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理研BRC20周年記念イベント
バイオリソースは生命の方舟
〜ダイバーシティが拡げるバイオの可能性〜

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理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)は今年設立20周年を迎えます。今回のイベントでは、バイオに興味のある一般の皆様へ向けて、バイオ研究の知識や技術の発展を支える「バイオリソース」(生物遺伝資源)を紹介します。さらに、バイオ研究を駆動する最先端技術である、PCRやゲノム編集を題材として、その基礎的な原理を解説します。これらの最先端技術は、私たちの社会にどのような影響を与えるのでしょうか?理研BRCの最先端の専門家が話題提供します。クロストークでは、「バイオが社会で活用されていくために必要なこと」についてヒントを得るべく、細胞培養技術の普及や科学リテラシーの向上を目指す市民バイオコミュニティ、Shojinmeat Projectの発起人である羽生雄毅氏とともに、バイオの知識や技術が社会の中で正しく用いられていくために何が必要か?議論を深めます。

Date
2021-03-06 (Sat)
Time
16:00-18:20
Place
Online(Zoom) MAP
Capacity
なし
fee
無料

Join

理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)は今年設立20周年を迎えます。今回のイベントでは、バイオに興味のある一般の皆様へ向けて、バイオ研究の知識や技術の発展を支える「バイオリソース」(生物遺伝資源)を紹介します。さらに、バイオ研究を駆動する最先端技術である、PCRやゲノム編集を題材として、その基礎的な原理を解説します。これらの最先端技術は、私たちの社会にどのような影響を与えるのでしょうか?理研BRCの最先端の専門家が話題提供します。クロストークでは、「バイオが社会で活用されていくために必要なこと」についてヒントを得るべく、細胞培養技術の普及や科学リテラシーの向上を目指す市民バイオコミュニティ、Shojinmeat Projectの発起人である羽生雄毅氏とともに、バイオの知識や技術が社会の中で正しく用いられていくために何が必要か?議論を深めます。

About

バイオは私たちの生活と結びついている

依然として続く、パンデミック。メディアやSNS上では、消毒やマスク、PCR検査、ワクチンといった、生物学や生命科学ーいわゆるバイオサイエンスに関する不確かな情報が入り乱れ、社会に大きな影響を与え続けています。バイオサイエンスは私たちの日常と複雑に結びついており、この結びつきは、バイオサイエンスの発展に従って、ますます複雑に絡みあっていくでしょう。将来、社会を生きる私たち一人一人が、バイオサイエンスに対してどう向き合い、そこにどういった価値判断や意味付けをしていくかが問われています。

バイオは薬にも毒にもなる?ファルマコンとしてのバイオ

私たち一人一人が価値判断や意味付けを行うプレイヤーだと認識し、その際に確かな科学的知識を用いることは、これまで以上に欠かせない科学リテラシーとなるのではないでしょうか。薬の語源であるギリシャ語ファルマコン(Pharmakon=φάρμακον, Greek)は、「薬」=「毒」の両面的意味を併せ持つ概念です。科学技術は文字通り薬にも毒にもなるファルマコンと考えることができます。特に生命科学の分野では、PCRやゲノム編集などの最新技術が今後ますます身近になると予想されるので、私たち一人一人が当事者意識をもち、質の高い知識を得ること、そして議論を行うことが必要になるでしょう。

世界中のバイオサイエンスの基盤として

2021年、世界的なバイオサイエンスの基盤の1つである理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)は設立20周年を迎えます。バイオリソースとは、生命科学の研究開発やバイオ産業で用いられる「材料」を指す言葉で、生物遺伝資源とも呼ばれます。理研BRCは、細胞やマウス、植物、遺伝子、微生物といったバイオリソースを管理・整備し、さらには研究開発・技術開発までを担う、まさにバイオの方舟のような機関です。「誰がやっても同じ結果」を生み出すような、質の高い研究を行うためには、質の高いリソースと、質の高い研究方法が必要です。理研BRCは、多様性そのものである生物を「資源」として、正しい実験や研究ができるような品質管理や、技術の開発と提供を行い、さらには研究者が権利やルールを守って研究ができるような環境づくりにも貢献しています。今回のイベントでは、バイオに興味のある皆様へ向け、確かな知識や技術をもたらす質の高い研究とは何か、そのために何が必要なのか、その根本を解説します。

