2023年から活動を開始したロフトワークのユニットMVMNT(ムーブメント)は、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]の2024年度のアーティスト・フェローに選出され、アート・インキュベーション・プログラムの一環として「TOKYO [UN]REAL ESTATE」のプロジェクトを進めています。

MVMNTは、「20XX年の伝説を創造する」をミッションに、未知のムーブメント=新たな伝説を生み出すスペキュラティブデザインの専門チームです。今回のプロジェクトでもありえるかもしれない未来の不動産屋のコンセプトに基づき、未来の社会や文化を想像し、仮想的に表現するためのポップアップ&インストールに取り組んでいます。

TOKYO [UN]REAL ESTATEは、東京の多種多様な住まいと暮らしを3Dスキャンで記録し、等身大の人間らしさを記録・考察することで、現代社会の特質や変化を読み解く「考現学」に取り組むプロジェクトです。

収集した3Dデータは、記録としてのアーカイブにとどまらず、ゲーム、マンガ、アニメーション、XRなどのクリエイティブ領域で活用できるオープンデータとして提供し、新しい形の”不動産”として、次世代のクリエイティブな循環に繋げます。

展覧会では、これまでに集めた東京のリアルな暮らしと多様なライフスタイルのあり方を紹介。さらに、実在するお部屋の3Dデータを活用したマンガ・ゲーム・XR・映像などの作品も展示し、デジタル時代における住空間の新たな可能性を探ります。

TOKYO [UN]REAL ESTATE 展覧会|開催概要

展覧会
東京[不]不動産
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京 [CCBT]
(東京都渋谷区宇田川町3−1 渋谷東武ホテル 地下2階)
会期
2025年2月28日(金)〜3月9日(日) ※月曜定休日
時間
13:00〜19:00
入場料
無料

展示やイベントの詳細はこちら>>

展覧会「TOKYO [UN]REAL ESTATE」Webサイト

EXHIBITION|展覧会

実在しない不動産屋がオープン?

ここは架空の不動産屋。でも、部屋は実在。

『TOKYO [UN]REAL ESTATE』は、実在しない架空の不動産屋。
けれど、ここで紹介するのは、東京の多様な住人たちが実際に暮らしている“リアルな部屋”です。

アパートやマンション、シェアハウスや一軒家——それぞれの空間には、住む人の個性が詰まっています。本棚に並ぶ愛読書、散らばった日用品、壁に貼られたポスター。これらの“ありのまま”の居住空間を3Dスキャンし、考現学の視点から都市生活の変容を探求するプロジェクトです。

しかし、この試みは単なるアーカイブではありません。デジタル化された“住空間”は、ゲームやマンガ、XR、映像といったさまざまなクリエイティブのフィールドへと広がっていきます。クリエイターたちは、これらのリアルな生活空間を新たな作品の素材として活用し、現実の部屋がフィクションやバーチャル空間の一部へと変容していくのです。

そして、このプロジェクトを通じて生まれたデジタルデータは、未来のクリエイティブの可能性へと繋がっていくでしょう。実際の東京の生活空間がどのようにカタチを変え、新しい作品へとリノベーションされていくのか。もしかすると、これからの住人は自分の生活スタイルそのものを「不動産」として新たな価値に変える時代が来るのかもしれません。

『TOKYO [UN]REAL ESTATE』——それは、東京の現在を捉え、未来のクリエイティブへと繋げる、デジタル時代の次世代不動産屋なのです。

TALK EVENT

東京“宅話”
〜暮らしにまつわるエトセトラ〜

部屋を通して、東京の多様なライフスタイルに迫るトークイベント「東京“宅話”」。
本イベントでは、様々な領域の専門家を招き、住まいや暮らしにまつわる多彩なテーマを紐解きます。現代の住宅事情や住環境の変化、さらにはコミュニティや家族の新しい在り方まで、スキャンに協力いただいた住人(スキャニー)や各専門家の視点からテーマを紐解きます。

住まいは単なる「空間」ではなく、そこに暮らす人々の価値観やライフスタイル、そして時代を映し出す「メディア」です。
等身大の暮らしを通じて見える東京の今と未来を一緒に考えてみませんか?

出演:
原 亮介(MVMNT)、瀬賀 未久(MVMNT)、山田 麗音(MVMNT)、岡本 かなは(MVMNT) 

ゲストスキャニー:
はし かよこ(土とデジタル 共同代表)

イベント
東京“宅話” 第一夜
日時
3月1日(土)19:00-21:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京 [CCBT]
(東京都渋谷区宇田川町3−1 渋谷東武ホテル 地下2階)
入場料
無料 ※申込み不要

GALLERY TOUR

展覧会の会期中は下記の日時で、架空の不動産屋「TOKYO [UN]REAL ESTATE」のスキャナーたちが、多様な暮らしを紹介するギャラリーツアーを開催!

プロジェクトの背景や3Dスキャンによる東京のリアルな住空間の紹介、そして採集したデータのクリエイティブな活用方法を解説しながら展示を巡ります。

  • 3月7日(金)13:00-14:00
  • 3月7日(金)16:00-17:00
  • 3月7日(金)17:30-18:30

プロジェクトについて

TOKYO [UN]REAL ESTATEは、あなたの暮らしを現在東京の生活史として未来に引き継ぎます。そして、アーカイブとしての部屋の記録だけではなく、新しい形の”不動産”として、次世代のクリエイティブな循環に繋げます。

“誰か”の暮らしは、 “誰か”にとって価値となる。 あなたの住まいを新しいXR不動産の形として共有しませんか?

プロジェクトの詳細はこちら>>https://mvmnt.tokyo/projects/tokyo-unreal-estate

MVMNTとは

MVMNT(ムーブメント)は、「20XX年の伝説を創造する」をミッションに、ありえるかもしれない未来の社会と文化をポップアップ&インストールし、未知のムーブメント=新たな伝説を生み出すスペキュラティブデザインの専門チームです。アートドリブンで思想性・社会性のあるコンテンツ(新たな意味・世界観、きっかけ)をプロトタイピング。現代社会に新たな世界線を表出し、コミュニティの力でXS~XXXLまで創造的な社会運動を起こすことを目指しています。

Webサイト>>https://mvmnt.tokyo

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]とは

CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。


Webサイト>> https://ccbt.rekibun.or.jp

このプロジェクトは、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]のアーティスト・フェロー活動の一環として行われるアートプロジェクトです。
未来の社会や文化を想像し、仮想的に表現するためのポップアップ&インスタレーションを目的としています。
※このプロジェクトは架空の不動産屋のコンセプトに基づいており、実際の物件の販売や取引は行いません。

取材・本件に関するお問い合わせ

Keywords

Next Contents

社内表彰「UNLOCK AWARD」受賞者を発表
新しい表現方法や、未踏の領域に挑戦した5名が受賞