ロフトワークが運営するクリエイティブラウンジ「MTRL」のブランドビジュアルが、2016アジアデザイン(Design for Asia Award (DFA)、主催:香港デザインセンター)においてDFA銀賞を受賞しました。

アジアデザイン賞(DFA: Design for Asia Award)は、アジアの生活様式を反映し影響を与える優れたデザインを通して、ビジネス的成功を勝ち得た企業とデザイナーを評価する賞です。

受賞デザイナーのenhanced.incの前尾氏は、

今回、MTRLのVIがDFAA コミュニケーション・デザイン部門においてシルバーという評価をいただけたこと、大変うれしく思います。現在、弊社は中国をはじめとするアジア各国に幾つかのクライアントがおりますが、香港にはクライアントがいませんでした。今回の受賞は目論んでいた香港市場への足掛かりになるのでは…と期待しています。

MTRLのVIでは、根源的なデザインモチーフ(マテリアルシンボル)を組み合わせたロゴを中心としたデザインシステムを用いることで、MTRLが内包する多様性やポテンシャルを表しており、マテリアルシンボルの組み合わせによって動的に生み出されるパターンはMTRLがコ・クリエーションやイノベーティブなビジネスの発生の場、そこから生み出されるネットワークを示しています。実際、MTRL Kyotoでは様々な取り組みもなされており、それをうまく表せたVIシステムとなったように思います。これからMTRLという場がより機能していくことにより、このVIシステムもさらに成長・活性化していくことでしょう。

余談ですが、MTRLのVIは、IdN (香港), Inspire (台湾), Chois Gallery magazine (中国), DOTTED VISUALS (Send Points – 中国), Logo Decode (Sandu Publishing – 中国), Branding in Asia (CA, アメリカ) 等など様々なデザイン系書籍やサイトにも掲載されているので、今後MTRLがこれらのエリアへと事業展開をしていくとするならば、受賞実績とともにこれらも多少の後押しをしてくれるかもしれませんね。

とコメントしています。

メンバー
VI Development / Art direction: 
Hiromi Maeo (enhanced Inc.)

Creative Direction:
Tatsuya Iwasaki

Produce:
Akira Moriuchi (Loftwork Inc.)

Photo: 
Nobutada Omote (OMOTE Nobutada Photography)
Akira Moriuchi, Mayumi Ishikawa, Tatsuya Iwasaki, Takashi Maki (Loftwork Inc.)

Official web design:
Dai Yoshinaga (ADRIATIC)

Architecture: 
Fumihiko Sano (studio PHENOMENON)

アジアデザイン賞とは

香港デザインセンターが主催するアジアデザイン賞(DFA: Design for Asia Award)は、アジアの生活様式を反映し影響を与える優れたデザインを通して、ビジネス的成功を勝ち得た企業とデザイナーを評価する賞です。 2003 年に香港でスタートし、世界のデザインのプロ達がデザインのインスピレーションを得るアジアのプラットフォームとして成長しました。 アジアデザイン賞は、大賞、文化/社会持続性/技術の三つの特別賞、および部門賞(公募)から構成されています。
部門賞は「アパレル/アクセサリー・デザイン」、「コミュニケーション・デザイン」、「プロダクト/工業デザイン」、「環境デザイン」の 4 分野 22 カテゴリーの中から、それぞれ「DFA 金賞」「DFA 銀賞」「DFA 銅賞」「DFA メリット賞」の 4 賞を選出します。

このたび「MTRL Identity」は、コミュニケーション・デザインのカテゴリーで、DFA銀賞を受賞しました。

また、商環境を中心とする空間デザインの顕彰を目的とする「JCDデザインアワード」においても、公共生活空間カテゴリーにおいて、BEST 100に選出されています。(建築家・佐野文彦

MTRL Identity

「MTRL」は、新旧 / 有形無形のすべてを”素材”と捉えて向き合うクリエイティブラウンジとして、2015年12月に京都と東京にオープンしました。MTRLは、素材と新しいテクノロジー、新しいクリエイティブをつなげる場であり、そしてクリエイターやアカデミック、企業がコラボレーションし、新しい潮流を生み出していく場でもあります。

MTRLのビジュアルアイデンティティ構築にあたり、MTRLは物質的素材以外に幾つかの“Material”を内包していることに着目し、まずそれぞれのMaterialの系統的な整理を行いました。

1.本来の意味であるPhysical Materials(伝統素材、新素材)
2.Human Materials (Creators and academics)
3.Corporate Materials (新技術や伝統素材を提供する企業)
4.General Materials (founder of MTRL)

MTRLのアイデンティティにおいて、これら4つはマテリアルシンボルとして表現されます。マテリアルシンボルは、多様な物質的Materialを視覚的に簡略化したものであり、その他3つのMaterial(Human Materials/Corporate Materials/General materials)の多様性を象徴したものと捉え、この集合こそがMTRLのシンボルとなります。
MTRLにおいては4つのマテリアルが集い、影響し合い、相乗効果を生みながら、次々に変化します。そのため、その状態を表すためにマテリアルシンボルの組み合わせも動的に自由に変化します。この変化や組み合わせを用いたパターンは、人々の想像を喚起し、イマジネーションを促進させるアイコンとなります。
それぞれが対等な立場で共創しながらイノベーティブなビジネスを生み出す場であり、イノベーションの源泉であるMTRLを表すユニークなアイデンティティであると考えます。

株式会社ロフトワークについて

ロフトワークは、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・エージェンシーです。
グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材と向き合うクリエイティブ・ラウンジ「MTRL(マテリアル)」、2.5万人のクリエイターが登録するオンラインコミュニティ「ロフトワークドットコム」、クリエイティブな学びを加速するプラットフォーム「OpenCU」を運営。世界中のクリエイターコミュニティと共創することで、幅広いクリエイティブサービスを提供します。(会社概要)

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

Keywords

Next Contents

「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」内関連イベントに
Layout シニアディレクター宮本明里とバイスMTRLマネージャー長島絵未が登壇