ゲノム編集とPCR

そして、理研BRCでも技術開発を行うPCRやゲノム編集を題材に、その可能性と社会にもたらす良い影響・悪い影響の両面を紹介します。人間の感染症を媒介するからといって、特定の生物をゲノム編集で絶滅させてもよいのでしょうか?それを「よい」と価値判断するのは、ゲノム編集の専門家だけでしょうか?ゲノム編集は、医療応用への可能性がある反面、人類史そのものを揺るがす恐れがあることなど、今、専門家の間で議論されている倫理的な問題を解説します。また、COVID-19の検査で一躍民主的な単語となった、PCRについて、基礎の原理から、COVID-19の検査に止まらない、理研BRCならではの最先端の活用事例を紹介します。

私たちがバイオ技術と付き合っていくために必要なことは?

科学的に確かな知識と基礎を踏まえた上で、バイオと社会、市民の関係をどう構築していくのがよいのでしょうか。それは私たちひとりひとりがファルマコン的なバイオ技術といかに付き合っていくかを意味します。今回のイベントでは、市民が主体となって科学的研究や実験を行う、「市民バイオ」と呼ばれる活動に着目します。渋谷のオープンウェットラボ 「BioLab」を有する市民バイオのプラットフォーム「BioClub」細谷氏と、持続可能な食肉生産を可能にする「細胞農業」を模索しているインテグリカルチャー株式会社CEOであり、市民が自宅で細胞を培養し、「オープンソース培養肉」を作成する市民科学団体、Shojinmeat Projectの発起人、羽生雄毅氏に、バイオと市民に橋をかけるような活動の事例を伺います。バイオの知識や技術を市民の視点から捉え直し、社会の中で正しく用いていくために何が必要か?という観点から議論を深めることで、科学と研究の基盤づくりを行う理研BRCと市民を有機的に繋ぐ「場」(プラットフォーム)をどのように作っていけるのか?という問題についてヒントを探っていきます。

アフターセッション開催。セッション終了後、登壇者とディスカッションしませんか?

本イベント終了後、イベントテーマの理解を深めるトーク部屋(Zoom Meeting)をご用意します。参加者の皆さんが抱える課題感や今回のテーマに対する考えなどを、理研BRCを交えてディスカッションするための時間が20分ございます。イベント聴講だけでは聞けないような個別の考えをさらに深める機会としてご活用ください。

こんな人におすすめです

  • 理研BRCの事業内容や、最新の研究成果について知りたい人
  • バイオリソースが社会および研究のインフラとしてどのような意義を持つのか知りたい人
  • PCRやゲノム編集について、確かな知識を得たい人
  • 在野の研究者にとって、バイオリソースを利用するために何が求められるのか知りたい人
  • バイオベンチャーやバイオ系企業にお勤めの方で、理研BRCの事業に興味がある人
  • 細胞農業技術に興味がある人
  • BioClubやShojinmeatのような市民科学について興味があり、自分も参画したい人
  • 科学技術と社会の関係、サイエンスコミュニケーションに興味がある人

Program

16:00-16:10
理研20周年記念イントロダクション
司会:株式会社ロフトワーク ディレクター 黒沼雄太
16:10-16:40
理研BRCとは〜バイオの方舟〜
理化学研究所BRC 統合情報開発室 室長 桝屋啓志
16:40-16:55
理研BRCの研究事例紹介①〜ゲノム編集が身近になったら〜
理化学研究所BRC 次世代ヒト疾患モデル研究開発チーム チームリーダー 天野孝紀
16:55-17:10
理研BRCの研究事例紹介②〜PCRの”正しい”使い方〜
理化学研究所BRC 植物―微生物共生研究開発チーム チームリーダー 市橋泰範
17:10-17:15
休憩
17:15-17:20
理研BRC×市民バイオ
クロストークイントロダクション by BioClub〜市民バイオとは〜
株式会社ロフトワーク ディレクター / BioClub コミュニティマネージャー 細谷祥央
17:20-17:30
自宅でオープンソース培養肉、市民科学団体「Shojinmeat Project」
~細胞農業の社会コミュニケーションが生み出すもの~

