循環型経済の未来をデザインするグローバル・アワード
「crQlr Awards 2024」開催
The Living創業者デビッド・ベンジャミンら業界を超えたプロフェッショナルが審査員に。特別賞は「サーキュラーバイオエコノミー」にフォーカス。循環型経済をリードするプロジェクトを世界中から募集!
ロフトワークと、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティFabCafe Globalは、循環型経済をデザインするプロジェクトやアイデアを募集するグローバル・アワード「crQlr Awards (サーキュラー・アワード)」を開催いたします。募集期間は、2024年9月17日(火)-10月18日(金)まで。
本アワードは、循環型経済に必要な“サーキュラー・デザイン*”を考えるコンソーシアム「crQlr」の4つの主要な取り組み(アワード、イベント、エキシビション、プロジェクト)の1つとして、2021年に国内初の“サーキュラー・デザイン”にフォーカスしたアワードとしてスタートしました。回を重ねるごとにグローバルアワードとして成長を遂げ、これまで応募のあった国は世界43カ国。応募プロジェクト数は474に及び、継続的な出会いとイノベーションの機会を提供しています。
今年も「直線型ではなく循環型の評価を行う」 「名声ではなく、行動のためのアワード」「グローバル視点を獲得できる」の3つの価値観を重視し、循環型経済の実現を目指す⼤規模なプロジェクトから計画中のアイデア、活動、アート作品等を世界中から募集します。
また、「特別賞:FabCafe Global Prize」では、“Towards a Circular Bioeconomy” 「サーキュラーバイオエコノミー」の実践者を称えるために、生物学的プロセスの導入や活用を実践するプロジェクト・アイデアを選出し、表彰します。
審査には、多様な分野のプロフェッショナル7名の審査員と、FabCafe Globalから3名が参加。合計10名の審査員が循環型経済の実現を目指す企業や人を応援し、その実現を模索します。
受賞プロジェクト・アイデアには、審査員からの独自の受賞名とコメントが授与されるほか、一部受賞者を対象に、2025年3月に予定している「crQlr Awards Exhibition – サーキュラー・バイオエコノミーの実現に向けて」での展示、「crQlr Summit Tokyo」での登壇機会など、さまざまな特典も付与されます。
公式サイト
※ サーキュラー・デザインとは… 循環型経済(サーキュラーエコノミー)を目指すデザインのこと。製品やサービスのみならず、マテリアル、教育、循環性を促進するサプライチェーンの仕組みのデザイン、アート表現まで含まれます。
2023年受賞作品、国内外での展開
2023年の「crQlr Awards」で受賞した作品は、国内外でプロジェクトを紹介する活動を展開し、循環型経済の実現に向けた新しいアプローチを提示しました。その主な活動と成果についてご紹介します。
海外展開
バルセロナで開催された「crQlr Awards Exhibition BARCELONA」では、企業間のみならず、消費者、地域社会、環境との共生関係の重要性を強調する、欧州および日本のcrQlr Awardsの受賞プロジェクトが紹介され、国内外の企業やクリエイターとの新たな協力関係を築く機会となりました。
また、バンコクでは「Bangkok Design Week 2024」の一環として、受賞プロジェクトが特別展として展示されました。特に、日本企業による森林資源を活用した取り組み「日本草木研究所」が注目を集めるなど、現地のデザイナーや企業とのネットワーキングを促進し、新たなビジネスチャンスを生み出す場となりました 。
国内展開
受賞作品を中心に、東京、京都、名古屋の3都市で「crQlr Awards Exhibition」を開催し、各拠点のサーキュラー・デザインに関連するプロジェクトが紹介され、多くの来場者が訪れました。
海外の審査員と受賞者を招いてのクロストーク「crQlr Summit 2024 TOKYO」では、座談会やパネルディスカッションが行われ、日本と海外とを橋渡しするような、持続可能な未来に向けた多様な視点とアイデアが共有されました。
また、メディアパートナーや審査員との連携を通じて、受賞作品やその取り組みが国内の主要メディアに取り上げられるなど、サーキュラー・デザインの重要性や未来に問いを投げかける事例として紹介され、国内外の関心を集めました。
審査員について
審査員には、2021年以降2度目の参加となる、The Living創業者兼プリンシパル、コロンビア大学大学院建築・計画・保存研究科助教のDavid Benjamin(デビッド・ベンジャミン)をはじめ2017年のForbes「30 Under 30」リストに選出されたAir Company 創業者兼CEO Gregory Constantine(グレゴリー・コンスタンティン)らなど、イノベーション、デザイン、AI、アート、モビリティ、建築、コミュニティ、テクノロジー、バイオなど、多様な分野で実績を持つプロフェッショナルが参加します。
審査員一覧(敬称略)
1列目左より:
David Benjamin (The Living / 創業者兼プリンシパル、コロンビア大学大学院建築・計画・保存研究科准教授), Cecilia Tham (Futurity Systems CEO兼共同創業者), Gregory Constantine (Air Company CEO兼創業者), Anni Korkman (Luovi Productions、Helsinki Design Week プログラムディレクター), Renaud Haerlingen (建築家、Rotor元プリンシパル、Rotor Deconstruction 共同創業者).
