティブ代表取締役、FabCafe共同設立者

多様なメディアでのCommunicationをplanning / direction / consultingする。自らの会社777interacitiveでは企業の先端ニーズにこたえ、FabCafeではものづくりの未来を考え、博報堂では次世代型Creatorを育成し、大阪芸術大学ではDigitalDesign教育にあたっている。海外評価も高く世界のデザイン賞で多数の受賞歴と審査経験をもつ。

 

Tokyo, Kyoto, Hida, Taipei, Bangkok, Barcelona, Toulouse, Strasbourg, Singapore, Monterrey。FabCafeは、現在世界10拠点に広がるCreators’ Cafeネットワーク。そこでは、日々エリアのユニークなクリエーターが集い、出会い、才能を競い合い、発表の場を共有しています。誕生以来、世界10箇所に広がった拠点は、美味しいコーヒーと居心地の良いスペースと同時に、クリエイティブワークショップやイベントを通じて、15,000を超えるアイデアの誕生をサポートしてきました。

YouFab Global Creative Awardsは、その年間活動の集大成。それぞれの拠点キュレーターがその1年に出会ったクリエーターに声をかけて作品を集めると同時に、広くオープンに告知し世界中で生まれたユニーク作品の中から、次の時代を変えていくであろうクリエーターを発見し、応援していく活動です。これまで数多くの受賞者が、YouFabの受賞を通じてGlobalにつながり、活躍の場を広げてきました。

From Local to Global, Global to Local.

次の時代の才能は、先端研究拠点や大学のラボだけでなく、世界の小さな町のコミュニティからもきっと生まれていくと私たちは信じています。 LocalからGlobalへの発信とその成果のLocalへの還流。そのサイクルを通じてYouFabは、世界のクリエイティブが、そしてクリエイティブビジネスがさらに面白くなっていくことをサポートしていきます。

企画運営:ロフトワーク 主催:FabCafe

FabCafeについて

「Fab」という言葉には、大量生産やマーケットの論理に制約されない「FABrication(ものづくり)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められています。FabCafeは、その“Fab”スピリットをおいしく、楽しく、わかりやすく伝え、そして広めていく場所です。FabCafeは、デジタル工作機械を備えたクリエイティブなものづくりカフェです。株式会社ロフトワークと、クリエイティブディレクター・福田敏也のプロデュースのもと、2012年3月に渋谷に最初のFabCafeがオープンしました。スペシャリティコーヒーとデジタル工作の両方を楽しめ、クリエイターやファンが集まるクリエイティブ・コミュニティとしても世界中から注目されています。

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

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