EVENT トーク

地域産品、郷土料理、アグリツーリズム、景観の美
〜イタリア・テリトーリオ戦略から学ぶ地域経済の再生〜
【自然資本と一次産業を核とした地域社会の活性化
シリーズvol.1】

Finished イベント終了

Date
2023-06-28 (Wed)
14:00-17:20
Place
Shibuya MAP
Capacity
リアル会場:20名、オンライン会場:120名
fee
無料

Finished

About

地域産品、郷土料理、アグリツーリズム、景観の美〜イタリア・テリトーリオ戦略から学ぶ地域経済の再生〜【自然資本と一次産業を核とした地域社会の活性化シリーズvol.1】

地域独自の資源を生かして新しい地域産業を創出する

人口減少や産業構造の大きな変化(第二次産業工業中心から第三次産業医療福祉やサービス業へのシフト)を踏まえ、持続可能な地域社会を確立するため、新たに経済を支える産業創出の必要性に迫られています。この産業創出のポイントは「地域のアイデンティティを尊重し強化する」ことだと言えます。地域独自の資源を生かして創出した価値を域内で循環することの重要性は1月に開催した「地域の自然・特性を活かした“We”の価値循環システムをつくる」でゲストの株式会社トビムシ代表の竹本吉輝さんも指摘されていました。今求められるのは、歴史や文化、自然環境、そして、人々の想いや社会関係性といった地域固有の資源を生かした産業創出といえるでしょう。

イタリアのテリトーリオ戦略を参考にして

地域産業の創出を考える上で参考になるのがイタリアのテリトーリオ戦略です。イタリアでは経済性偏重の地域政策の結果から都市の過密と農村の過疎の問題が顕著になった1970年代以降、歴史や文化、環境や住民意識などの非経済的な価値を重視する地域政策に舵を切りました。転換の際に鍵となったのがテリトーリオ概念。地域の文化、歴史、環境、その土地の農産物の価値を高め、都市と農村の新しい結びつきを生む社会システムを指す概念です。具体的な戦略としては、地理的表示保護を活用した地域産品の開発、地域産品を用いた郷土料理とワインのマリアージュ、農村を舞台としたアグリツーリズムなどをコンテンツとして、地域経済の活性化に寄与するものがあります。

テリトーリオ戦略の成功例として挙げられるのが、トスカーナ州のオルチャ渓谷。自然環境を活かした農業、飲食、観光などの産業、まちや田園の建造物や居住地、蓄積された歴史や文化があり、それらを活かしつつ現代的に再生した結果、2004年に傑出した文化的景観として世界遺産に登録。地域社会の活性につながりました。

イタリア・テリトーリオ戦略の紹介+日本での2地域での取り組み事例を紹介

今回のイベントでは、イタリアのテリトーリオ戦略の研究者である法政大学・経営学部教授の木村純子さんにイタリアの取り組み事例について紹介していただきます。また、国内でテリトーリオ戦略に近しい取り組みを進めている熊本県・黒川温泉旅館組合事務局長の北山元さん、広島県の瀬戸田でローカル(地元)とニューローカル(関係人口)をつなぐ場づくりを行なっている株式会社Staple代表の岡雄大さんのお2人を迎え、それぞれの取り組みを紹介。最後は3名でのパネルディスカッション形式で、地域のアイデンティティーを活かした産業創出について、ディスカッションで深めていきます。

また、トークセッション後には、軽食を囲みながら、登壇者と参加者の方々とのネットワーキングの場も設けます。この場から、新たな地域経済の活性の取り組みのきっかけとなる出会いが生まれればと期待しています。

オンライン配信/リアル会場での参加いずれも受け付けております。ぜひご参加ください。

こんな人におすすめです

  • 地域のアイデンティティを活かした産業創出に取り組んでいる/取り組もうとしている自治体、地域の企業、一般社団法人、NPOなど
  • 地域での起業を考えている方
  • 地域経済社会の再生の取り組みに参加したい域外の企業、スタートアップ

GREEN×GLOBE Partnersとは

GREEN×GLOBE Partnersは、環境・社会課題解決のためにSMBCグループが2020年7月に設立した事業者コミュニティです。

『環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させる』ことを目的に、事業者に向けた情報発信や、仲間を見つけるための機会の創出など、事業者に向けた支援を行っています。

コミュニティ内外の志をともにするパートナーをつなぎ、プロジェクトの組成と推進を支援することを通して、環境・社会課題解決に必要な活動や関係者が増えていくことを目指しています。

GREEN×GLOBE Partners:https://ggpartners.jp

Program

14:00-14:15
イントロダクション
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 山北 絵美
株式会社ロフトワーク 棚橋 弘季
14:15-14:55
基調講演
「イタリアのテリトーリオ戦略に学ぶ、地域経済システムのリデザイン」
法政大学 木村 純子
14:55-15:10
実践紹介1
熊本・黒川温泉の2030年VISION
黒川温泉旅館組合 北山 元
15:10-15:25
実践紹介2
広島・瀬戸田のローカルとニューローカルをつなぐリビングルーム
株式会社Staple 岡 雄大
15:25-16:05
クロストーク 
「自然・文化・関係性。地域の資本を生かして新たな経済社会をつくる」
法政大学 木村 純子
黒川温泉旅館組合 北山 元
株式会社Staple 岡 雄大
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 山北 絵美
株式会社ロフトワーク 棚橋 弘季
16:05-16:10
トークセッション・クロージング
※オンライン配信はここまで
16:20-17:20
登壇者と参加者のネットワーキング  
黒川温泉や瀬戸田の食材を使った軽食を囲んで、ゲスト登壇者と一般参加者の交流

