EVENT ワークショップ

【万博会場にて開催】森とエネルギーとわたしたち
– 生物多様性から未来のエネルギーを考える学生向けワークショップ –

Finished イベント終了

「エネルギーを語るときに、その主語は誰?」——従来の人間中心的なエネルギー議論を超えて、生物多様性の視点からエネルギーと都市生活のあり方を問い直すワークショップ。大阪・関西万博「地球の未来と生物多様性」テーマウィーク期間中、大学生・大学院生限定15名で開催。前半は万博内の3会場でフィールドワーク、後半は「静けさの森」設計者・忽那裕樹氏と進化生態学者・深野祐也氏との対話を通じて、今までとは違う切り口で、自分自身の暮らしとエネルギーの未来を楽しく探求します。

Date
2025-09-22 (Mon)
12:00-17:30 ※11:45 集合
Place
前半:大阪・関西万博会場
後半:MUIC Kansai
MAP
Capacity
大学生・大学院生 15名程度(応募多数の場合は選考)
fee
無料

Finished

「エネルギーを語るときに、その主語は誰?」——従来の人間中心的なエネルギー議論を超えて、生物多様性の視点からエネルギーと都市生活のあり方を問い直すワークショップ。大阪・関西万博「地球の未来と生物多様性」テーマウィーク期間中、大学生・大学院生限定15名で開催。前半は万博内の3会場でフィールドワーク、後半は「静けさの森」設計者・忽那裕樹氏と進化生態学者・深野祐也氏との対話を通じて、今までとは違う切り口で、自分自身の暮らしとエネルギーの未来を楽しく探求します。

About

エネルギーはどこから来て、どこへ向かうのか?—— その全貌を理解するために

私たちの暮らしに欠かせない「エネルギー」。
でも、そのエネルギーがどこから来て、どこへ行くのか。私たちは本当に、その旅の全貌を理解しているでしょうか?

産業革命以降、化石燃料により私たちの社会は急速な発展を遂げ、現代の豊かな生活はエネルギーの力によって支えられています。

自然界では太陽光が植物を育て、動物がそれを食べ、命が大地に還って次の命を育むといった、大きな輪のような循環があります。一方、人間社会のエネルギーシステムは直線的な流れが中心です。

そこで近年、CO2をリサイクルしてつくるe-メタンや、発電時にCO2を排出しない水素発電など、次世代エネルギー技術の開発が積極的に進められています。

イラスト:自然の循環と、直線的な人間社会のエネルギーシステムを表現

このワークショップでは、エネルギーの成り立ちと技術革新を学びながら、生物多様性の視点を加えることで、エネルギーと暮らしの繋がりを探ります。

万博会場での体験と専門家との対話を通じて、人間的視点と非人間的視点を行き来しながら、エネルギーを捉え直してみませんか?

万博内の3会場で、3つの視点から体感する、エネルギーの循環と未来

当日前半は大阪・関西万博を舞台に、3つのパビリオン・会場をフィールドとして、ガイドとともに巡り、異なる視点でエネルギーと自然の関係性について考えます。

Field #1 ガスパビリオン おばけワンダーランド

写真:おばけワンダーランドの内部の様子

人間の視点から、欲望とエネルギー消費の関係を問い直し、化石燃料への依存から脱却する未来の都市ガス「e-メタン」などカーボンニュートラルへの転換を探ります。

ガイド:
ガスパビリオンスタッフ(一般社団法人 日本ガス協会)

  • ガスパビリオン おばけワンダーランド 詳細はこちら

Field #2 万博会場中央に位置する 静けさの森

写真:静けさの森内のモニュメント

自然の視点から、都市の中に再現された森で、自然界のエネルギー循環を体感し、光合成から始まる生命のエネルギーを発見します。

ガイド:
忽那 裕樹氏(株式会社 E-DESIGN代表/ランドスケープデザイナー)
寺浦 薫氏(株式会社 E-DESIGN アート&コミュニケーション部 ディレクター)

