EVENT オンライン

地域の自然・特性を活かした“We”の価値循環システムをつくる
ー株式会社トビムシと株式会社飛騨の森でクマは踊るの事例から考えるー

Finished イベント終了

Date
2023-01-25 (Wed)
Time
14:00-15:40
Place
Zoomウェビナー
Capacity
100名
fee
無料

Finished

About

地域共同体の自治に基づく、自然を基点とした地域経済圏をつくるためには

ここ数年、持続可能性に対する注目が集まってきました。ただ、それが問われるとき、自然・環境と社会・経済がバラバラのものとして考えられ、うまくリンクして議論されない傾向がみられます。人びとが生きるためのエネルギーや食料といった資源の源は自然であり、それを価値に変換し流通させる経済活動は、本来ひとつなぎのものが、別々に思考され論じられてしまうがゆえに、システムとしての問題が手付かずのままになってしまってもいます。

自然を価値に変換し流通させ、持続的に循環できるシステムを考える際に大事なのは、どの地域でも同じ解決方法が当てはまることを期待しないことでしょう。地域の自然はそれぞれ異なり、抱えている課題も異なります。また本来なら共有資源(コモン)であり誰もがアクセス、利用可能であってよいはずの自然資源が私的所有の状態になってしまっているがゆえに問題の解決がむずかしくなっているケースもあります。

今回のイベントでは、地域独自自然を起点とした経済圏の確立に取り組むゲスト2人のお話を聴きながら考えていきます。

ゲストの1人目は、日本のさまざまな地域で森林を中心としたその土地特有の資源を活かして、域内(周辺地域)価値循環型の経済エコシステムの実現など地域が持続可能であることへの寄与を目指し、岡山県西粟倉村を皮切りに、東京都奥多摩町や福岡県八女市、山口県萩市などで地域商社・機能会社の設立と運営に携わってきた株式会社トビムシ代表の竹本吉輝さんです。トビムシでは、すべての地域に同じ解決策をあてはめてしまうのではなく、それぞれの地域の特色や課題に応じたアプローチをその土地に入り込んで地域の人たちとともに見つける活動を行なっています。

そして、トビムシが手がけた地域の1つである岐阜県飛騨市で、地域の特色である広葉樹林の森、林業・木工の伝統に、ロフトワーク・FabCafeのもつクリエイティブネットワークやデジタルファブリケーションの力を掛け合わせて、森の可能性や地域の可能性の発見・創造に取り組んでいるのが株式会社飛騨の森でクマは踊る・代表の岩岡孝太郎さんです。森は「木材」でないという考えから、いまの林業が忘れてしまった森の可能性を再発見し、ふたたび流通させる試みに取り組んでいます。

“環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させる”をミッションとして活動してきたGREEN×GLOBE Partners (GGP)とロフトワークの共催によるイベントシリーズでは、これまでも、環境の課題と社会生活の課題を別々なものとして考えるのではなく、「人類がいま直面している環境・社会課題とは、コミュニティ(共同体)の不在や機能不全によって生じてきた課題なのではないか」という仮説のもと、数々のテーマを取り上げてきました。2023年最初のイベントとなる今回からは、さらに深く踏み込んで、具体的なアクションにつなげていくためのディスカッションのきっかけとしていこうと思います。

本イベントは三井住友フィナンシャルグループが運営するGREEN×GLOBE Partnersとの共催です。

こんな人におすすめです

  • 地域の活性化・産業づくりに地元市民や企業を巻き込んでいきたい地方自治体
  • 地域の活性、新しい産業づくりの事業化を検討中の企業
  • 木材メーカーや家具メーカーなど、森や林業に関わるビジネスをしている/検討中の企業
  • 森などの自然資本の利用について興味をもつスタートアップ、NPO法人など

GREEN×GLOBE Partnersとは

GREEN×GLOBE Partnersは、環境・社会課題解決のためにSMBCグループが2020年7月に設立した事業者コミュニティです。

『環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させる』ことを目的に、事業者に向けた情報発信や、仲間を見つけるための機会の創出など、事業者に向けた支援を行っています。

コミュニティ内外の志をともにするパートナーをつなぎ、プロジェクトの組成と推進を支援することを通して、環境・社会課題解決に必要な活動や関係者が増えていくことを目指しています。

GREEN×GLOBE Partners:https://ggpartners.jp

Program

14:00-14:15
オープニング
GREEN×GLOBE Partnersとは
イベント趣旨説明
登壇者紹介
14:15-14:35
ゲストトーク 1
株式会社トビムシ 竹本吉輝
14:35-14:55
ゲストトーク 2
株式会社飛騨の森でクマは踊る 岩岡孝太郎
14:55-15:35
パネルディスカッション
竹本吉輝 × 岩岡孝太郎 ×山北絵美 × 棚橋弘季
15:35-15:40
クロージング