2列目左より:
廣末幸子 (株式会社大阪鉛錫精錬所 代表取締役社長), Maël Hénaff (セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン芸術大学)MAマテリアル・フューチャーズ課程主任), Kalaya Kovidvisith (FabCafe Bangkok 共同創業者), Gwyneth Jong (FabCafe Kuala Lumpur 共同創業者), 浦野 奈美 (FabCafe Kyoto マーケティングリーダー、SPCSコミュニティマネージャー ).
特別賞:FabCafe Global Prize
“Towards a Circular Bioeconomy” 「サーキュラーバイオエコノミー」の実現に向けて。
crQlr Awards 2024の特別賞では、「サーキュラーバイオエコノミー」を実践するプロジェクト・アイデアにスポットライトを当て、表彰します。
特別賞に寄せて
Kalaya Kovidvisith( カラヤ・コヴィドビシット)|FabCafe Bangkok 共同創業者からのステートメント(一部抜粋)
想像してみてください。廃棄物がもはや廃棄物ではなく、価値ある資源となる世界を。それを可能にするのが、サーキュラーバイオエコノミーの変革力です。
この賞は、資源回収やグリーンテクノロジーの革新、環境管理における持続可能な解決策として、生物学的プロセスを活用する流れに着目しています。廃棄物を最小限に抑え、自然のプロセスを環境的・実用的な利益に活かすサーキュラーバイオエコノミーにおいて、微生物さえも重要な役割を果たせるのだという、新たな認識の広がりを象徴するテーマです。
二酸化炭素をウォッカに変える技術や、バクテリアを使ってひび割れを修復する自己修復コンクリートなどといった新たなイノベーションは、これから可能になることのほんの始まりに過ぎません。これらの画期的なアプローチは、廃棄物を削減するだけでなく、資源の効率性を高め、連続的な再利用のサイクルを生み出します。このサイクルは、地球の未来にとって極めて重要であると同時に、非常に魅力的でもあります。
自然の力と人類の技術を融合させることで、製造プロセスをより柔軟で、無駄が少なく、環境に調和したものに変えていけるでしょう。この取り組みは、あらゆる領域のステークホルダーを巻き込み、より緑豊かで持続可能な未来を共に作り上げるものです。力を合わせれば、私たちはすべての資源が価値あるものとなり、何一つ無駄にしない、より安定した世界を作っていけるでしょう。
全文はこちら:https://crqlr.com/ja/2024-special-prize/
crQlr Awardsが大切にしていること
- 直線型ではなく循環型の評価を行う
集まったアイデアを評価して賞を決定し、終了する「直線的型の」デザインアワードとは異なり、サーキュラー・アワードは循環型のアワードを志向します。授賞式等、アワードに直接関係するイベントに限らず、応募者全員が参加できるネットワーキングイベント等を行うことで新しい交流や、アイデアの改良ができる機会を提供します。 - 名声ではなく、行動のためのアワード
アイデアの審査を行うのは10名の国内外の審査員たち。フィードバック、メンタリング、イベントでのPR などを通してプロジェクトの実現のサポートを目指します。応募可能なアイデアは循環型経済の実現に向けた大規模なプロジェクトから、計画中のアイデア、会社の中でボツになったアイデア、ひそかに心で温めているアイデアでもOK! - グローバル視点を獲得できる
2025年3月にFabCafe Tokyoで「crQlr Awards Exhibition – サーキュラー・バイオエコノミーの実現に向けて」を開催。また、同月にFabCafe Tokyo(東京・渋谷)で開催予定であるcrQlr Summitでは、審査員と受賞者をゲストに、評価ポイントや質問、ディスカッションの場を提供します。オフラインでの開催を予定しています。
アワード概要
- アワード名称
- crQlr Awards 2024
- 募集要項
- サーキュラー・デザインに関わるものであれば、ジャンルは問いません。
アイデア、プロジェクト、プロダクト、サービス、活動、進行中のプロトタイプやアート作品もお待ちしています。 - 募集期間