Shojinmeat Project 発起人
インテグリカルチャー株式会社 代表取締役 羽生 雄毅
17:30-17:50: 20min
クロストーク
バイオと社会の関係をどう構築し、市民とバイオが付き合っていくために必要なことは?
理研BRC 統合情報開発室 室長 桝屋啓志
理研BRC 次世代ヒト疾患モデル研究開発チーム チームリーダー 天野孝紀
理研BRC 植物―微生物共生研究開発チーム チームリーダー 市橋泰範
Shojinmeat Project 発起人 / インテグリカルチャー株式会社 代表取締役 羽生雄毅
17:50-17:55
Q&A
17:55-18:00
クロージング
18:00-18:20
アフターセッション

Outline

開催日
2021年3月6日 16:00-18:20
定員
なし(アフターセッションは10名限定)
参加費
無料
配信
Zoom 
主催
理化学研究所バイオリソース研究センター
協力
株式会社ロフトワーク / FabCafe Tokyo / BioClub

ご注意

  • 開催前日までに参加URLをご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
  • アフターセッションは応募多数の場合抽選となります。当選者には上記のイベント参加URLとあわせて、アフターセッション参加用URLもお送りいたします。
  • 参加者の皆さんの写真や配信の動画、議論の内容は当日のお写真及び動画は後日株式会社ロフトワークとFabCafe LLP、イベント登壇者及び所属企業のWEBサイトにおいて公開させていただく場合がございます。
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。

主催

理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)

センター概要
バイオリソースとは、ライフサイエンスの研究開発やバイオ産業において必要とされる実験材料を指し、生物遺伝資源とも呼ばれます。理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)は、2001年につくば市に設立されて以来、「信頼性」「継続性」「先導性」を事業の柱として、研究コミュニティ―から預かったバイオリソースについて、厳格な品質検査を経て保存し、それらをまた研究コミュニティ―へ提供する事業を行っています。加えて、バイオリソースの利活用を促進するための研究開発を実施しています。

協力

ロフトワーク
FabCafe
BioClub

Speaker

桝屋 啓志

理化学研究所バイオリソース研究センター, 統合情報開発室 室長

桝屋 啓志

1996年 総合研究大学院大学生命科学研究科修了 理学博士。1999年 特殊法人 理化学研究所 ゲノム科学総合研究センター 研究員、2008年 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター ユニットリーダー、2019年 国立研究開発法人 理化学研究所 バイオリソース研究センター 室長。マウスの発生遺伝学研究を経て、現在の専門であるバイオインフォマティクス研究に転向。

天野 孝紀

理化学研究所バイオリソース研究センター, 次世代ヒト疾患モデル研究開発チーム チームリーダー

天野 孝紀

2005年 東北大学大学院生命科学研究科修了、博士(生命科学)、 2005年 情報・システム研究機構国立遺伝学研究所、特別研究員、2013年 同研究所、助教、
2018年 国立研究開発法人 理化学研究所 バイオリソース研究センター チームリーダー。
専門は、発生遺伝学・ゲノム科学。マウスを用いた遺伝学的アプローチで疾患モデル作製に従事する。

市橋 泰範

理化学研究所バイオリソース研究センター, 植物―微生物共生研究開発チーム チームリーダー

市橋 泰範

2010年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了 理学博士。2010年 University of California Davis Postdoctoral fellow。2014年 国立研究開発法人 理化学研究所 基礎科学特別研究員。2016年 国立研究開発法人 科学技術振興機構 さきがけ研究者。2018年 国立研究開発法人 理化学研究所 バイオリソース研究センター チームリーダー。専門は、植物生理、植物微生物相互作用。

羽生 雄毅

Shojinmeat Project, 発起人 、インテグリカルチャー(株) 代表取締役、

羽生 雄毅

2010年、オックスフォード大学博士(化学)、東北大学多元物質科学研究所、東芝研究開発センター、システム技術ラボラトリーを経て、2014年、細胞農業の実現に向けて研究者や学生数名とともに細胞培養肉の研究開発の有志団体"Shojinmeat Project"を立ち上げ、2017年にインテグリカルチャー(株)をスピンオフする。以降、Shojinmeat ProjectではDIY細胞培養技術の開発やアーティスト・クリエイター活動を通じた、大衆化と多様化に取り組み、インテグリカルチャー(株)では汎用大規模細胞培養システム(CulNet System)での細胞農業の標準インフラの構築に取り組む。

企画・運営

細谷 祥央

細谷 祥央

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

栁原 一也

栁原 一也

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

黒沼 雄太

黒沼 雄太

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

アフターセッションは10名限定

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