FabCafe Tokyo、修理を文化としてひらく「Repair-Able」を継続展開
9月26日にリペアカフェ&トークを開催

ロフトワークが運営するFabCafe Tokyoは、モノの手入れや修理・修復にまつわるカルチャーを、さまざまな人とともに実践しながら考えるコミュニティ「Repair-Able(リペアラブル)」の活動を継続的に展開します。その取り組みの一環として、2026年9月26日(土)、東京・渋谷のFabCafe Tokyoにて「Repair-Able Cafe & Talk #01|リペアラブル カフェ&トーク〜修復可能な未来を準備する」を開催します。
壊れたモノをリペアラーと一緒に直す「リペアカフェ」、リペアに取り組む企業やブランドを紹介する「ギャラリー」、企業・研究者とともにリペアのこれからを考える「トーク」の3つのプログラムを実施します。FabCafe Tokyoでは今回のイベントを単発で終わらせるのではなく、リペアする人、使う人、モノをつくる企業などが交わりながら、「直す」「手入れする」「長く使う」という選択を、より身近なものにしていく場を継続してつくっていきます。
背景
リペアを選択するための機会と仕組みを、どう社会に増やせるか?
モノが壊れたとき、「修理するより買い替えた方が安い・早い」「どこに持っていけば直せるのかわからない」「そもそも修理できるようにつくられていない」などの理由から、生活者が修理という選択肢を取りにくい状況があります。これは生活者個人の問題ではなく、消費社会のビジネス構造、法的規制や規約の問題、技術的な問題といった環境要因によるものが大きいとされています。
一方、資源をできるだけ長く循環させるという観点から、世界では改めて「リペア」が注目されています。オランダで始まった「リペアカフェ」は、壊れた家電や服、自転車などを持ち寄り、地域のリペアラーと一緒に修理する活動として世界約3,500カ所に広がっています。
制度面でも動きがあります。アメリカでは、市民主導による「修理する権利(Right to Repair)」運動に後押しされる形で、州単位で消費者が修理をしやすくするための法令が施行されています。EUでは、2024年に「修理する権利指令」が正式採択され、2026年7月31日から加盟国で適用されています。
日本においては、企業による製品保証やプロのリペアサービスなどがすでに存在しているものの、それらがあまり知られていなかったり、大量消費社会の中で「自分自身で修理する」「直して使い続ける」という消費者マインド自体が薄れつつあるようです。こうした状況を受けて、FabCafe Tokyoは、生活者とリペア(ケア、修理、修復を含む)の距離をもっと近づけるコミュニティ活動を始動します。リペアを資源循環のための行動だけでなく、生活者がものづくりのテクノロジーや手わざを主体的かつ創造的に楽しむ機会として捉え直し、その魅力をオープンに体験できる場を創出していきます。
「Repair-Able」につながる、FabCafe Tokyoでのこれまでの取り組み
FabCafe Tokyoでは、2025年12月に「映画『リペアカフェ』上映会&トーク〜生活者と企業が“修理”の文化を編み直すには?」を開催。ドキュメンタリー映画『リペアカフェ』(制作:IDEAS FOR GOOD, 2024年)が紹介するオランダのリペアカフェの実践を手がかりに、生活者と企業がどのようにモノをつくる・使う・再生する責任を分かち合えるのかを議論しました。
さらに2026年7月には、Repair-Able の前夜的な取り組みとして、ワークショップ「Repair-Able Workshop #0 リペアカフェをつくってみよう! 修理を楽しむ場のデザイン」を実施。京都でコミュニティ・リペアを実践してきた山見拓氏(有限会社ひのでやエコライフ研究所)を迎え、モノを修理しながら、リペアカフェに必要な場のあり方や、活動を継続するための方法を参加者とともに考えました。


こうした取り組みを経て始まる「Repair-Able Cafe & Talk」では、リペアを体験するだけでなく、企業や研究者、リペアラー、生活者など、異なる立場の人が出会い、交流する場をつくります。
FabCafeがこれまで多様なプレーヤーと共に「つくる」ための技術や知識をひらいてきたように、「直す」「手入れする」ことも、より身近な選択肢としてひらいていく。Repair-Ableでは、こうした実践を重ねながら、リペアが日常の選択肢になるための文化や仕組みのあり方を探っていきます。
「Repair-Able」コンセプト
リペアラブルな未来を準備する
モノが壊れたら、どうしますか?自分で修理してみる? それとも、買い替えたほうが早い?
実は、リペアには私たちの暮らしを取り巻くものづくりの技術やテクノロジー、そして、社会の仕組みを紐解く鍵があります。
Repair-Able(リペアラブル)は、ハックの精神と知的好奇心を携えながら、モノの“手入れ”と“修復”にまつわるカルチャーを編み直すコミュニティ。
人に楽しく、地域にやさしい。経済に実直で、自然にフレンドリー。そんなリペアカルチャーを、多彩な人々との対話と交流を通してコレクティブに実践します。
「Repair-Able Cafe & Talk #01」3つのプログラム
- Repair-Able Cafe|リペアラブル・カフェ
壊れたモノや手入れが必要なモノを持ち込み、リペアラーと一緒に修理します。「直してもらう」のではなく、仕組みを知り、相談しながら自分でも手を動かすことを大切にします。今回は、IKENOYA RADIO代表・池之谷和盛氏がラジオや音楽機材を、靴職人の経歴を持つFabCafe Tokyo カフェマネージャー・赤坂流偉が革靴や革製品の手入れ・補修を担当します。 - Repair-Able Gallery|リペアラブル・ギャラリー
リペアに取り組む企業やブランドの活動を紹介します。トーキョーバイクの中古自転車ライン「re tokyobike」と、株式会社ゴールドウインが展開するリサーチプロジェクト「Goldwin Field Research Lab.」の視点から、リペアにまつわる活動を展示します。 - Repair-Able Talk|リペアラブル・トーク
「ケア・修復を促すデザインとコミュニケーションを考える」
株式会社トーキョーバイク、株式会社ゴールドウイン、欧米の「修理する権利運動」を研究する東京大学大学院学際情報学府博士課程・中村健太郎氏を迎え、企業がリペアに取り組む意義や、ケア・修復を選びやすい社会のあり方について考えます。
開催概要
- 名称
- Repair-Able Cafe & Talk #01|リペアラブル カフェ&トーク〜修復可能な未来を準備する
- 日時
- 2026年9月26日(土)リペアカフェ 14:30〜17:30/トーク 18:00〜19:45
- 会場
- FabCafe Tokyo
- 所在地
- 東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F
- 参加費
- リペアカフェ参加:無料/トーク参加:2,000円(1ドリンク付き)
※リペアカフェに参加する方は、ドリンクを別途ご注文ください。 - 主催
- FabCafe Tokyo
ACCESS
FabCafe Tokyo
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F
FabCafe Tokyoについて
FabCafe(ファブカフェ)は、「つくる」をキーワードに、モノ・コト・ヒトが集うカフェ。 地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。FabCafe Tokyoは、2012年にスタートした第一号拠点。カフェに、UVプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。シングルオリジンの豆を使ったコーヒーや手作りのスイーツなど、こだわりのドリンク&フードをご用意しています。