Outline

開催日時
1月25日(水)14:00-15:40
参加費
無料
配信
Zoomウェビナー
定員
100名
共催
株式会社三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、株式会社ロフトワーク

ご注意

  • Zoomでのウェビナー参加またはYoutubeの視聴が必要となります。ご参加の際は事前に参加または視聴可能かご確認をお願いします。
  • イベント申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
  • 参加、視聴URLはイベント日前日にご連絡いたします。
  • 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comおよびGREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに掲載する場合があります。
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。
  • 本イベントの取材をご希望の方は、GGP事務局までお問い合わせください。

Speaker

竹本 吉輝

株式会社トビムシ, 代表取締役

竹本 吉輝

1971年生まれ、神奈川県出身。地域社会のcommmonそのものである「森林」に着目、その地の森林業を再興しながら、素材やエネルギーや食料を域内循環できる仕組みを整え(ることを通じコロニーの動的平衡を担保す)ることを企図し、2009年株式会社トビムシを設立。以降、全国各地で森林及び地域の有機的関係性の再編集に資する(ような)事業をトータルにデザインしている。専門は環境法。国内環境政策立案に多数関与。武蔵野美術大学/大学院 非常勤講師(社会造形論)。

詳細を見る 1971年生まれ、神奈川県出身。地域社会のcommmonそのものである「森林」に着目、その地の森林業を再興しながら、素材やエネルギーや食料を域内循環できる仕組みを整え(ることを通じコロニーの動的平衡を担保す)ることを企図し、2009年株式会社トビムシを設立。以降、全国各地で森林及び地域の有機的関係性の再編集に資する(ような)事業をトータルにデザインしている。専門は環境法。国内環境政策立案に多数関与。武蔵野美術大学/大学院 非常勤講師(社会造形論)。
岩岡 孝太郎

FabCafe LLP / 株式会社飛騨の森でクマは踊る, FabCafe創設メンバー、ヒダクマ代表取締役社長 兼CEO

岩岡 孝太郎

1984年東京生まれ。千葉大学卒業後、建築設計事務所に入社し個人住宅や集合住宅の設計を担当。その後、慶應義塾大学大学院に進学しデジタルものづくりの研究制作に従事。2011年、クリエイティブな制作環境とカフェをひとつにする“FabCafe”構想を持って株式会社ロフトワークに入社。2012年、東京渋谷にオープンしたデジタルものづくりカフェFabCafeのディレクターとして企画・運営する。2015年、岐阜県飛騨市にて官民共同企業である株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)の立ち上げに参画し、2016年FabCafe Hidaをオープン、森林資源を起点とした新たなプロジェクトに挑戦する。2018年4月より同取締役副社長、翌年4月から同代表取締役社長兼CEOを務める。2011〜2013年東京藝術大学AMC非常勤講師。参加展覧会に、可能世界空間論(2010年 ICC)、マテリアライジング展(2013年 東京藝術大学美術館陳列館)など。寄稿書籍に、『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』(2014・millegraph)、『まちづくりの仕事ガイドブック:まちの未来をつくる63の働き方』(2016・学芸出版社)など。

詳細を見る 1984年東京生まれ。千葉大学卒業後、建築設計事務所に入社し個人住宅や集合住宅の設計を担当。その後、慶應義塾大学大学院に進学しデジタルものづくりの研究制作に従事。2011年、クリエイティブな制作環境とカフェをひとつにする“FabCafe”構想を持って株式会社ロフトワークに入社。2012年、東京渋谷にオープンしたデジタルものづくりカフェFabCafeのディレクターとして企画・運営する。2015年、岐阜県飛騨市にて官民共同企業である株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)の立ち上げに参画し、2016年FabCafe Hidaをオープン、森林資源を起点とした新たなプロジェクトに挑戦する。2018年4月より同取締役副社長、翌年4月から同代表取締役社長兼CEOを務める。2011〜2013年東京藝術大学AMC非常勤講師。参加展覧会に、可能世界空間論(2010年 ICC)、マテリアライジング展(2013年 東京藝術大学美術館陳列館)など。寄稿書籍に、『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』(2014・millegraph)、『まちづくりの仕事ガイドブック:まちの未来をつくる63の働き方』(2016・学芸出版社)など。
山北 絵美

三井住友フィナンシャルグループ サステナビリティ企画部 部長代理(三井住友銀行兼職)

山北 絵美

農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。

詳細を見る 農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。
棚橋 弘季

株式会社ロフトワーク, 執行役員 兼 イノベーションメーカー

棚橋 弘季

芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。

詳細を見る 芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。

Zoomでのウェビナー参加またはYoutubeの視聴が必要となります。ご参加の際は事前に参加または視聴可能かご確認をお願いします。

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