身近な素材を用いた実験を通して、バイオテクノロジーに触れる
Finished イベント終了
本イベントは、「身近な素材を用いた実験を通して、バイオテクノロジーに触れる」ワークショップです。
- Date
- 2018-05-19 (Sat)
- Time
- 11:30〜16:30(11:00開場)
- Place
- MTRL KYOTO MAP
- Capacity
- 20名
- fee
- 1,500円
Finished
本イベントは、「身近な素材を用いた実験を通して、バイオテクノロジーに触れる」ワークショップです。
About
はじめてのバイオハック - 身近な化学素材でDNAを抽出する -
まずはバナナからのDNA抽出実験を通じて、基本的な知識を学び、各自の実験を企画します。
後半で各自実験用の素材を街から探してきて(スーパーやそのあたりの川縁などでも)応用実験を行ってみます。
背景
日本人の理科離れが折に触れ、報じられています。
理科離れ、理工系離れ(りかばなれ、りこうけいばなれ)とは、理科に対する子供の興味・関心・学力の低下、国民全体の科学技術知識の低下、若者の進路選択時の理工系離れと理工系学生の学力低下、そしてその結果、次世代の研究者・技術者が育たないこと、などの問題の総称である。
研究者・技術者が育たなくなった結果、ものづくりやイノベーションの基盤が危うくなるといった問題が指摘されている。
(中略)
理科離れは、日本以外の先進国でも共通して見られる現象である。科学技術が発達した時代に生まれ育った現代の若者は、科学技術の成果に基づいて生産されたものを喜んで利用(消費)するが、科学技術への興味・関心はなく、科学技術の成果の生産者になろうとしない。これが理科離れを生むメカニズムであるとされる。(WIKIPEDIA 理科離れより)
引用した資料にもあるように、消費に重きが置かれる昨今、身近にあるものが本来どういうものなのか、普段考えてみた事が無い人も多いのではないでしょうか。
なぜ、そんな風になったのでしょう。
- 詰め込み教育により、思考力より暗記力が重視された環境で育っている。
- 効率化を重視するあまり、解法ばかりがテンプレ化、共有される風潮がある。
- 過保護なまでのサービス精神で、不便を感じる前に解決された恵まれた日々を暮らしている。
世の中は便利でありすぎる。考えなくても解決してくれる道具がありすぎる。
これでは“Sense of wonder”(「神秘さや不思議さに目を見はる感性」-レイチェル・カーソン)は育たず、このことによって下記のような「深い思考」がおろそかになっているのではないでしょうか。
- 不思議に思う力:「えっ?!」「おもしろい!」「なにこれ?」「不思議!」
- 深く考える能力、分析力:「どういうこと?」「なぜ?」「別の見方をしたらどうなのか?」
- 疑う能力:「これホント?」
- 応用力:「この事実を応用したらこういうふうに考えられるのではないか?」
今回の講師、福井さんは、こんな日本人の現状に普段から危機感を抱いていました。
コンビニは車で30分。
そんな過疎化の進む限界集落では“無いから買う”ではなく、“あるもので工夫する”ことが求められます。
また小学校ではイワナの人工授精をしたり、竹と校庭のミミズで釣りに行ったりと自然を活かした体験をすることができました。自然とのふれあい等から次第に科学に興味を持つようになり専門的に学ぶことで、日常はワクワクする科学で溢れていることに気づくようになりました。
さらにプレゼンテーションイベントの運営を通じ伝える面白さを体感してきました。このような経験から、「きっかけがあれば応用で思いつけるようになる」。「日常におもしろい、と思うことがあればあるほど、アイディアはあふれる」「ポイントは、思いつくだけじゃなくてやってみて、それを人に報告する(頭の中で纏める)事!」ということから、今回このイベントを企画することになりました。
– 講師:福井彩香
バイオハック、という言葉に縁遠さを感じた方、是非参加を検討してみてください。
身の回りに科学はあふれていて、そのことを少し注意してみるだけで日常が非常に面白くなる、というきっかけになります。
Speaker
福井 彩香
科学・アート好きの薬剤師。小学生時代から酢で石(石灰岩)が溶けるか試すような科学好き。幼少期の入院生活を機に医療に興味を持ち薬学の道へ進む。現在は京都の病院で薬剤師をしながら、週末に趣味のアートを楽しむ日々。最近のお気に入りはモルフォ蝶の羽の構造色を利用したピアス。
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科学・アート好きの薬剤師。小学生時代から酢で石(石灰岩)が溶けるか試すような科学好き。幼少期の入院生活を機に医療に興味を持ち薬学の道へ進む。現在は京都の病院で薬剤師をしながら、週末に趣味のアートを楽しむ日々。最近のお気に入りはモルフォ蝶の羽の構造色を利用したピアス。Program
イベント前半、お昼過ぎまでには身近にある台所用洗剤やエタノールを使って、バナナからDNAを抽出します。 これによって、何がおきているか、台所用洗剤やエタノールの行った仕事、なぜこれができたのかを学びます。
午後はご自身でDNAを抽出する材料を探し、オリジナル実験を行います。 テーマは「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる実験」。 最後には各自実験結果を発表し優勝者を決めます。
- 11:00
- 開場
- 11:30
- 開始。MTRL KYOTOより会場案内
- 11:40
- 今回のイベントと実験についての説明
- 11:50
- バナナからのDNA抽出実験
- 12:45
- オリジナル実験計画作成
- 15:00
- 発表・今回のまとめ
- 16:30
- 閉会
Outline
- 開催日
- 2018/05/19(土) 11:30〜16:30(11:00開場)
- 会場
- MTRL KYOTO
京都府京都市下京区本塩竈町554 - 参加費
- 1,500円
- 対象
- ・「バイオテクノロジー」は自分とは遠い世界のできごとだと考えている人
・「バイオテクノロジー」という言葉に嫌悪感を持っている人
・「素材と科学と産業」というキーワードに関心のある人
・ものを考えるときに机にしがみついて考えてしまいがちな方
・「Sense of wonder」(「神秘さや不思議さに目を見はる感性」)を鍛えたい方 - 定員
- 20名
- 企画
- 主催:福井彩香 / 協力:MTRL KYOTO / 後援:BioClub
- 備考
- 20名
注意点
- 見学や付き添いでおいでの場合、参加者以外の方はカフェにてドリンクのオーダー(¥500/杯)をお願いします。
- 簡単な作業になりますが、あらかじめけがや汚れに関してご注意いただき、汚れてもよい格好でお越しください。
後援:BioClub
ACCESS
見学や付き添いでおいでの場合、参加者以外の方はカフェにてドリンクのオーダー(¥500/杯)をお願いします。