インタビューから導き出した訴求力のあるLP制作とスマホ対応
登録者獲得に向けて急務だったスマホ対応に本格着手
株式会社優クリエイトは、「クリエイターに活躍の場を創造する」ことで人と企業の成長を支援し、クリエイターの地位向上を図ることを使命として、クリエイター専門の人材派遣・社員紹介・転職/求職支援活動を展開しています。
当然ながら人材獲得の強化は優先課題であり、そこに大きな貢献を期待されているのがWebサイトです。急速に普及するスマートフォンの存在も無視できません。今回取り組んだのは、スマートフォンからアクセスしてくる多くのユーザのための、ランディングページ(以下、LP)制作と、コーポレートサイトの一部ページのスマホ対応です。プロジェクトメンバーは、優クリエイトの高田聖子氏、寺山真哉氏と、ロフトワークの西本泰司、佐々木星児。ユーザの声に耳を傾けたことで生まれたサイトについて、4名で振り返ります。
西本(ロフトワーク):プロジェクトの経緯からお聞かせください。
寺山(優クリエイト):一番の課題は登録者の獲得です。特に即戦力になるWeb系の人材。ここ数年、スマートフォンからの流入が顕著に増えており、スマホ対応は登録者獲得の近道になると考えました。さらに今後もスマホユーザが増えるのは明らかですので、クリエイターが閲覧した時に、登録したくなるようなコンテンツを用意し、離脱者の多い現状を改善したいと思っていました。
高田(優クリエイト):以前から、問い合わせフォームが入力しにくい、フラッシュが見られないなど、スマートフォンからの流入をなんとかしたいという話は出ていました。レシポンシブサイトで簡易的に対応していましたが、代表からのオーダーもあり、本格的に対応することにしました。
西本:当社を選定した理由を教えていただけますか?
高田:ロフトワークは我々のターゲットであるクリエイターに対しての造詣が深く、親身になって一緒に考えていただけそうな期待がありました。決め手はもちろん、提案内容が期待を超えていたからです。
寺山:最終的には、目の前の制作だけでなく、これから先の展開の可能性を見据え、長期的にお付き合いできる会社という視点で選定しました。Webサイト制作に限らず、クリエイターという一つのキーワードで、協業も含めて繋がっていけそうな気がしたからです。
インタビューとワークショップで導き出されたアイデアやメッセージをコンテンツに反映
西本:今回のプロジェクトは、まず、サイトのターゲットとなるWeb系クリエイターを知ることから始めました。登録されているクリエイターの中からフリーランスの方を絞り込み、実際に会ってインタビューを実施しました。しかし、ユーザのニーズを吸い上げるだけでは差別化につながりません。
そこで今度は、ユーザーベネフィットを創出するためのワークショップを行い、優クリエイトとして何ができるかをみなで考えました。その中から、現実性が高く、クリエイターに訴求できそうなアイデアやメッセージをコンテンツに盛り込んでいきました。
寺山:登録者の本音を聞く機会が減っているので、インタビューでは新たな発見がたくさんありました。厳しい指摘ももらい、改めてそうだよなと・・・。何が問題で、何が必要なのか、今までぼんやりと描いていたものが、今回のプロジェクトを通してクリアになったという意味でも有意義でしたね。
西本:発見と言えば、LPの「フリーと派遣の両立という賢い働き方。」というメインメッセージも、インタビューから導き出したものです。フリーランスと派遣という、相反する2つの働き方を両立できることが意外に知られていない。私自身もその一人ですが、こういう働き方があることを優クリエイトで初めて知ったという人もいました。
高田:デザインに関しては、最前線で活躍するクリエイターが見た時に、違和感のないように意識し、フラットデザインを採用しました。苦労したのは、デザインの動作検証ですね。スピードではなく、押した瞬間に視覚的に“押した感”があるようにしたり、矢印に気がつきやすいように修正したり、細かい調整を重ねていきました。結果的に納得のいくレベルに仕上がりました。
直帰率が改善し、登録者の増加に好感触。ターゲットを変えてのLP展開にも期待
西本:LPの反響はいかがですか?
寺山:期待レベルかどうかまでは検証できていませんが、効果は出始めているようです。スマートフォンからの流入が増えたのは、単にユーザが増えたからなのか、中身を変えたからなのかはわかりません。でも、直帰率が改善しているところを見ると好感触です。登録者も増え、LPを見た既存の登録者から久々に連絡が来たりもしました。以前はフリーズしているかのように重かったサイトが、快適に閲覧できるようになったのもうれしいです。
西本:スマホ対応かつフラットデザインなので、余計な要素を極力排除するように設計にした結果、レスポンスも改善したのかもしれません。最後に、ロフトワークとのプロジェクトはいかがでしたか?
高田:一定のフレームワークの中でプロジェクトを動かすやり方は安心感がありました。提案もいろいろいただき、幅広い選択肢の中からどう進むべきかを適切に導いてくれたので、負荷もなくスムーズに進められました。プロジェクトの振り返りとして制作いただいたタブロイド、ときどき見直していますよ。
佐々木(ロフトワーク):ありがとうございます。プロジェクトが終わると、そこで積み重ねてきたことが置いてきぼりになりがちです。次の展開を考える上でも、プロジェクト全体を体系的に理解できるものがあるといいなと思い、他部署への情報共有を目的に制作しました。活用いただけて光栄です。
西本:LPのチューニングでもお役立ていただけるかもしれません。今後は、クリエイターというキーワードで新しい可能性も模索してみたいですね。本日はありがとうございました。
※内容やお客様情報、担当ディレクター情報は本記事公開時点のものです。現在は異なる可能性があります。
お客様の声
株式会社優クリエイト人材コンサルティング事業部 マネージャー
寺山 真哉氏
登録者の本音を聞く機会が減っているので、インタビューでは新たな発見がたくさんありました。厳しい指摘ももらい、改めてそうだよなと・・・。何が問題で、何が必要なのか、今までぼんやりと描いていたものが、今回の制作を通してクリアになったという意味でも有意義でしたね。LPの反応については、期待レベルかどうかまでは検証できていませんが、効果は出始めているようです。直帰率が改善し、登録者も増え、LPを見た既存の登録者から久々に連絡が来たりもしました。
株式会社優クリエイトメディア開発事業部 リーダー
高田 聖子氏
ロフトワークは我々のターゲットであるクリエイターに対しての造詣が深く、親身になって一緒に考えていただけそうな期待がありました。決め手はもちろん、提案内容が期待を超えていたからです。実際のプロジェクトでは、幅広い選択肢の中からどう進むべきかを適切に導いてくれたので、負荷もなくスムーズに進められましたし、一定のフレームワークの中でプロジェクトを動かすやり方は安心感がありました。プロジェクトの振り返りとして制作いただいたタブロイドも、ときどき見直していますよ。