EVENT トーク

マルチスピーシーズダイアログ#1
自然共生サイトから考える。企業と自然との共生とは

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Date
2025-04-23 (Wed)
14:00-16:00
Place
FabCafe Kyoto MAP
Capacity
40名 
fee
無料

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About

自然とビジネス、どうつなぐ?自然共生サイトを経済活動に結びつける視点とは

政府や企業をはじめ様々な団体が、生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に乗せることを目的とした「ネイチャーポジティブ」というキーワードを掲げて活動をする機会が増えています。

実現に向けた目標の一つとして、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする「30 by 30」というスローガンがあり、環境省ではそれらを推進する上で民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」に認定しています。

種や生物、人間同士も含めて異なる存在が持続的に共に生きることが共生だとすると、あるべき共生とはどのような考え方や態度が望ましいのか。

特に企業が経済活動を推進する際に自然や動植物との距離感が世界的に問い直されている昨今、企業はどの様に向き合えばよいのでしょうか?

今回は自然共生サイトをテーマに、株式会社ダイフクの「結いの森」と、東本願寺飛地境内地「渉成園」の事例をご紹介。それぞれの認定サイトでの取り組みをお話いただき、向き合い方や活用方法などを参加者の皆さんとも考えていきたいと思います。

また、今回はセミナー終了後に希望者で真宗本廟(東本願寺)渉成園(FabCafe Kyotoから徒歩10分)に参拝予定です。お時間に余裕のある方はぜひ一緒に参拝しましょう。
※ 渉成園の観覧には庭園維持寄付金としてお一人700円以上の寄付が必要となります。各自ご用意をお願いします。
観覧について:
https://www.higashihonganji.or.jp/about/guide/shoseien/guide/

紹介事例1:「結いの森」(株式会社ダイフク)

滋賀県にある株式会社ダイフクの事業所内に整備された「結いの森」は、社有林を活用して社員や地域住民、専門家とともに自然再生に取り組むプロジェクトです。生物多様性の保全と地域社会との共生を目指し、多様な植生の回復や水辺環境の整備などを実施。2024年には環境省の「自然共生サイト」にも認定され、企業の環境ビジョンを実現する場として注目されています。

紹介事例2:「渉成園」(東本願寺)

京都・東本願寺の飛地境内地である渉成園は、江戸時代から続く庭園文化を受け継ぎながら、造園の専門家や地域と連携して生物多様性の保全に取り組んでいます。人の手が入ることで自然と文化が共存する庭園としての価値が評価され、2023年に自然共生サイトとして認定されました。都市の中で自然と人間の調和を体現する貴重な事例です。

渉成園から京都タワーを臨む(撮影:村上大輔)
(撮影:村上大輔)
(撮影:村上大輔)

こんな方におすすめ

  • 自然共生サイトに認定されている場所をお持ちで活用方法を検討している企業や自治体のご担当者
  • 自然共生サイトへの申請を検討されている企業や自治体のご担当者
  • ネイチャーポジティブ、30by30、生物多様性、マルチスピーシーズといったキーワードを意識した事業等への活用を検討されている企業や自治体のご担当者

Program

14:00-14:10

イントロダクション

  • 浦野 奈美(株式会社ロフトワーク SPCSオーガナイザー)
14:10-14:55

ケーススタディ1:「ダイフク環境ビジョン2050」における自然との共生の重要性と結いの森での活動について

  • 山本 剛広(株式会社ダイフク サステナビリティ推進部)
  • 浅見 和彦(株式会社ロフトワーク SPCSプロデューサー)
14:55-15:05

休憩

15:05-15:50

ケーススタディ2:生物多様性に配慮した庭園管理と文化の保全・更新の関係性

  • 杉村 暢浄(東本願寺 本廟部主事)
  • 太田 陽介(植彌加藤造園株式会社)
  • 鷲田 悟志(植彌加藤造園株式会社)
  • 浦野 奈美(株式会社ロフトワーク SPCSオーガナイザー)
15:50-16:00

クロージング

  • 浅見 和彦(株式会社ロフトワーク SPCSプロデューサー)
16:00-17:00
渉成園観覧
※ 

Information

開催日
2025年4月23日(水)14:00-16:00(開場13:45)
定員 
40名
参加費
無料
会場
FabCafe Kyoto(京都府京都市下京区本塩竈町554)
ご注意
  • 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
  • 参加者の皆さんの写真やプログラムの内容は後日loftwork.com/FabCafe Kyotoのウェブサイトに掲載する場合があります
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。
  • セミナー終了後に希望者で真宗本廟(東本願寺)渉成園(FabCafe Kyotoから徒歩10分)に参拝予定です。お時間に余裕のある方はぜひ一緒に参拝しましょう。
    ※ 渉成園の観覧には庭園維持寄付金としてお一人700円以上の寄付が必要となります。各自ご用意をお願いします。
    観覧について:
    https://www.higashihonganji.or.jp/about/guide/shoseien/guide/

ACCESS

FabCafe Kyoto
京都府京都市下京区本塩竈町554

自然のアンコントローラビリティを 肯定するデザインを探究する R&Dコミュニティ

マイクロバイオーム、放射線、ウィルス、細菌。コントロールできない自然の力は、産業においては厄介者やエラーと扱われることも多く、排除や操作がおこなわれてきました。しかし、そうした不安定なものを肯定的に受け入れるデザインができたら今までの当たり前が大きく変わるのではないか。

SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングしながら、生態系のメカニズムを探究し、自然をコントロールしないデザインや、人間以外の種との創造的な共創関係を探究するコミュニティ。