Outline

開催日
2023年6月28日(水) 14:00-17:20:
トークセッション:14:00-16:20、ネットワーキング:16:20-17:20
開催形態
リアル会場(トーク+ネットワーキング)+オンライン配信(トークのみ)
場所
リアル会場:ロフトワーク渋谷 10階
住所:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア 10F
オンライン配信:Zoomウェビナー / YouTube
定員
リアル会場:20名、オンライン会場:120名
参加費
無料
共催
株式会社三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、株式会社ロフトワーク

ご注意

  • 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
  • 当選者の方には、開催前日までに参加URLをご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
  • 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comおよびGREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに掲載する場合があります。
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。
  • 本イベントの取材をご希望の方は、GGP事務局までお問い合わせください。

ACCESS

Speaker

木村 純子

法政大学経営学部, 教授

木村 純子

ヴェネツィア大学客員教授(2012~2014年)。農林水産省・特定農林水産物等の名称(GI)の保護に関する法律施行規則第10条の規定に基づく農林水産大臣が意見を聴く学識経験者・総合検討委員(2015年~現在)。財務省国税庁・国税審議会酒類分科会・会長代理(2020年~現在)ほか。近著『イタリアのテリトーリオ戦略: 甦る都市と農村の交流』『持続可能な酪農: SDGsへの貢献』

詳細を見る ヴェネツィア大学客員教授(2012~2014年)。農林水産省・特定農林水産物等の名称(GI)の保護に関する法律施行規則第10条の規定に基づく農林水産大臣が意見を聴く学識経験者・総合検討委員(2015年~現在)。財務省国税庁・国税審議会酒類分科会・会長代理(2020年~現在)ほか。近著『イタリアのテリトーリオ戦略: 甦る都市と農村の交流』『持続可能な酪農: SDGsへの貢献』
北山 元

黒川温泉旅館組合

北山 元

2017年7月、黒川温泉観光旅館協同組合へ入社。熊本地震復興のプロジェクトマネージャーを担当し、公式サイトのリニューアルや、地域の関係事業者と連携した体験イベントの開発・実施。2019年4月に、黒川温泉旅館組合の事務局長に就任。2020年から、ポストコロナを見据えた資源循環型経済モデルを目指して「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」、「次の百年を作るあか牛”つぐも”プロジェクト」に取り組んでいる。

詳細を見る 2017年7月、黒川温泉観光旅館協同組合へ入社。熊本地震復興のプロジェクトマネージャーを担当し、公式サイトのリニューアルや、地域の関係事業者と連携した体験イベントの開発・実施。2019年4月に、黒川温泉旅館組合の事務局長に就任。2020年から、ポストコロナを見据えた資源循環型経済モデルを目指して「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」、「次の百年を作るあか牛”つぐも”プロジェクト」に取り組んでいる。
岡 雄大

株式会社Staple, 代表

岡 雄大

岡山に生まれ、米コネチカットと東京で育つ。育つ過程で触れた世界の多様性や、旅をする中で触れた日本の地域毎の文化的ルーツの複雑性に魅了され、旅をし続けることを仕事にしたいと考えるようになる。大学卒業後は、スターウッドキャピタルグループの東京及びサンフランシスコオフィスで不動産やホテルブランドへの投資業務に従事。その後シンガポールで独立し、ホテルブランドへの投資戦略や経営企画に関するコンサルティングを行うが、2019年からはInsitu Japan(現 Staple)の本格稼働を開始。広島県 瀬戸田と東京都 日本橋に拠点を置き、都市一極集中ではない社会を見据えた場やまちの企画・開発・運営に情熱を燃やす。仕事をしていない時はスノーボードかバスケかお酒。山大好き。海は好きだけど泳げない。早稲田大学 政治経済学部 卒業

詳細を見る 岡山に生まれ、米コネチカットと東京で育つ。育つ過程で触れた世界の多様性や、旅をする中で触れた日本の地域毎の文化的ルーツの複雑性に魅了され、旅をし続けることを仕事にしたいと考えるようになる。大学卒業後は、スターウッドキャピタルグループの東京及びサンフランシスコオフィスで不動産やホテルブランドへの投資業務に従事。その後シンガポールで独立し、ホテルブランドへの投資戦略や経営企画に関するコンサルティングを行うが、2019年からはInsitu Japan(現 Staple)の本格稼働を開始。広島県 瀬戸田と東京都 日本橋に拠点を置き、都市一極集中ではない社会を見据えた場やまちの企画・開発・運営に情熱を燃やす。仕事をしていない時はスノーボードかバスケかお酒。山大好き。海は好きだけど泳げない。早稲田大学 政治経済学部 卒業
山北 絵美

三井住友フィナンシャルグループ サステナビリティ企画部 部長代理(三井住友銀行兼職)

山北 絵美

農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。

詳細を見る 農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。
棚橋 弘季

株式会社ロフトワーク, 執行役員 兼 イノベーションメーカー

棚橋 弘季

芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。

詳細を見る 芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。
Finished

Related Event