Field #3 電力館 可能性のタマゴたち 

画像:電力館の外観

さまざまないのちとの共存・持続可能な社会の実現に向けて重要となるカーボンニュートラル。未来を切りひらく可能性をもつエネルギーについて学びます。

ガイド:
電力館スタッフ(電気事業連合会)

  • 電力館 可能性のタマゴたち 詳細はこちら

人間中心の物語を、生物多様性の視点に置き換えてみる

フィールドワークを終えたあとは、MUIC Kansai に移動して後半プログラムを実施します。

冒頭は、千葉大学大学院園芸学研究科 准教授の深野祐也氏によるインスピレーショントーク。「私たちが使っているエネルギーの多くは、実は生き物が溜め込んだエネルギー」——この視点から、従来の人間中心的なエネルギー議論を問い直します。

その後、フィールドワークと専門家からのインプットを受けて、参加者全員で「非人間の視点で、エネルギーの物語を書き換える」未来構想ワークを行います。

参加者一人ひとりがエネルギーを「自分ごと」として捉え直し、これからの社会や研究に向き合うための思考の軸を見つけていく場。正解を探すのではなく、新しい問いと仮説を持ち帰ることで、今後の学びや研究への出発点とすることを目指します。

こんな方におすすめ

  • 都市・環境デザイン、建築・都市計画を学んでいる方
  • 環境科学・生態学、エネルギー工学を専攻している方
  • 社会学・人文・アートなどの分野から、環境問題にアプローチしたい方
  • 未来の暮らしやエネルギーの在り方を探求している方

Guest

忽那 裕樹

ランドスケープデザイナー,株式会社E-DESIGN , 代表取締役,大阪・関西万博ランドスケープデザインディレクター

忽那 裕樹

公園、広場、道路、河川の景観・環境デザイン、およびその空間の使いこなし、さらには、その持続的マネジメント・しくみづくりを同時に企画・実施するという手法を駆使することによって、新しい公共を実現し、魅力的なパブリックスペースを創出することを目指している。編著に『図解 パブリックスペースのつくり方』(共著 2021年)。主な作品に、「草津川跡地公園(区間5)」(2017年 都市公園等コンクール 国土交通大臣賞)、「シーパスパーク」(2024年 都市公園等コンクール 国土交通省都市局長賞/土地活用モデル大賞 国土交通大臣賞)等。

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寺浦 薫

株式会社 E-DESIGN , アート&コミュニケーション部 ディレクター, 大阪・関西万博 アートコーディネーター

寺浦 薫

1994年に大阪府に学芸員として入庁。文化施策や文化振興計画の企画・立案、
現代アートの展覧会やイベントの企画運営、府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)の立ちあげ等に携わる。大型屋外パブリックアート展示イベント「おおさかカンヴァス」(2010〜2016年)では企画から運営まで主担当し、2014年全国知事会による「先進政策大賞」受賞。大阪大学、同大学院 修士(美術史専攻)、カナダMcGill大学大学院 修士(美術史専攻)修了。エジンバラ芸術大学客員研究員(2003年〜2008年)。甲南女子大学 メディア表現学科 准教授(2019年〜2022年)を経て現職。

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現代アートの展覧会やイベントの企画運営、府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)の立ちあげ等に携わる。大型屋外パブリックアート展示イベント「おおさかカンヴァス」(2010〜2016年)では企画から運営まで主担当し、2014年全国知事会による「先進政策大賞」受賞。大阪大学、同大学院 修士(美術史専攻)、カナダMcGill大学大学院 修士(美術史専攻)修了。エジンバラ芸術大学客員研究員(2003年〜2008年)。甲南女子大学 メディア表現学科 准教授(2019年〜2022年)を経て現職。
深野 祐也

千葉大学, 園芸学部・准教授

深野 祐也

専門は生態学。人間活動と生物進化や生物多様性の関係を広範に研究している。日本生態学会宮地賞(2022年)、科学技術への顕著な貢献(2023年)、日本農学進歩賞(2024年)、文部科学大臣表彰若手科学者賞(2025年)などを受賞。近著に『世界は進化に満ちている』(岩波書店)。SFが好きです。

