「次の時代のいい会社ってなんだ?」
“アメリカの組織における多様性”の変化の兆しから考える
Finished イベント終了
組織で働くうえでの「多様性」ついて、モヤモヤを感じたり、うっすらとした不安や難しさを感じたりしていませんか?
本イベントでは、ニューヨークを拠点に活動する文筆家の佐久間裕美子さんをお招きして、“アメリカの組織における多様性”の変化の兆しを伺います。
また、業種・立場を超えて集まった参加者間の「対話」のなかで、違和感や不安を共有し、自分を見つめるとともに、組織においてはどんなアプローチがありうるのかを探っていきます。
明確な答えを探すことは難しい問いですが、モヤモヤに向き合うきっかけが得られるようなイベントになれば幸いです。
組織で働くうえでの「多様性」ついて、モヤモヤを感じたり、うっすらとした不安や難しさを感じたりしていませんか?
本イベントでは、ニューヨークを拠点に活動する文筆家の佐久間裕美子さんをお招きして、“アメリカの組織における多様性”の変化の兆しを伺います。
また、業種・立場を超えて集まった参加者間の「対話」のなかで、違和感や不安を共有し、自分を見つめるとともに、組織においてはどんなアプローチがありうるのかを探っていきます。
明確な答えを探すことは難しい問いですが、モヤモヤに向き合うきっかけが得られるようなイベントになれば幸いです。
About
そもそも「多様性」とは何か?
「ダイバーシティ」という言葉は、日本では「多様性の受容」と訳されることがあり、数年前からニュースで目にするほか、さまざまな勉強会やワークショップが開催されてきました。
企業における「多様性」と聞くと、「女性活躍」や「障がい者雇用」や「マイノリティへの理解」といった取り組みを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
生まれ持ったパーソナルな特徴である性別や障がいといったダイバーシティーの他に、もう少しミクロな視点でみてみると、一人ひとりの趣向や倫理観といったことも、実はダイバーシティーの領域であると言われています。後者は、その人がどんな人生を歩んできたのかによって形成されます。こうした「個の多様性」をもった集合体が社会であり、性別や地域に限らずさまざまな属性と個の違いを尊重することが必要なのかもしれません。
自分は周りの人と大きな違いを持っていないから「平凡な人間だ」と感じている人でも、自分をよく観察してみると、多様なひとりの個であるということに、じわじわと気がつくはずです。
つまり、「多様性」について考えるときに、この話題に無関係な人はこの社会に誰ひとりとしていないということなのです。
- いま頭に浮かんだ ”もやもや” をシェアしたいと思った人
- よかれと思ってした発言や振る舞いが、実はパワハラやセクハラになっているのでは?と、ときどき不安になる人
- 多様性が(ほんとに)尊重される環境を求めている人
- 若い世代と価値観や目的意識を共有することに難しさを感じている人
- 自分の価値観やライフスタイルが尊重される職場で働きたいと感じている人
- 「アップデートしないといけない」とうっすら危機感を感じてる人
- 多様性は大切だが組織との関係性がつかめない人
組織に「多様性」は必要なのか?
日本の社会は同調圧力が強く、「多様性」が認められにくい風潮があると言われています。
同じような考え方を持った人が集まると、すべて問題ないように物事が進んでいくように見えますが、共感や納得が得られる範囲のことでしか物事を捉えられなくなると、いつしか人は考えることをやめ、さらに「排除されないようにしよう」という力が働きます。
「多様性」が尊重されないことで、犠牲になる人が再生産され続け、限られた選択肢の中で苦しい思いをしている人は、今のあなたの近くにもきっと存在しているはずです。それは、あなた自身でなくとも、家族や友達といった自分の周りの大切な人かもしれません。
反対に「多様性」を尊重することで選択肢を増やすことができれば、結果的にそれは組織だけに限らず、人生においても生きていく安心感につながっていくのではないでしょうか。
「ダイバーシティ」という言葉や取り組みは、移民国家であるアメリカではじまりました。今回、ニューヨークを拠点に活動する文筆家の佐久間裕美子さんをお招きして、“アメリカの組織における多様性”の変化の兆しを伺いながら、私たちの中に宿る「多様性」を見つめるきっかけにしたいと考えています。
対話(ダイアローグ)を通して、自分を見つめる時間をつくる
「多様性」について考えるとき、聞き手が自ら学び、感じ取るものであるという前提の元、「正論」をぶつけたり「正しさ」をゲストや参加者に強制しない場でありたいと思っています。
一方通行のインプットセッションではなく、ゲストのお話をヒントに、イベントに参加してくださる方々の考えや身近な課題にフォーカスし、その解決策のヒントを参加者同士の対話(ダイアローグ)の中から見つけていきます。
Speaker
文筆家
佐久間 裕美子
文筆家。カルチャー、ファッション、政治、社会問題など幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。著書に『Weの市民革命』(朝日出版社)『真面目にマリファナの話をしよう』(文藝春秋)、『My Little New York Times』(Numabooks)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、『ヒップな生活革命』(朝日出版社)、翻訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)。2020年12月に「Weの市民革命」を刊行したのをきっかけに、読者とともに立ち上げたSakumag Collectiveを通じて勉強会(Sakumag Study)や出版・制作活動を行う。最新作は、2020年から2021年にかけて書いた文章をまとめた『2020-2021』(wAiwAi)。
