ファッション/カルチャー/アート分野のXRコンテンツアワード、ファイナリストを世界14カ国155作品より選出

Psychic VR Lab、パルコ、ロフトワークによる共同プロジェクト「NEWVIEW(ニュービュー)」は、ファッション/カルチャー/アート分野のXR(VR/AR/MR)コンテンツを募るグローバルアワード「NEWVIEW AWARDS 2022」のファイナリスト21作品を発表しました。

5年目、第5弾となる今回は「Create a Melting Reality」溶け合うリアリティを創造せよ。というテーマのもと作品を募集。2022年8月8日から10月31日までの募集期間中に、14ヶ国155作品(AR:54作品、VR:92作品、XR(ARとVRを併用):9作品)の応募があり、事務局による審査を経て21作品(AR:7作品、VR:12作品、XR:2作品)がファイナリストとして選出されました。

今年のエントリー作品群は、AIを使ったビジュアル表現や、身体性を強く意識した体験設計を特徴に、フィジカルとバーチャルが溶け合う、新たな知覚体験を指し示すアプローチが数多く見られました。今後、国内外9名の審査員による審査会を経て9つのPrize受賞作品を選出し、XRによって既存のカルチャーの新たな可能性を切り開く挑戦をしていきます。

受賞作品は2022年12月23日(金)から12月25日(日)の期間で開催する、NEWVIEWの複合型イベント「NEWVIEW FEST 2022」にて実施される「NEWVIEW AWARDS 2022 CEREMONY」にて発表をいたします。

全ファイナリストの作品は、以下のリンクからもご覧いただけます。

ファイナリスト21作品の発表ページ(日本語) ファイナリスト21作品の発表ページ(英語)

ファイナリスト21作品

▼AR 7作品

『身体彫刻浮遊都市』

sion / Japan

自分らしい身体的特徴を突き詰め、究極のオリジナルアバターを身につける未来を表現したAR都市レイヤー。

『DAJ”AR”E』
トミタ ライチ / Japan

「ダジャレ」をモチーフに、現実では想像もできないような言葉遊びを視覚的に現実世界で体験することができるAR作品。

『Draw & drag future instruments』
キンミライガッキ現代支部 / Japan

空間に描いたシンボルを認識して、対応した「キンミライガッキ」を召喚でき、演奏できるAR楽器。

『DrosTravel』
Akira Tanaka / Japan

街頭テレビをモチーフに、ドロステ(フレームの中で同じイメージが再帰的に繰り返されていく様)の渦に巻き込まれていくAR。

『In My Brain』
めーぷる / Japan

同じ世界でも感情によって見え方が変わる。そんな脳内のキャンバスを視覚化したAR作品。

『うつる。 / 天井』
kiyotaka watanabe / Japan

カメラを回したとき、そこになにか「うつる」かもしれない。
身近な恐怖を見える形に拡張した作品。

『「   。」』
光岡幸一(技術協力/中村太誠) / Japan

公共アートでは、垂れ幕と手書きの文字が政治的な活動を想起させるという理由でストップに。そこで、VRデバイスを使って透明な文字を空間に描いた作品。

▼XR(ARとVRを併用したXR体験) 2作品

『AIAR Gallery 02』
Rory Scott (rksxo) / United States

AIが生成したオーディオとビジュアルを展示する実験的なアートギャラリー。

『SEMI MEMORY』
Adrian Steckeweh | Omega.C / Germany, Japan

自分の記憶・経験・知覚に基づいて、郷愁を味わう。さまざまな場所の風景と記憶の合成によるテーマパーク。

▼VR 12作品

『EMERSIVE』
ARCAAN Collective / FRANCE

我々を取り巻く小宇宙の空間を探索する。空間認識を揺さぶる疾走感あふれるVR体験。

 

『エクストリームおみくじ』
Fujito88(xRaftnauts) / Japan

ここには一生の運勢を占える最強の「おみくじ」が存在している。現実とバーチャルの狭間にある神社。

『face』
大西晃生 / Japan

画像、写真、立体造形、絵画…イメージがマテリアルをシームレスに移動した果てを表現した作品。

『​​Given: Marcel Duchamp』
みふく / Japan

マルセル・デュシャンの「遺作」からインスピレーションを得て、彼の世界に独自に迫る事を試みた。

『Glyph’s Abyss』
Ardak Mukanova / Kazakhstan

死にゆく生命の細胞を表現。
体験者は細胞に歩いて近づき、彼らを動かす最後の光となる。

『Into the paintings』
設楽 陸 / Japan

2Dのキャンバスから、作品の中へ入り込み、作品を3D空間で体験できる。アートの新たな鑑賞の方法を提示している。

『Mixed Sculpture』

CHAOSRU / Japan

3Dスキャンデータやリアルなバーチャルオブジェ、漫画調など、 様々なスタイルを取り入れたり、ランダムに変化する彫刻を鑑賞できる。

『Morio Doll Town』
moriodeguchi / Japan

小児病棟で使われる子供たちが落書きできる人形(キワニスドール)に着想を得た、フィジカルで生まれた落書きドールとバーチャルで生まれた落書きドールが共存する街。

『my room / my sound』
IEEIR / Japan

以前住んでいた空間を分割し、各空間とそこにまつわる断片的な音から作者の「記憶」を体験できる作品。

『OFF – SEASON』
kuroneko / Japan

自己認識の物質的象徴である「鏡」と生物の存在に必須の「塩」「水(シリコン)」を用いたオブジェクトを制作しVR空間へインポート。リアルとバーチャルが溶け合う空間を表現した。

『Species』
Tomoro Kinoshita / Japan

この施設では多種多様の生物を飼育、研究している。鮮やかな色彩と生物が創り出す美しいVR空間。

『The 4th Wall』
Teruki Okamoto / Japan

作品(フィクション)と現実の間にある境界「第4の壁」という概念をもとに、これからのリアリティについて考察するVR映画。

体験方法

本アワードの作品は、すべてVR/AR/MRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」で体験することができます。
 
詳しい体験方法は以下リンクよりご確認ください
 
 STYLY Official Site:https://styly.cc/
 
 
STYLY Mobile:

NEWVIEW AWARDS 2022 CEREMONY

※写真は昨年の授賞式の模様です

2022/12/23(金) 17:00ー19:00(予定)  @Live Streaming

NEWVIEW AWARDS 2022の授賞式をライブ配信。各種受賞者を発表します。審査員長の宇川直宏、審査員やアーティストゲストのトークを交えながらお届けします。

※昨年のNEWVIEW AWARDS 2021 CEREMONYの配信映像は以下

https://vimeo.com/671385055

NEWVIEW AWARDS 2022

3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓するプロジェクト/コミュニティ「NEWVIEW」が主催する、ファッション/カルチャー/アート分野のXR(VR/AR/MR)コンテンツアワード。
5周年となる今年のテーマは「Create a Melting Reality」。溶け合うリアリティを創造せよ

NEWVIEW AWARDS 2022 概要
https://newview.design/awards/overview

主催:NEWVIEW PROJECT 

NEWVIEWについて
3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓する実験的プロジェクト/コミュニティーとして2018年1月始動。多様なジャンルのアーティストと実験的作品を仕掛け、新たな表現を社会提示する活動のほか、「NEWVIEW AWARDS」、XRを総合芸術として学ぶアートスクール「NEWVIEW SCHOOL」を展開し、次世代クリエイターの発掘・育成・交流・発信を行っています。

Web:https://newview.design/

お問い合わせ: NEWVIEW事務局(担当 皆川) 
info@newview.design

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Layout シニアディレクター宮本明里とバイスMTRLマネージャー長島絵未が登壇