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Program

11:45-12:00
集合・オリエンテーション
12:00-15:00

万博フィールドワーク

  • ガスパビリオン おばけワンダーランド 見学
    ・ガイド:ガスパビリオンスタッフ(一般社団法人 日本ガス協会)
  • 静けさの森 見学
    ・ガイド:忽那 裕樹氏(株式会社 E-DESIGN代表/ランドスケープデザイナー)・寺浦 薫氏(株式会社 E-DESIGN アート&コミュニケーション部 ディレクター)
  • 電力館 可能性のタマゴたち 見学
    ・ガイド:電力館スタッフ(電気事業連合会)
15:00-16:00
各自で会場移動(万博会場からMUIC Kansaiへ)
16:00-16:10

イントロダクション

  • 許 孟慈(株式会社ロフトワーク)
16:10-16:25

インスピレーショントーク

  • 深野 祐也氏(千葉大学大学院園芸学研究科 准教授)
16:25-16:45

パネルディスカッション・質疑応答

  • 忽那 裕樹氏(E-DESIGN代表/ランドスケープデザイナー)
  • 深野 祐也氏(千葉大学大学院園芸学研究科 准教授)
16:45-17:25
未来構想ワーク
17:25-17:30
クロージング
17:30-18:30
懇親会(自由参加)
ガスパビリオンスタッフ(一般社団法人 日本ガス協会)
電力館スタッフ(電気事業連合会)

Outline

開催日
2025年9月22日(月)12:00-17:30 ※11:45 集合
※イベント終了後、18:30頃まで懇親会(自由参加)を予定
参加費
無料
※当日の万博入場パスは、ご提供させていただきます。
※会場までの移動にかかる交通費は自己負担となります。
定員
15名程度 ※申込多数の場合は選考となります。
対象
大学生・大学院生
※特に、都市・環境デザイン、建築・都市計画、環境科学・生態学、エネルギー工学、社会学分野を学ばれている方
申込方法
以下のURLより必要事項をご記入の上お申し込みください。
https://forms.gle/tVk5unx9RLTRKMWx7
応募多数の場合は、応募内容を拝見したうえで決定いたします。あなたの想いや、このプログラムを通じて学びたいこと・発見したいことなど、参加動機をぜひ申込フォームにご記入ください。
申込締切
2025年9月16日(火)12:00
会場
  • 前半:大阪・関西万博会場(〒554-0044 大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目)
  • 後半:MUIC Kansai 1F イベントスペース(〒541-0044 大阪府大阪市中央区伏見町3丁目6−3)
主催
電気事業連合会・一般社団法人日本ガス協会
共催
一般社団法人関西イノベーションセンター
企画・運営
株式会社ロフトワーク
ご注意
  • 申込多数の場合は、申込フォームにご記入いただいた内容をもとに選考とさせていただきます。
  • 参加可否は、9/18(木)までに事務局よりメールにてご連絡差し上げます。
  • 万博入場パス発行のため、申込フォームへは個人情報を正確にご記入ください。記載ミスがあるとパスの発行ができない可能性があります。
  • 万博入場パスは、当日集合時にお渡しします。集合時間前に万博会場内に本パスを使って入場することはできません。
  • 悪天候時・警報発令時など、当日会場に行くことが困難な場合は、オンラインに切り替えての実施となります。事務局より前日にご連絡いたします。
  • 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日、loftwork.comに掲載する場合があります。
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。
お問い合わせ先
本イベントに関するお問合せは、メールにて下記までお願いいたします。
森とエネルギーとわたしたち 運営事務局
expo-energy-ws@loftwork.com

ACCESS

集合場所:大阪・関西万博会場(〒554-0044 大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目)
※後半はMUIC Kansai (〒541-0044 大阪府大阪市中央区伏見町3丁目6−3)に移動します。

2025年9月16日(火)12:00 締切

Finished