1996年に渡米し、1998年からニューヨーク在住。出版社、通信社などを経て2003年に独立。
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文筆家。カルチャー、ファッション、政治、社会問題など幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。著書に『Weの市民革命』(朝日出版社)『真面目にマリファナの話をしよう』(文藝春秋)、『My Little New York Times』(Numabooks)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、『ヒップな生活革命』(朝日出版社)、翻訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)。2020年12月に「Weの市民革命」を刊行したのをきっかけに、読者とともに立ち上げたSakumag Collectiveを通じて勉強会(Sakumag Study)や出版・制作活動を行う。最新作は、2020年から2021年にかけて書いた文章をまとめた『2020-2021』(wAiwAi)。1996年に渡米し、1998年からニューヨーク在住。出版社、通信社などを経て2003年に独立。
Program
- 13:15-13:30
- 開場
- 13:30-14:15
- 佐久間裕美子さんのお話
- 14:15-15:15
- ダイアローグ
- 15:15-15:30
- クロージングトーク
- 15:30-16:00
- 懇親会
Outline
- 開催日時
-
2023年2月2日(木) 13:30-16:00(15:30-懇親会)
- 参加費
-
1500円
- 会場
-
ロフトワーク渋谷オフィス COOOP10(東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア10F)
- 定員
-
30名
- 主催
- 株式会社ロフトワーク
ご参加にあたり
参加者の方が、日々どんなことを考えているのか運営側で知る手がかりにしたいこと、会場に足を運ばれる前に、この問題について少しだけ考える時間をつくっていただきたいと考えています。アンケートを用意しましたので、仕事や生活の中で見過ごしてしまいがちな小さな違和感やモヤっとした感情に目を向けてご回答ください。
アンケートはこちらから。(Googleフォーム)
MESSAGE
今回の企画は、メンバーの働くうえでのモヤモヤや個人的な想いからスタートしたものです。企画に関わっている3名のメンバーの声をお届けします。
宮崎 真衣(広報)
パンデミックに見舞われた3年前から、「できることを少しずつ増やしていきたい」と考えるようになりました。食物の育て方を知る、保存食をつくる、ヘアドネーションをはじめる… …など。こうした小さな積み重ねによって、できることが増えて自由度が増し、生きていく安心感を徐々に持つことができました。
自己決定権が尊重され、できるだけ多くの選択肢を持ちたいと願っていても、気がつくと振り出しに戻っていることも。消極的な選択肢の中で日々をサバイブしていると、「もっとマトモな世の中になってくれー!」と心から叫びたくなるときがあります。
「多様性」について考えるとき、同質性の高い仲間だけではなく、もう少し広げて多様な人たちと対話してみたい、足りない思考を補い合いたい、そう思いました。話題性のあるセンシティブなテーマですが、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
木下 浩佑(MTRL / FabCafe Kyoto マーケティング & プロデュース)
「強者による正論」ってすごく暴力的なのでは、と、最近強く感じるようになりました。急に湧いてきたというより、20代前半くらいまでは持っていたはずなのに薄らいでしまっていた感覚を少し取り戻したような。いつのまにか自分が完全に「暴力を振るう側」の立場に収まってしまっていることに、何かのきっかけで(ちょっとだけですが)気づいたのかもしれません。
きわめてシンプルな話として、「暴力的な人とは、双方向的な信頼関係を構築しにくい」というのは、誰にとっても同様ではないでしょうか。企業と社会の間でも、組織の内部でも、信頼関係のあり方があらためて問われるいま、他者に対する抑圧や攻撃性についての想像力を巡らせたいと自分でも思いますし、そういったことを声にできる環境を当たり前にしたいなと考えています。
後閑 裕太朗(マーケティング)
「誰もがよりよく働ける組織を」。
言葉にするとこんなに簡単なのに、その実現への道のりの遠さは本当に果てしないと感じます。
新卒で2年前に入社してから、会社員として過ごすにつれて、こうした問題意識もどこか棚に上げてしまうこともありました。やはり、未だ世の中に働き方における「普通」が強く根付いていて、そこに自分も迎合していること。あるいはビジネスの激しい変化に必死になり、外への想像力が広がっていないからではないか、と自戒を込めて思います。このような、どこかうっすらとした危機感を持っている人は自分だけではないはず。
この機会にじっくり聞き、じっくり話し合ってみることで、一人の働き手として、「多様性」について深く考えるきっかけになればと思います。もちろん、一度の対話で答えが見える問題ではありません。それでも、これからも健全に向き合い続けるために何ができるのか、ともに探っていければと思います。
ACCESS
Loftwork COOOP10
イベントスペース
150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア10F