- 募集期間:2024年9月17日(火)12:00(日本時間)- 10月18日(金)12:00(日本時間)
- 応募資格
- 年齢・性別・国籍不問 / 社会人、学生不問 / 個人・企業・団体・グループ可
- 応募費用
- 無料
- 応募方法
- 本アワードは、株式会社ロフトワークが運営するAWRD(https://awrd.com)を使用して応募を受け付けます。
- 審査基準
-
- クリエイティブであるか?サーキュラーエコノミーへの洞察があるか? for People
- 資源循環だけでなく、環境に対してポジティブな影響を与えられているか? for Planet
- 循環型経済を目指す社会、企業の課題に対し、解決策を示しているか? for Profit
- プロジェクトカテゴリの例
- 素材、製品やサービス、アートプロジェクト、教育の取り組み、都市開発プロジェクト、そして革新的なシステムなど。
賞について
審査員賞
10名の審査員が、それぞれの視点で5点ずつ選び、独自の賞の名前とコメントを授与します。
特別賞:FabCafe Global Prize(3点)
“Towards a Circular Bioeconomy” 「サーキュラーバイオエコノミー」の実現に向けて。
ジャンルや規模を問わず、生物学的プロセスの導入や活用を実践するプロジェクト・アイデアを募集します。
※すべてのエントリーは自動的に特別賞の審査対象になります。
全文はこちら:https://crqlr.com/ja/2024-special-prize/
crQlr Awards・特別賞 受賞特典
- 特別賞の受賞者には、crQlr SummitとExhibition企画の一環として、2025年3月に予定している東京での展示にご招待します。
- 特別賞の受賞者には、上記イベントに出席するための、日本もしくは海外からの往復の交通費、および東京での最大3泊分の宿泊費を支給いたします(各受賞者1名まで)。
- すべての受賞者には、審査員が命名・付与するオリジナルの賞(〇〇賞)と審査員からのコメントが贈られます。これらの賞とコメントは、crQlr Awardsの主催であるLoftworkおよびFabCafeの各種メディアにて発信されます。またコメントはクリエイティブ・コモンズとして扱われ、受賞者はご自身のメディアやプロモーションなどの用途で自由にお使いいただけます。
- すべての受賞者には、「crQlr Awards Winner」ロゴキットが提供され、受賞プロジェクトのプロモーションにご使用いただけます。
- すべての受賞者は、FabCafe、LoftworkおよびcrQlrのウェブサイトとソーシャルメディアにて掲載されます。
- IDEAS FOR GOOD、Zenbird、Circular Economy Hubを含むメディアスポンサーのコミュニケーションチャンネルでも取り上げさせていただく予定です。
- すべての受賞者は、2025年3月に開催予定のcrQlr Summitおよび展示会にご参加いただけます。
※一部受賞者のみ
スケジュール
応募期間 … 2024年9月17日(火)-10月18日(金)12:00(日本時間正午)
審査期間 … 2024年11月
結果発表 … 2025年1月
crQlr Awards Exhibition、Summit … 2025年3月
crQlr Awardsについて
crQlr Awards (サーキュラー・アワード)は、循環型社会を目指す世界中のプレイヤーたちを、集めてつなぎ、活動を後押しするグローバルアワードです。サーキュラー・デザインを実践するプロダクト、サービス、アート、教育、システムデザイン、都市計画など、幅広いプロジェクトがアワードに集まります。国や産業を超えたコラボレーション通じて、既存の社会的・ビジネス的規範に疑問を投げかけ、よりレジリエントで、公平かつ再生可能な未来の実現を目指します。
crQlr Awards 2023の参加国は、過去最多の43カ国を記録し、140の応募プロジェクトから28プロジェクトが受賞しました。受賞プロジェクトには、循環型経済への取り組みを周知・PRしていく活動の後押しとなる「crQlr」認定キットが授与されました。
これまでのcrQlr Awardsでの取り組みについて
2023年の受賞プロジェクト
アワード実施体制
主催
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