2019年3月15日(金)から、大阪にある世界最大級の水族館「海遊館」にて、特別展「海に住んでる夢を見る~魚と私のふしぎなおうち~」が開催されます。ロフトワークはこの特別展の企画、コーディネート、展示設計を担当。展示は2020年1月まで、10ヶ月間にわたって開催されます。

魚たちの”生きる工夫”をものがたりで表現した特別展を制作

2019年3月15日(金)~2020年1月7日(火)、ロフトワークが企画・制作をサポートしている特別展「海に住んでる夢を見る~魚と私のふしぎなおうち~」が海遊館エントランスビル4Fにて開催されます。

年間200万人以上が訪れる世界最大級の水族館「海遊館」が、毎年テーマを変えながら開催する特別展。今年は「住(すまい)」をテーマに、生きる工夫や暮らし方が特徴的な魚たち13種約115点を展示します。ロフトワークはこの特別展の企画、コーディネート、展示設計を手がけました。

多彩な表現で絵本に飛び込んだような空間を演出

本展示では、図鑑のように生態を解説する一般的な展示手法とは異なり、想像力を喚起する物語や問いかけを通して、海のいきものへの親近感や気づきが得られることを目指した「体験型」の展示空間を制作。建築家や劇作家、音楽家とともに、まるで絵本に飛び込んだような空間を作り出しました。

シミュレーションプログラムで再現した“群れに住まう魚たち”の壁面プロジェクションや、鑑賞者の動きに合わせて魚の群れが集まってくるインタラクティブなデジタルインスタレーション、生き物すべての「住(すまい)」である地球を表現する循環型栽培の仕組み「アクアポニックス」など、海遊館スタッフとクリエイターの共創のプロセスを通じて生まれた様々なコンテンツが詰まっています。

あえて危険な場所で生活したり、自ら住む場所を作ったり、異なる種が役割を分担して生活していたりと、生きる工夫や暮らし方が特徴的な魚たち13種約115点を展示
生き物すべての「住(すまい)」である地球を表現した循環型栽培の仕組み「アクアポニックス」
劇作家とともに作り上げたキャプションとあわせて水槽を鑑賞することで、鑑賞者の疑問と想像を促します

展示詳細/問い合わせ

海遊館プレスリリース

制作パートナー

光嶋 裕介(こうしま ゆうすけ):空間構成担当

1979 年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004 年同大学院を修了し、ドイツの建築設計事務所で働く。2008 年帰国後、独立。2011 年、内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》(神戸)を設計、若手建築家の登竜門である「SD レビュー」2011 に入選。建築作品に《如風庵》(六甲・2014)、《旅人庵》(京都・2015)、《森の生活》(長野・2018)など多数。神戸大学で客員准教授、大阪市立大学などで非常勤講師を務める。著書に『みんなの家。建築家一年生の初仕事』(アルテスパブリッシング)、『幻想都市風景』(羽鳥書店)、『これからの建築―スケッチしながら考えた』(ミシマ社)、『ぼくらの家―9つの住宅、9つの物語』(世界文化社)など多数。2015 年、Asian Kung-Fu Generation の全国ツアー《Wonder Future》のステージデザインを担当するなどその活動は多岐に渡る。

石神 夏希(いしがみ なつき):物語担当

劇作家。1999 年より劇団「ペピン結構設計」を中心に活動。近年は国内各地の地域や海外に滞在し、都市やコミュニティを素材とした演劇やアートプロジェクトを手がける。NPO 法人「場所と物語」理事長、遊休不動産を活用したクリエイティブ拠点「The CAVE」の立ち上げおよびディレクション、「東アジア文化都市 2019 豊島」舞台芸術部門事業ディレクターなど、空間や都市に関するさまざまなプロジェクトに携わる。

長嶋 祐成(ながしま ゆうせい):イラスト担当

1983 年大阪生まれ。魚譜画家。京都大学総合人間学部卒。現代思想を専攻。卒業後、思想と社会の接点を模索して服飾専門学校に進学、クリエイティブを学ぶ。同卒業後はアーティストブランドに一年間勤務ののち、広告・コミュニケーションの業界へ転職。7 年間ディレクターを勤める。その傍ら行なっていた画業を 2016 年 4 月からは本業とし、石垣島へ移住。

藤本 直明(ふじもと なおあき):デジタルアート担当

アーティスト、フリーランサー。東京工業大学理学部物理学科卒業(素粒子物理学)。「体験」そのものの制作を目的とした作品制作を行う。代表作の《Immersive Shadow》は、国内外の美術館や建築物の外壁へのプロジェクションマッピングなどで 50 回以上の展示実績を持つ。他の作品として、《覗かれ穴》《衝突と散乱》《新しい過去》など。多摩美術大学および東京工芸大学、非常勤講師。

Polar M(ポーラーエム):BGM 担当

音楽家。ギターサウンドを中心に、繊細ながらも強い情感をもったサウンドスケープを展開する。これまでにアルバム『Hope Goes On』(2014)、『Nothern Birds』(2011)等を発表。国内外でのライブ・パフォーマンスをはじめ、映像作品や CM への楽曲提供、アートプロジェクトへの参加、音楽ソフトウェアに関する執筆など、幅広く活動している。

展示概要

特別展「海に住んでる夢を見る~魚と私のふしぎなおうち~」

期間:2019年3月15日(金)~2020年1月7日(火)
時間:海遊館営業時間と同じ
場所:海遊館エントランスビル4F
料金:海遊館入館料に含む
主催:海遊館
ディレクション:株式会社ロフトワーク
問い合わせ:海遊館インフォメーション 06-6576-5501
詳細:https://www.kaiyukan.com/connect/news/201901_2019-3.html

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

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