技術や知識を開き、価値観や手法をアップデートすべく、自然科学、デザイン、アート、エンジニアリング、文化を融合させた活動に取り組んでいます。 

活動全体のコンセプト/過去の活動についてはこちら >>
SPCS|スピーシーズ バイオロジカルデザインを探求するコミュニティ

山本 剛広

株式会社ダイフク, コーポレート部門サステナビリティ推進部 部長

山本 剛広

滋賀県東近江市生まれ。東京農業大学農学部卒業後、ゼネコン勤務を経て2006年にダイフクに入社。ISO(品質と環境)の認証取得・維持を担当。2010年、気候変動問題への関心の高まりからグローバルでの「環境経営」推進をスタート。2015年から「CSR経営」、2020年から「サステナビリティ経営」の枠組み作り、社内浸透、社外への非財務情報の開示を主導。

詳細を見る 滋賀県東近江市生まれ。東京農業大学農学部卒業後、ゼネコン勤務を経て2006年にダイフクに入社。ISO(品質と環境)の認証取得・維持を担当。2010年、気候変動問題への関心の高まりからグローバルでの「環境経営」推進をスタート。2015年から「CSR経営」、2020年から「サステナビリティ経営」の枠組み作り、社内浸透、社外への非財務情報の開示を主導。
杉村 暢浄

真宗大谷派宗務所(東本願寺)本廟部 主事

杉村 暢浄

1994年生まれ。岩手県大船渡市出身。
大谷大学文学部真宗学科卒業。
2017年真宗大谷派宗務所に入所。
2022年から本廟部に配属。以降、渉成園の事務や催事企画などを担当。

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大谷大学文学部真宗学科卒業。
2017年真宗大谷派宗務所に入所。
2022年から本廟部に配属。以降、渉成園の事務や催事企画などを担当。
太田 陽介

植彌加藤造園株式会社, 植彌加藤造園株式会社

太田 陽介

嘉永元年(1848)創業、植彌加藤造園の職人。東本願寺・渉成園の担当を務める。渉成園内に息づく生物多様性を守るため、創意工夫を凝らしながら育成管理に励む傍らで、京都の景色に欠かせない東山の林相改善事業の整備や研究にも勤しむ。いきもの全般に愛着を持ち、生物の視点から庭を見ることに重きを置いて渉成園に携わる。自然界にあるものは「とりあえず何でも食べてみる」主義。

詳細を見る 嘉永元年(1848)創業、植彌加藤造園の職人。東本願寺・渉成園の担当を務める。渉成園内に息づく生物多様性を守るため、創意工夫を凝らしながら育成管理に励む傍らで、京都の景色に欠かせない東山の林相改善事業の整備や研究にも勤しむ。いきもの全般に愛着を持ち、生物の視点から庭を見ることに重きを置いて渉成園に携わる。自然界にあるものは「とりあえず何でも食べてみる」主義。
鷲田 悟志

植彌加藤造園株式会社, 植彌加藤造園株式会社

鷲田 悟志

嘉永元年(1848)創業、植彌加藤造園の職人。東本願寺・渉成園の担当を務める。理性を超えた芸術作品としての日本庭園の魅力に惹かれ、庭づくりに携わる職人。学びを深めた現代美術をバックボーンに、日本庭園と芸術・文人文化をより密につなげていくことを目標として日々の手入れに勤しんでいる。渉成園では、「五感を楽しむ庭ガイド」や「煎茶講座」の企画も担当している。

詳細を見る 嘉永元年(1848)創業、植彌加藤造園の職人。東本願寺・渉成園の担当を務める。理性を超えた芸術作品としての日本庭園の魅力に惹かれ、庭づくりに携わる職人。学びを深めた現代美術をバックボーンに、日本庭園と芸術・文人文化をより密につなげていくことを目標として日々の手入れに勤しんでいる。渉成園では、「五感を楽しむ庭ガイド」や「煎茶講座」の企画も担当している。
浅見 和彦

株式会社ロフトワーク, SPCSプロデューサー

浅見 和彦

音楽、家電、インテリア業界を経て2014年にプロデューサーとして入社。クライアントの顕在的課題だけに囚われず、潜在的課題を引き出すこと。ユーザーインサイトに基づいたビジネスデザインを描き、中長期的戦略に落としたプロジェクト支援を心がけている。代表事例は、グローバルにVR/ARコミュニティ創出やムーブメントづくりに挑戦している「NEWVIEW」Projectや、デザインリサーチからサービスデザインを行った中小企業向け少額融資サービス「ALTOA」など。その他にも、大規模Webサイトのリニューアルや、製品ブランディング、街づくりなど幅広いプロデュース経験を持つ。最近のブームは寄席通い。

詳細を見る 音楽、家電、インテリア業界を経て2014年にプロデューサーとして入社。クライアントの顕在的課題だけに囚われず、潜在的課題を引き出すこと。ユーザーインサイトに基づいたビジネスデザインを描き、中長期的戦略に落としたプロジェクト支援を心がけている。代表事例は、グローバルにVR/ARコミュニティ創出やムーブメントづくりに挑戦している「NEWVIEW」Projectや、デザインリサーチからサービスデザインを行った中小企業向け少額融資サービス「ALTOA」など。その他にも、大規模Webサイトのリニューアルや、製品ブランディング、街づくりなど幅広いプロデュース経験を持つ。最近のブームは寄席通い。
浦野 奈美

株式会社ロフトワーク, SPCSオーガナイザー

浦野 奈美

大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

詳細を見る 大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。